『日清ラ王 Selection 特濃ベジ豚骨』野菜の甘味を備えた濃厚豚骨汁&生麺品質! スタミナ街道まっしぐら!

日清食品の「まるで、生めん。」品質で有名な名門ブランド「ラ王」より『日清ラ王 Selection 特濃ベジ豚骨』(117gうち麺75g・希望小売価格 税抜258円・2015年6月22日発売)が登場。野菜はできれば避けて通りたい記者としては、ちゃんと野菜も摂りなさいと言わんばかりのお母さん的愛情を感じてありがたいやら萎縮するやらだが……。
人気シリーズの「ラ王」だけれども、カップ麺に生麺の味わいを求める人には問答無用にオススメなのは間違いない。三層に重ねられて作られた太くストレートなもっちり&シコシコなこの麺は、通常のカップ麺とは異次元。
ただその分価格帯も少々お高め。特に今回のこだわり具材の『日清ラ王 Selection』となると200円台後半だから、なかなかに冒険しにくいのではないか。そういった意味も含めて『日清ラ王 Selection 特濃ベジ豚骨』を体験してみる。
ラ王ユーザーなら常識かもしれないが、カップ麺慣れしていない人のために言っておくと、調理は沸騰したお湯が必須。せっかくの生麺品質も台無しになってしまうので念のため。さらにカップ麺の中でもノンフライ麺慣れしていない人のために言っておくと、スープの順番は死守がお約束。
なぜならノンフライ麺は改良が進んでいるとはいえ、やはり油揚げ麺に比べるとほぐれにくいのが特徴。湯入れをする、調理時間5分を過ぎたらフタをめくるのだが、いきなりスープを入れるのはご法度。必ずこのスープ前の段階でしっかり麺をほぐすこと。これ次第で味に天と地の差が出るので重々肝に銘じたい。
さらに指定は無いのだけれど、粉末と液体の後入れスープ(オイル含む)があった場合は先に粉末を溶かしたほうが溶けやすい。
上記の心構えを踏まえ、『日清ラ王 Selection 特濃ベジ豚骨』を調理。茹で上がった麺をかき混ぜてほぐす。7〜8回は箸を往復させたほうがいいだろう。かやくは厚切焼豚、大切りキャベツ、ニンジン、ニラの豪華ラインナップ。
特に焼豚の肉厚感はやはりラ王。ラーメン店のそれと同じくらいの重みを感じられるところがうれしい。実際に食べてみてもまさに肉そのもので、高いだけあるなという感想。
さらに問題の野菜。これもかなり迫力。野菜を前面に出しているのだが、濃厚なトンコツスープはコクまみれなので、がっぷり四つに組んで良い味を醸し出す。生麺がそこに合わさるともう、ここは学生街のラーメン店。母親を通り越してオヤジ系のガツ盛りラーメン店の勢い。野菜の溶け込んだ豚骨スープの味わいは、甘みをうっすら感じさせ、まさにスタミナ街道まっしぐら。
野菜嫌いな人でも豚骨の魔力と肉厚な焼豚が存在感にあふれるのでそんなに抵抗はないだろう。野菜不足を気にしているカップ麺ファンならたまにはこいつでがっつり食物繊維補給も良い手だと思う。
