『ハコトリップ 1眼タイプ/2眼タイプ』スマホに取り付ける安価な紙製VRゴーグルで興奮の臨場体験を!

360度の視界と3D立体映像が合体し、その臨場感満点のヴァーチャルリアリティ(仮想現実)を体験できるのがVR技術。手の届く価格帯になった「プレイステーションVR」が話題を集めているが、それでもやはり高価なのが玉にキズ。そんな中この紙製VRゴーグル『ハコトリップ 1眼タイプ/2眼タイプ』なら手持ちのスマホを使い、1,000円ちょっとで気軽にVR体験が可能だ!

本格的なVR機器を購入するほどではないが、大いに興味はそそられるという人のための簡易VRゴーグル。しかも動画も合わせて楽しめる!

だいぶ価格も身近になったと評判の「プレイステーションVR」にしても、そもそも「プレイステーション4」本体と合わせて揃える必要があり、さらに楽しむためのソフトも必要。何だかんだで10万円近い出費になるのが現実。やはり気軽に…、と手を出せるものではない。

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ところが株式会社ライブエンタープライズ(東京都豊島区)の『ハコトリップ 1眼タイプ/2眼タイプ』(約155×90×53mm・希望小売価格 税抜各1,200円・2016年11月11日発売)はボール紙でできた簡易VRゴーグルで、何よりも安価なのがすごい。しかもプレステ本体ではなく、手持ちのスマホで使用できる上、同梱されている説明書のQRコードを読み込めば各種VR動画も見られるので、ソフトを用意する必要もない。

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そんなに簡単にVR体験ができるというので、早速『ハコトリップ 1眼タイプ/2眼タイプ』を試してみることにしよう。製品はレンズの数によって1眼タイプと2眼タイプの2種類がある。基本的には2眼タイプを使用する。1眼タイプは3D慣れしていない子供のためのさらなる簡易タイプ。パッケージは様々なデザインがあるが、楽しめるコンテンツは共通だ。

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組み立ては説明書を見ながらやれば簡単なはずだが、マジックテープでの貼り合わせが結構強力で、位置がずれやすく苦労した。完成してもボール紙の簡易型なため、何となく隙間などが残り、本当にこれで良いのかと気になるタイプ。

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まあ、そんなに厳密に組み上げなくても使用に問題はない。

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プラスティック製のレンズの向こうに設置するスマホ。これも吸盤式で、こちらは吸着力がいまいちで、結構ずれてしまいがち。手脂などが付いているとさらにずれやすいので、本体を拭いてからの方が設置しやすい。

使用にはYouTube公式アプリが必要。アプリを入れてない場合は事前にダウンロードしておこう。
【iOS】
【Android】

 

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ちなみに『ハコトリップ』に設置する前に、付属の説明書のQRコードを読み込んで、動画を選び、YouTubeアプリを立ち上げ、再生するばかりのところまで準備しておいた方がいい。ただプレイボタンを押して、すぐさま『ハコトリップ』内部にスマホをしまいこんで覗き込むという一連の流れは、それなりに慣れが必要だ。

 

『ハコトリップ 1眼タイプ』

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まずは手ぬるい1眼タイプを試用。

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さすがに子供向けということもあってCGの恐竜たちや自然のライオンの姿などを360度映像で体験できたりもするのだが、3D効果がないので迫力には欠ける。ただ特有の3D酔いも起きないので安心感は高い。

 

『ハコトリップ 2眼タイプ』

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やはりこちらがメイン。付属の説明書にあるQRコードも別のサイトに繋がり、刺激的なコンテンツが目白押しになっている。

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スカイダイビングなどの「高所絶叫」シリーズ、VR定番のジェットコースター、海中体験から、CGを使った学校のトイレモチーフのホラーコンテンツまで。全部観るのはかなり大変な上、新着でコンテンツが増えている。ソフトを購入することなく次々と楽しめるのは素晴らしい。

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使い方は同様なのだが、YouTube動画を再生する時に、右下のメガネアイコンをクリックして、2眼用の映像にすることをお忘れなく。最初は3Dなのではっきり見えるための目の位置決めに苦労するが、うまくいくとかなりの臨場感。

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中でもジェットコースターは振り向けば後ろに人間が乗っている上、スピード感たっぷりのコースで、手に汗握るスリルを味わえる。あちこち見て楽しんでいると、若干首が痛くなるけれども…。

 

あともう一つ、臨場感を高めたいなら、スマホのスピーカーではなくステレオスピーカーなどに接続して音響的にも全体から聞こえてくるようにすると、なおさらバーチャル度は高まる。目と耳が立体的だと、かなりの錯覚を人体に引き起こすのである。これは面白い。

 

まとめ:首は疲れるが、VR元年に限りなく安価にVR体験できるのは素晴らしい!

もちろんあくまで簡易VRゴーグル。ボール紙が頬骨に食い込んでちょっと不快だったり、手荒く使うと壊れるのだろうなという感覚はある。それでも強力な数のコンテンツを追加料金なしで用意してあることも含めて、まずVRはじめの一歩としては最適の製品だと感じた。

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そして『ハコトリップ 1眼タイプ/2眼タイプ』でVRにハマったら、改めて高額な製品を入手してより深みにハマればいい。そのためのきっかけとして、VR未体験の人におすすめだ。

 

入手は全国の主要量販店や、専門店、書店などにて可能。

オススメ度:(買っても損はない)
公式サイトはこちら

記者

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清水 りょういち

食レポからタバコ・コーヒーなどの体に悪い系、果てはIT、経済分野までフォローする新しもの好きライター。「わかりにくいをわかりやすく」がモットー。元「月刊歌謡曲/ゲッカヨ」編集長

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