『コイケヤ ポテトチップス トースト味』朝食の座を狙い撃つ新潮流ポテチ・スタイルは果たしてアリなのか!?

ポテトチップスの新たなる可能性を追求し続ける湖池屋から朝食の座を狙い撃つべく登場したのがずばり『コイケヤ ポテトチップス トースト味』。果たしてポテチ朝食はありなのか、実際に食べて検証してみよう。

甘い系ポテチという新潮流を作り出すための湖池屋の飽くなき挑戦!

日本の三大ポテトチップスメーカーと言えば、カルビー、湖池屋、ヤマヨシ(山芳製菓)。「チップスター」などの成形タイプを除くスライスタイプのものならこの三社が日本のポテチ・シーンを背負って立っている。

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カルビーは最もポピュラーな味わいの保守派で、アバンギャルドな味わいで驚かせるキワモノ・ポテチの総本山・ヤマヨシが対極にあり、湖池屋は焦がし気味の仕上がりで王道でありながらマニア層までアピールするのが特徴。ところが2014年にそっと「コイケヤ ポテトチップス みかん味」という実験作を出した後、2015年には「”朝食にポテトチップス”の新提案」を旗印に盛大に「ポテトチップス もも味/バナナ味」を出して甘いポテトチップスという新ジャンルを開拓し始めた。

 

『コイケヤ ポテトチップス もも味/バナナ味』甘さ広がるフルーツ味のポテチは果たしてアリなのか、検証!

『コイケヤ ポテトチップス みかん味』もも味、バナナ味に続いてジューシーな甘酸っぱさで勝負する甘ポテチ!

 

多くのポテトチップス・ファンが暴走ではないのか、どうした湖池屋!? と不安にさいなまれたのは想像に難くない。このままヤマヨシ方向に舵を切ってしまうのかと。業界にトリックスターは2社要らないと警戒したのだ。

しかし実際に食べてみると、「ポテトチップス もも味/バナナ味/みかん味」の3つはそれなりの美味しさがあり、意外とイケるという地点までたどり着いていたのは、さすが湖池屋と思った。ただその後のクリスマスタイミングで「ポテトチップス 苺のショートケーキ味」まで行ってしまった時には少々引いた。

仕切り直しで再び朝食の座を狙い始めた湖池屋の新たなる挑戦!

ショートケーキ味という少々逸脱した路線を修正して、再び改めて初心に帰り(!?)朝食の座を奪うために生まれたのがこの『コイケヤ ポテトチップス トースト味』(50g・市場予想価格 税抜115円・2016年5月30日発売)であり、同時発売の『コイケヤ ポテトチップス 牛乳味』である。

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先だって朝食の座を狙うべくリリースした「コイケヤ ポテトチップス もも味/バナナ味」が、あまり朝食を想起させないという反省点を経ての味の変化(出す前にわからなかったのだろうか…)。今度こそ誰の目にも朝食と映るトーストと牛乳という組み合わせだ。さすがに『コイケヤ ポテトチップス トースト味』を食べながら牛乳の代わりに『コイケヤ ポテトチップス 牛乳味』とまでは想定していないと思うが。

 

さて今度こそパン、お米、グラノーラに続く“第4の朝食”の座を奪取できるのか、実際に食べてみよう。