『AQUA DIGI』前面全部が液晶パネル!冷蔵庫の未来はどこへ向かうのか⁈

できることは無限大、その可能性が未来をきっと切り開く!

そしてこの『AQUA DIGI』のキモはインターネット接続で情報を表示できるインテリジェンスパネルであるということに尽きる。実は価格未定はそのせい。というのも最近はスマホ・アプリを使用するのに下の辺にバナー広告などがちらついているのはかなり目慣れしたと思うが、それを冷蔵庫でどうか、という提案なのである。

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つまり冷蔵庫に入れるべき食材を購入する人がその真正面にいるわけであり、近所のスーパーマーケットなどがチラシを表示させることができるのではないか、はたまた『AQUA DIGI』を操作してそのまま注文までできるのではないかということなのだ。

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そうなるとこれはもう単なるインターネット端末ではなく、広告媒体となり得る。ということはそうした購入により利益を得る企業などがこの『AQUA DIGI』を無料で配るというビジネスモデルもありなのではないかという提案込みの製品なのだ。冷蔵庫に入れる時に食材を登録しておけば賞味期限が近いことを冷蔵庫が知らせてくれるというような使い方も予測される。ちなみにスピーカーはドア側面にあった。

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ちなみにマイクや接続端子などはドアの左サイドにあった。

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さらにはカメラ付きの冷蔵庫であるがゆえに、遠方に住む肉親の見守りサービスにも連携できるのではないかということも。確かに警備会社などが取り入れる可能性もなくはないか。

 

またお互いのキッチンに『AQUA DIGI』があれば、家庭の味を伝授するなんてことも可能になるかもしれない…などなど。話が大きくなってしまったが、これこそが定価未定の要因だ。

 

さらにドラえもん的近未来な機能に、電子伝言板というのがあった。子供を連れて実家に帰ってしまった妻が『冷蔵機能付きディスプレイ AQUA DIGI-type1(仮称)』に伝言を残せるというもの。「中にカレーが入っているからチンして食べてね」という伝言を、一人帰宅した父親が動画で見られるというようなこと。

何があったんだかものすごくいろいろ想像してしまいそうなシチュエーションで寂しい気持ちを感じてしまったが、便利な機能ではある。あと単純にスマホで撮った写真を映し出す機能もある。まあみんなで見られるのはいいが、そのためにキッチンに集合というのはちょっと不思議。

 

ただそうした機能をさらに活用するために気軽にリビングに置けるワンドア/ワンディスプレイ仕様のタイプや、いっその事リビングの主役の座に据えてしまおうという4枚の大型モニターを搭載したタイプの開発も進めているというから楽しみだ。

 

正直今すぐ実用に、という段階ではないがコンセプトモデルとしては非常に未来感を感じさせてくれた『AQUA DIGI』。いろいろな企業が参加して面白い一大冷蔵庫エンターテインメントを見せて欲しいと思った。

 

オススメ度:(買っても損はない)
公式サイトはこちら

記者

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清水 りょういち

食レポからタバコ・コーヒーなどの体に悪い系、果てはIT、経済分野までフォローする新しもの好きライター。「わかりにくいをわかりやすく」がモットー。元「月刊歌謡曲/ゲッカヨ」編集長

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