全アイテム平均が300円代!気軽に楽しめハーブ/スパイスの味わいがクセになる『家バル』編

アヒージョとは、スペイン・バル(スペイン居酒屋)の定番メニューで、オリーブオイルとニンニクで煮込む小皿料理のこと。食材に砂肝を使ったところが面白く、通常はエビやマッシュルームを使い煮込まれることが多い。

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さて、読者の皆さんは「砂肝」というと、やはりあのゴリゴリした食感を想像し、期待するのではないだろうか。

ところが、この「砂肝のアヒージョ」、そんな砂肝の食感が全く感じられないのである。煮込みすぎで、ゴリゴリ食感までとろけてしまったのだろうか。とにかく砂肝が口の中です~っと溶けてしまうのだ。砂肝というよりも“砂肝ペースト”といった風情なのである。

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またこちらも、オイルは大豆油使用。オリーブオイルではないので正確にはアヒージョと言えないかもしれない。にんにくと唐辛子まで使っているので、オリーブオイルの味わいを期待するが、違う。

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「砂肝のアヒージョ」は、125g入って、税込380円。

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このとろける砂肝には、食感からイメージしてワインよりもむしろサングリアなどのフレーバー系のドリンクが合うように思える。もちろん、昨今種類豊富なチューハイ系やウォッカ系のドリンクもいいだろう。ビールもいいが、ボディのしっかりした酒とは合わせたくないのは記者だけだろうか。

 

売上げ第1位は・・・・

さて売上げの第1位は、「サバのグリーンペッパー」だ。その名の通り、サバを若いコショウの実と一緒にオイル漬けしたもので、こちらも使用している油は大豆油。

爽やかなグリーンペッパーの香りは少しするが、やはりオイル使いがどうも気になってしまう。

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しかもこちらのサバも「サーモンとディルのオイル煮」のサーモン同様、身がパサついて口の中でもさもさする食感。サバは安い缶詰ではお馴染みの食材だが、そうした安価なサバ缶の食感の延長線上にある気がした。

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こちらは固形量だけで112g入って税込330円。値段も他より安い設定がうれしいが、味的に高級感はあまり感じないのでそれほど得をした気がしない。

これが売上げ第1位というのは何が理由なのだろうか。美味しそうに見えて、しかもコスパが高い商品のように思えるからだろうか。料理用の素材として考えているのだろうか。いずれにせよ記者の個人的な感想としては、価格相応の味という印象だった。もちろん価格以下ということではないので、念のため。

「サバのグリーンペッパー」は、素材がサバであること、グリーンペッパーがそれほど強く主張しないことから、日本酒でもバッチリ合うおつまみであった。

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それにしても、この『家バル』の缶詰たち、アライドコーポレーションのサイトを見てもらえばわかるが、 使用されている写真がどれもとても美味しそうに写っている。同じことは缶詰のパッケージ写真にもいえるのだが、どれも「調理例」として、調理され皿に盛られた状態で撮影されているのが少々納得いかないといえばいかない。

またサイトには1つの提案として「半分をおつまみとして食べ、残り半分で料理して、家バルの仕上げとする」という趣旨のことが書かれているが、そう書かれると記者は逆に、あくまでも『家バル』は、素材として売りたいのだろうかと勘ぐってしまうのである。

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