冷蔵庫2015年モデル検証シリーズ⑤〜シャープ プラズマクラスター『SJ-GT41B』は都市生活向きトガり家電 編

「どっちもドア」はシャープだけの特許機能

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そして忘れてはいけないのがドアを右からも左からも開けられる「どっちもドア」。大型になると大抵フレンチドア(観音開き)になり、スリムなモデルになると片側オープンになるのが普通だが、すでにキッチンの置き場所が決まっている場合、どちらに開くかというのは使い勝手を大きく左右する。

 

そうした心配を過去のものとするのがシャープだけの独自機能「どっちもドア」。右からでも左からでもドアが開く。すごく単純だが、これによって、将来的にどんな家に引っ越しても問題なく使える点は素晴らしい。

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キッチンの間取りが変わることによって、泣く泣く冷蔵庫を買い替えるような悲惨な目に合わなくてもよい。親の土地に注文住宅を建てて〜という人には関係の無い要素だが、これからの人生で引越し・転勤の可能性がある人には、とても魅力的な機能なのである。※シャープ製冷蔵庫すべてに搭載されているわけではないので、購入時には確認のこと。

 

定評のある「プラズマクラスター」機能で庫内除菌

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もうひとつ、シャープと言えば「プラズマクラスター」である。除菌・脱臭機能として空気清浄機を中心にいろいろな家電に搭載された機能。ブームはひと段落した感があるが、あの高級感あふれるエンブレムを誇らしく感じる人も多いのでは?

 

食品を保存する冷蔵庫の清潔性は気になるものだが、プラズマクラスターイオンが庫内の空気を除菌はもちろん、付着菌まで除菌してくれる。普段から使用して効果を実感している人なら大いに魅力だろう。

 

野菜室を重視するなら、わざわざシャープを選ぶべきではない

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このように、シャープの冷蔵庫は独自の方向性を追求しており、決して万人向けの商品ではない。たとえば野菜室については、優先順位の低い位置付けなのが明確だ。今回取材した『SJ-GT41B』メガフリーザーにおいては、冷蔵室の中に野菜室という配置がなされている。

 

野菜室は小容量の設計であり、普段から野菜をたくさん常備して活用する機会の少ない人に適している。良く言えば所帯染みていないライフスタイルにピッタリの構造だ。

 

ただ独立した野菜室で真ん中に位置するのは東芝となりがちだが、冷蔵室と一体化しているので結果的に真ん中に野菜室があることになり、取り出しやすくはある。また、野菜室専用のLEDライトが付いているので、小物や使いかけの野菜も見つけやすい。屈んでゴソゴソ探す必要がないのだ。

 

まとめ:使う人を選ぶがハマれば最高の”尖った”魅力の冷蔵庫

コンセプトが明快なので、合う人にはことさら合う、これ以上ない逸品になるはずだ。その他の細かな機能をみても、すべてが都市生活者向けのコンセプトに沿って考えられていることがわかる。

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たとえばドアを全開することなく隙間から大型ペットボトルを取り出せる「側取り(そくどり)ポケット」は狭いキッチンでの使い勝手を考慮した結果だ。とにかく良い意味で“尖った”冷蔵庫だった。

 

【スペック】
シャープ プラズマクラスター冷蔵庫『SJ-GT41B』(どっちもドア)
(市場予想価格 税込約227000円・2015年11月19日発売)
カラー グラデーションレッド/サテンブラウン/ピュアホワイト/フロストグリーン/ピュアブラック
設置サイズ/重量 高さ1870 × 幅610 × 奥行699mm 85kg
容量 冷蔵室260L(うちチルド16L/野菜室35L)/冷凍室24L+105L/アイスルーム21L
年間消費電力 230kWh/年
特徴① 大容量冷凍室「メガフリーザー」
特徴② 冷蔵室と野菜室を1室に集約した「らくらくワンアクセス」
特徴③ プラズマクラスターイオンで浮遊カビ菌や付着菌を除菌
特徴④ どっちもドア

 

 

オススメ度:(絶対におすすめ)
公式サイト:SJ-GT41B

記者

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清水 りょういち

食レポからタバコ・コーヒーなどの体に悪い系、果てはIT、経済分野までフォローする新しもの好きライター。「わかりにくいをわかりやすく」がモットー。元「月刊歌謡曲/ゲッカヨ」編集長

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