『一平ちゃん夜店の焼きそば 怪味マヨ』甘味・酸味・塩味・苦味・旨味に辛味・しびれまで盛り込んだその味は⁈

味(甘味・酸味・塩味・苦味・旨味)をベースにしびれや辛味も盛り込んだ味覚全部入りのソースが中国・四川省発祥の怪味ソース。全国の唐揚げ店で供されて目下ブームを呼んでいると噂の怪しいそれを使用したカップ焼きそばが、明星食品『一平ちゃん夜店の焼きそば 怪味マヨ』(121gうち麺90g・希望小売価格 税抜180円・2015年10月26日発売)だ。おっかなびっくり食べてみることにする。

 

紫と金色の混ざったパッケージがすでに猛烈に怪しい。美味しそうに感じる配色ではないし、そもそも怪味という名前も不安しか感じない。一瞬USJ土産のゲロ味とかミミズ味のハリーポッターの例のやつか?! と感じてしまうが、それは百味ビーンズ。

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こちらは中国・四川省に昔からある怪味醤という調味料で、鶏肉に合わせて使うことが多く、日本でもキユーピーなどが展開。それが最近増えた唐揚げ専門店で採用されたところからブームを呼んでいるという。ピーナッツバターなどを入れ込んだ、どちらかというと濃い味系の調味料らしい。ならば「一平ちゃん」ともきっと相性がいいんじゃないだろうかと淡い希望を抱く。

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さて調理方法はいつもの3分調理。事前に注意書きもあるのだが、ここで必ず袋3つを確認して取り出すこと。記者の環境では実際に特製マヨが麺の下に隠れていて、危うく見逃すところだった。3分後、湯切りをしてそこに怪味ソース入りというソースをかける。薄茶色のソースは、甘じょっぱさ、酸味、ゴマの香ばしさ、そしてニンニク味の香りがふわりと漂ってくる。なるほど、バンバンジー系のソースに近いのかもしれない。

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そして「一平ちゃん夜店の焼きそば」の名を世間に轟かせたマヨビーム(怪味ソース入り)行為をこなす。ただいつもより微妙にオレンジがかった妙な色合いが何とも不思議。うーん、やはりあまり美味しそうには見えない。

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そこにすりゴマと粗挽きブラックペッパー、スイートチリを組み合わせたふりかけをパパッ。

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複雑怪奇ながら酸っぱい香りが食欲を誘う。その勢いで麺をごっそり口に入れてみると、複雑怪奇な美味しさが口の中いっぱいに広がっていく。甘味・酸味・塩味・苦味・旨味の中で先頭で旗を振っているのは酸味。そこに塩気とピーナッツパターのコクと山椒ベースの辛味と旨味が乗ってきて、結果的にすごく旨い。

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ホッとした。中国四千年の歴史はきちんとその複雑怪奇を美味しいというところにまで引っ張ってきてくれていた。すっぱムーチョ的な美味しい酸味と豆板醤などの旨辛中華な味わいが合体して、これは結構クセになりそうな美味しさだ。キャベツしかないというかやくの貧弱さも補って余りある。

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確かに蒸し鶏などの鶏料理にはよく合いそう。ということで調味料としてこの怪味ソースが欲しくなった。いろんなものに付けて楽しめそうでワクワクしたのだ。

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したがってこの『一平ちゃん夜店の焼きそば 怪味マヨ』は、良い意味での複雑怪奇な美味しさという決着だった。怪しげな中華メニューが好きな人なら必ずチャレンジしたほうがいい。

オススメ度:(買っても損はない)
公式サイト:一平ちゃん夜店の焼きそば 怪味マヨ

記者

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清水 りょういち

食レポからタバコ・コーヒーなどの体に悪い系、果てはIT、経済分野までフォローする新しもの好きライター。「わかりにくいをわかりやすく」がモットー。元「月刊歌謡曲/ゲッカヨ」編集長

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