『Dyson Supersonic ヘアードライヤー』約5万円の高級ドライヤー、果たしてそれだけの価値があるか徹底検証

音はそれほど静かではない。その理由は…

この『Dyson Supersonic ヘアードライヤー』は、サロンでお客と会話するのに静かなのでいいというアピールがあるのだが、これに関してはちょっと疑問。確かに本体の立てる音はヒーッ音とでもいうべき人によっては耳障りながら抑えめではあるけれど低騒音というのはちょっと。

というのは風を当てられる方にとっては本体音の問題だけではないから。風がどうしても耳に入るわけで、その音で実質会話は不可能なことが大半だろう。

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まとめ:機能てんこ盛りがデフォルトの時代にあって”風を生み出す”基本性能に特化したシンプルモデル。もう少し安ければ…!

機能面ではスカルプモードや高風量のためのダブルファン、ナノイー、プラズマクラスターなどいろいろなメリットを訴えるのが昨今のドライヤーの傾向だが、『Dyson Supersonic ヘアードライヤー』はマイナスイオンをそっと搭載している程度。スカルプモードと同程度の温度も使えるが、あえてそれは打ち出していない。

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今回試用してみて、もっと打ち出した方が良いと思ったのはディフューザーが標準装備なところ。妻が最高に引っかかっていたのはここだった。カールを活かしつつ髪に優しく乾かすこの機能は美容室御用達のドライヤーでないと実現しにくいもので、他のドライヤーにはない優位ポイント。

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ともあれこの風量を味わうと、まさにドライヤーというものはそもそも風を作り出す装置なのだなということを改めて感じてしまった。とにかく早く乾く。風圧がものすごいので生半可なカールだとストレートに近い感じに伸びてしまうくらい。

 

正直、この『Dyson Supersonic ヘアードライヤー』の試用を終えて、我が家の大風量モデルドライヤーを使った時の物足りなさは半端なかった。価格はダイソンの半分以下だけれど、ドライヤー自体は量販店に行けば大風量モデルでも数千円で手に入る時代。それなりに奮発したつもりだったが、『Dyson Supersonic ヘアードライヤー』を味わってしまうと、どうにも色褪せる。

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まさにドライヤー界のポルシェともいうべき印象だった。Apple製品は近年低価格路線なので、一昔前のAppleフィーリング。ただスマートにマグネットでノズル着脱、圧倒的な風の威力と熱コントロールでサロン感覚でスタイリングという使い心地は、おしゃれ大好きな人にとってはとてもセレブ的で気分は上がるに違いない。庶民的な感覚ではありえない価格だが。家庭では、家電というより美容にかける予算から捻出すれば有りなのか…。なので生活の中でおしゃれ予算が大きい人なら価値があると言える。

オススメ度:(買っても損はない)
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記者

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清水 りょういち

食レポからタバコ・コーヒーなどの体に悪い系、果てはIT、経済分野までフォローする新しもの好きライター。「わかりにくいをわかりやすく」がモットー。元「月刊歌謡曲/ゲッカヨ」編集長

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