『フリスク ネオ(フライトニングミント/ブルーミングチェリー)』村上隆コラボのドクロや笑う花も出る傑作品
味覚糖のど飴がポップ・アートの巨匠アンディ・ウォーホルとコラボして話題になったが、クラシエが放つのは『フリスク ネオ(フライトニングミント/ブルーミングチェリー)』(42g・希望小売価格 税抜369円・2015年3月16日発売)で、アニメチックかつポップでグロテスクな目玉モチーフのキャラクターなどで世界的に有名な現代美術アーティストの村上隆(むらかみ・たかし)とのコラボ・フリスク。
普段持ち歩くものであるがゆえにこだわりたいのがミントケース、というのは記者だけの性向ではないはずだ。気分的にもエチケット的にもハンカチとともに携帯したいものだが、そのデザインはどうしてもデザイン的に物足りないものだったことは確かだ。
そして海外のイカしたミント缶を買って、味的に大失敗したりするのも記者だけじゃないと信じたい。
そんな中、ウォーホルに次いで何と村上隆の登場だ。これに熱狂せずに何とする。日本が誇るクール・ジャパンの代表格、全世界を股にかけて展覧会にファンを呼べる人は、現代美術界にそうはいない。
今回はフライトニングミントとブルーミングチェリーの2種の発売。恐怖のミント(!?)と咲き誇るさくらんぼ。
まずはフライトニングミントから試食。トレードマークでもあるカラフルな髑髏(ドクロ)が一面に描きこまれた缶はパッと見は大したこと無いが、よく見るとかなり強烈。村上ワールド炸裂で、サブカル好きにはたまらないグロテスクデザイン。
で、思わず笑ってしまったのがそのミントの粒そのもの。何と水色と白のツートンのドクロが出てくるのである。これは楽しい。パラパラと手のひらにあけるだけでもニヤニヤしてしまうおもちゃ感がすごい。ちゃんと形だけでなく骸骨顔が刻み込まれているのもたまらない。いや、ここまでやってくれるとは。感動である。
味は、恐怖に怯えるほどではないが充分辛い。トウガラシ成分配合ということで、さわやかなミントの後にピリピリちりちりと舌を攻撃してくる辛さの余波。一見ポップなのにアートな悪意みなぎる彼の世界観とリンクしているような気がする。
そしてブルーミングチェリー。代表キャラのカイカイとキキがレリーフになっているところが芸が細かい缶。これはモノとして貴重。
これもまたコロコロと出てきた中身は全開笑顔の刻み込まれた人工的フラワー・モチーフ。白とピンクの2色構造なのだが、一見ミニチュアのらくがんにも見えるところが楽しい。
味は甘酸っぱいチェリー味で、これは普通においしいフリスク。
ちなみにこれらは「フリスク ネオ」シリーズの一つなので、それぞれの粒はオリジナル・フリスクの5倍の大きさとなっている。
どちらも缶のインパクトもすごいけど、やはりそこから出した時の粒のインパクトが絶大。
職場で学校で、楽しい驚きのコミュニケーションをとることができるネタ系としても最高のミントタブレットだ。