『カルビー じゃがりこ すき焼き味』牛肉とネギ、醤油のハーモニーにどーんと加わる甘みで再現した意欲作!

昨年のテレビ朝日系「お菓子総選挙2016」でサラダ味が1位になるなど、国民的スナックNo.1ブランドの「じゃがりこ」。今度のコンビニ限定新味は『カルビー じゃがりこ すき焼き味』。さて、どの程度の再現度なのだろうか。

際立つ醤油の香り、味。その後から甘みがやってきて確かにこれはすき焼きテイスト

1995年の登場からずっと新味に挑戦し続けている「じゃがりこ」。かばんで潰れず持ち歩きしやすいし、味を内部に練りこんでいるために手が汚れにくいし、常に何かしら新味が出てくるから飽きがこないという3つの戦略でスナック業界を圧倒し続けるポテトスナックの代表選手。


女子高生御用達スナックとして広まったけれど、発売当時から20年以上経っていることを考えると、かなり幅広い年齢層にファンがいるはず。そんな中、登場したのが和風ご馳走の代表選手・すき焼きをモチーフにしたカルビー『カルビー じゃがりこ すき焼き味』(52g・実勢価格 税込約150円・2016年12月19日発売)。コンビニ限定であり、期間限定でもあることから、次なる新味に押し出されるようにおそらく1ヶ月弱で棚から消えることが予想される刹那的新味だ。


いつものダジャレは坂本ファミリーが「この味大スキヤキ」で、バーコードの方は「喜びの”スキ”〜ップ」と、今ひとつな出来栄え。それでは肝心の中身の方はどうだろうか。


フタをめくるなり広がる醤油の香り。牛肉とネギの香りも混ざっているので、確かに高級な和食店の廊下のような匂いだ。見た目はいつもより日焼けしたようなブラウニーな色合い。濃茶のつぶつぶが所々に垣間見える。これが牛肉か。


ガリっと一口。さらに口の中いっぱいに醤油が広がり、そこに牛肉的な旨味とクタッとなったネギの香りが混じり合い、その後でサクサクしているとみりん系の甘味がブワッと広がる。甘じょっぱい…。確かにこれはすき焼きの味わいだ。それも生卵をつけて食べた時の。卵なんて原材料名に入っていないのに、この味。原材料名の最初の方に入っているミルクパウダーが鍵を握っているような、いないような。


何となく、一緒にご飯が食べたくなる味。本来すき焼きの構成員には存在しないジャガイモのせいなのか、食べているうちに肉じゃがのような気がしてきて、すき焼き味とは何が正解なのだかわからなくなってきた。


甘めの味が好きな人にならおすすめできるが、シャープな塩気を求めるじゃがりこファンには厳しいと思う。ともあれ、気になる人は一瞬のうちに棚から消えて無くなる前に、コンビニに急いだ方がいいだろう。

オススメ度:(面白い)
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記者

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清水 りょういち

食レポからタバコ・コーヒーなどの体に悪い系、果てはIT、経済分野までフォローする新しもの好きライター。「わかりにくいをわかりやすく」がモットー。元「月刊歌謡曲/ゲッカヨ」編集長

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