超音波式ビール泡立て器『ソニックアワーポータブル』 極上の泡のビールを、いつでもどこでも楽しめる!

式会社タカラトミーアーツ(東京・葛飾区)が2年前に発売した「ソニックアワー」は、据え置き型のビール泡立て器。超音波を使って、きめ細かいビールの泡を作れることで人気を集め、当サイトでもご紹介したが、今日ご紹介する『ソニックアワーポータブル』は、その「ソニックアワー」をコンパクトに持ち運べるタイプに改良した新商品。3月26日に発売されたばかりである。

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「ソニックアワー」は、本体に水を張り、そこにビールを注いだグラスをのせて使用したが、この『ソニックアワーポータブル』は、手に持った本体をそのままグラスの側面に押しつけて使う。

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本体に内蔵された超音波発生ユニットから、ダイレクトに超音波の振動をビールに伝える仕組みである。

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ちょうどトランプのケースくらいのサイズで、これなら持ち歩きに全くじゃまにならない。

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使用するための準備は、裏蓋を開けて、単3アルカリ乾電池を3本入れるだけ。本体横にあるスイッチをスライドさせると、LEDライトが点灯し、それでスタンバイOKである。

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超音波は、本体の上部の円形のソニックポイントから発生する。この部分を、ビールを注いだグラスに押しつければ、超音波がグラスを通してビールに伝わり、その振動で、ビールから泡が発生する。

「ソニックアワー」から超音波の周波数を変更することで、ビールに発生する泡はさらに細かくクリーミーになるとのこと。ビールの水位面より少し下のあたりに、グラスに直角にソニックポイントを密着させるのが、上手に泡を発生させるコツだというが……。

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さっそく缶ビールをグラスに注ぎ、『ソニックアワーポータブル』のソニックポイントを押しつけてみる。LEDの点灯が点滅に変わると、超音波が発生しているというが・・・。うーん、なかなか思ったように泡が出ない……!!

気を取り直して、「直角」に意識を集中し、強くグラスに押し当てる。少しピーッと音がして、軽くグラスの中から泡が湧き出す。が、やはり思ったほど出ない。

一度、電池を入れ替えて、ビールも新しくし、再度挑戦。すると、やったー!

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今度は、ジュワーと細かな泡が沸き上がり、数秒ほどで泡がグラスの上に盛り上がった。確かに、クリーミーないい泡だ!この状態でビールをいただくと、缶ビールがまるでお店で飲む生ビールのように感じられる。苦労した後なので、ビールが余計に旨い。

しかし、成功したのは、この1回だけ。あとは、何度やってもうまく泡が発生しなかった。グラスの形状、グラスの厚さ、ビールの温度やその他の条件次第で、泡が発生しにくいこともあるらしいが、ここまで神経質な使い勝手では、少々泡を立てる道具としては辛い気がする。

うまくいかないと、泡を発生させるために時間がかかってしまい、その間に泡がまた減ってしまう。これではビールがどんどんまずくなっていく。「コツが必要」ということは、説明書やリリースにも書かれているが、もう少し簡単に使えないと、おもちゃとしては楽しいが、実用的なビール泡立て器としては、あまり使う気が起きない。

メーカーが作成した動画では、いい泡が続々と発生しているが、記者の使用条件では残念ながら、ここまでの“ビール泡”は楽しめなかった。

 

 

グラスのガラス厚が問題だったのかもしれない。

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この『ソニックアワーポータブル』は、3月26日から発売で、価格は税別2900円。全国の雑貨店、量販店、眼部専門店、玩具売り場、ネット通販などで取り扱っている。果たして、あなたは、うまく使いこなせるだろうか。

オススメ度:(面白い)

記者

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渡辺 穣

複数の雑誌のデスク・編集長等を経てフリーライター/エディター。主にビジネス/経済系の著書・記事多数。一橋大学法学部卒。八ヶ岳山麓に移住して20年以上。趣味は、スキー、ゴルフ、ピアノ、焚き火、ドライブ。山と海と酒とモーツァルトを愛する。札幌生まれ。

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