『QAHWA(カフア)コーヒータンブラー』香りを楽しむホール付きがうれしい珈琲好きのための保温タンブラー
そのプレミアム感あふれる洗練されたルックスとカラーリングで人気のコーヒー専用ステンレスボトル「QAHWA(カフア)コーヒーボトル」の姉妹品が『QAHWA(カフア)コーヒータンブラー』。何と13個のアロマホールで香りを楽しみながら飲める保温/保冷ステンレスボトルである。
今までのステンレスボトルの欠点を一気に解消したかに思えたが…⁈
気軽に保温/保冷ができて便利なステンレスボトル。フタができるものも多く出回っており、飲み口用のホールからちびちび飲むのに適しているのだが、ひとつだけ致命的な欠点がある。それも主にコーヒー好きの人にとって。それを解決したのが株式会社シービージャパン(東京都足立区)の『QAHWA(カフア)コーヒータンブラー』(310ml・実勢価格 税抜2700円・2015年10月1日発売)だ。
コーヒーのおいしさの半分近くを占めるのは、実は香りと言っても過言ではない。多くのステンレスボトルの飲み口の穴は噴出しにくいように小さいのが傾向。これは冷たいドリンクならさほど問題ないのだが、ホットドリンクとなると少々危険。
熱々のドリンクが飛び出してきて唇をやけどする危険と、香りがわからないという弱点。実際に飲んだことのある人ならわかると思うが、ホットコーヒーをそうした小さい飲み口から飲んでもあまり美味しく感じにくい。スターバックスやタリーズなどのコーヒー店でもテイクアウト用にこうした簡易飲み口のついた容器に入れて渡されることが多いが、記者は問答無用に取り去る。香りをふわっと楽しみつつ、飲むことこそコーヒーの基本だと思うから。
従ってコーヒーに関してはステンレスボトルは使わない。しかしその決心を大きく揺るがせるのがこの『QAHWA コーヒータンブラー』だ。何と飲み口の他にアロマホールというものが13個ほど細かくあいており、飲むときに香りを楽しみつつそれでも冷めにくいという面白い構造を持っているのだ。
ちなみにこのフタはスライドして飲み口とアロマホールを開放し、飲まない時は閉じるようになっている。これはコーヒー愛好家にとっての理想のステンレスタンブラーとスタンディングオベーションを送りたくなった。
ただここで大いなる問題点が。実はこの『QAHWA コーヒータンブラー』、フタをスライドさせて密閉したと思いきや、そうではなくて横にするとこぼれ出てくるのである。熱々のコーヒーが漏れ出して、びっくりした。つまりこのフタはあくまで保温を補うためのフタで、密閉用のフタではないのだ。
ステンレスボトルではなくてタンブラーという呼称の変化に気づくべきだった。つまり密閉できるボトルではなくて、寸胴型のグラスという意味のタンブラーということ。最近のステンレスボトルは密閉可能で転がしても中の液体が漏れないというものが多かったため、勘違いしてしまったが、これはそういう使い方をするものではない。あくまで保温/保冷可能なグラスの仲間と考えるべきなのだ。
そう考えればデザインも洗練されているし、カラーリングも綺麗なので、自宅のマグカップのリプレイスとしては優秀なもの。フタはさらに鼻が当たらないように凹んでいるとか、芸が細かい。
カラーリングはトーキョーゴールド、コロンビア ブラウン、ポートランド ブルー、サントス ピンク、シアトル シルバーの5色展開。
内部はテフロン加工されていて、汚れやニオイもつきにくい。
底の部分に滑り止めは付いていない上、上に行くに従って大きくなるタイプなので通常のコップを扱うレベルでの転倒に対する警戒は必要。
常日頃からデスクサイドにコーヒーを常に欠かしたくないタイプで、形状やデザインにこだわりたい人にならオススメだ。