雨に濡れないニット帽 『Waterproof Beanie Hat』は撥水、防水、風防、おまけに透湿で、着け心地も◎!

キーやスノーボードなどのウィンタースポーツをはじめ、登山やキャンプなどで欠かせないのが「防水透湿性素材」の衣類だが、ゴワゴワしたビニール状の手触りのものが大半だった。今回はなんと、ニット帽でありながら高い機能を備えた新商品をご紹介。日常生活でも活躍するDex Shellの『Waterproof Beanie Hat』を使ってみた!

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寒冷地へでかける際に着用するウエアや帽子、手袋などのアイテムには、雪・雨・風と通しにくい「防水透湿性素材」でできているかが重要。ウィンタースポーツを経験したことのある方はご存じだと思うが、じんわり浸み込んできた水はすさまじい勢いで体温を奪っていく。普段の生活でも、ジョギングやウォーキングをしているときに雨が降ってきて、「これはまずい!」と走って帰ることもしばしば。ニット帽の中には、比較的安価なものだと撥水加工のみの商品も多い。ファッション性の高いニット帽になると、機能性よりも着け心地を優先することもあり、高い防水機能付きのものはめずらしい。これはなぜかというと、防水機能が高ければ高いほど、その着け心地は反比例し、レインコートなどをイメージしていただくとわかりやすいが、水を通さない素材は硬くて着け心地が良くなく、しかも外側からの水分を通さないとなれば内側からの水分発散も難しく、人体から出る汗や水蒸気で非常に蒸れやすくなる。

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しかし近年、ゴアテックス(ゴアテックス社)やドライテック(モンベル)などの「防水透湿膜フイルム」を使用した製品が格段に普及してきた。これは何かと簡単に説明すると、高い防水性能を持ちながらも通気性や吸湿撥水も兼ね備えた、まさに救世主のような素材なのだ! ただし、残念ながら弱点もある。防水でありながら蒸れないかれらも、伸縮性の面ではいまだ発展途上で、基本的にレインウエアやレインパンツにおいては活躍するものの、靴下や手袋、帽子などの製品ではあまり普及していない。つまり、防水性能・通気性・着け心地(伸縮性)の3つを兼ね備えたアイテムはとてもレアなのだ。ニット帽『Waterproof Beanie Hat』を発売しているDex Shellは、100%防水と通気性を兼ね備えた「防水透湿製品」を得意とし、その生地の収縮により違和感のない着け心地を実現しているのが特徴! 実際に着用して、その価値を確かめてみよう。

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まずは『Waterproof Beanie Hat』の構造をチェック! 一見、普通のニット帽だが、アウター、防水被膜、インナーという3層構造になっている。

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アウターは撥水加工された100%アクリルニット、中間層は防水通気機能付きポレール被膜。ポレール皮膜とは、外部からの水滴や風を防ぎ、内部からの湿気などは排出するという高機能フィルムのこと。そしてインナーには、汗を吸収して蒸散して蒸れを防ぐ機能を備えたマイクロフリースを採用。この3層構造によって防水性能・通気性・着け心地(伸縮性)を共存させている。

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触ってみて最初に感じたのは、とても手触りが柔らかいこと。完全防水のニット帽はインナーがごわごわしていて硬いイメージがあったのだが、こちらはマイクロフリースなので手触りがとても良く、印象も暖かい。また、着用時に髪の毛が帽子にペタッとくっつくこともなく、からまることもない。また、表面のニットの網目がとても細かく、静電気が発生しにくい。これは普段使いにもぴったりだと感じた。

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続いては、もっとも大事な防水性能をチェック。ちょっとドキドキするが、水道水でびちゃびちゃと濡らしてみた。

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水がかかった瞬間、撥水加工によって滴がしっかりはじかれている。ビニール製品のような撥水ではもちろんないが、浸み込んでいく様子はまったくなく、水滴がコロコロと移動する。

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気になる生地の縫い目や、頭頂部にも水をかけ、念のため裏返して触ってみたが、まったく水が染み込んでいなかった。

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2層目の防水通気機能付きポレール被膜は、水滴より細かく、水蒸気より大きい目の素材ということで、確かに帽子の内側のフリースに水が染み込むことはなかった。

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表面は水滴で濡れて冷たくはなるが、そのままかぶっていても濡れていることは体感ではわからない。しっかり防水機能が働いていた。表面の水滴は、手で少しはらってやるとすぐに水滴が飛んでいく。乾くのも速い。『Waterproof Beanie Hat』の耐水性を表す「耐水圧」は7,000mmという数値。これがどれくらいすごいかというと、普段私たちが使っているビニール傘は耐水圧500~700mmなので、なんとその10倍以上! ウィンタースポーツでも日常生活でも十分すぎる性能だ。

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もう1つ気になったのが、室内に入った時の蒸れ。屋外にいるときは暖かく快適でも、室内に入った時にいっきに蒸れてしまえば気分が台無し。内側のマイクロフリースにこもった熱がどうなるのか試すため、気温7℃の屋外から室温20℃の部屋に入ってみた。すると、5分ほどで頭全体が暖かさを実感したものの、汗をかいて蒸れている不快感は感じられなかった。10分後、20分後もじんわりは暑さを感じるものの、普通のニット帽に比べると不快感が少ない。帽子の外と中は別世界、そのような印象を受けた。ただし、男性にも同様のテストを行ってもらい感想を聞いたところ、男性の方が身体から出る水蒸気の量が多いせいか、女性に比べると早く暑さを感じるとのことだった。が、それほど顕著に不快感があるわけではなさそうで、かなり快適性は高いと感じられた。

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『Waterproof Beanie Hat』はウィンタースポーツウエア販売店や東急ハンズやインターネット通販で販売中。レッド、ブラック、グレー、イエロー、カーキの5色を展開。サイズは、フリーサイズで大人用のみ。伸縮性があるので、男女問わず着用可能。販売価格は3000円台が中心。これだけ機能を持っているのに、お手頃な価格が魅力。今季、雪山にでかける人にも、普段使いにもオススメ。

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オススメ度:(良い商品です)
公式サイトはこちら

記者

椿 景子

30代女性。年間1000点以上の菓子・ドリンク類を試食するスペシャリスト。兵庫県出身、マンション暮らし。

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