最強の硬度を誇るコーティング鍋を試してみた!『HRC セラミックコーティング鍋』なら焼肉でもコゲつかない!

「テフロン」や「ダイヤモンド」などコーティング加工でコゲ付かない鍋やフライパンは多数存在するが、いよいよ大本命の登場か? 今回試してみたのは株式会社ヒラタ『HRCセラミックコーティング鍋』! 最強クラスの硬度を誇るコーティング鍋だという。

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硬度が高い鍋は何が優れているのか

そもそも硬度が高いと、何が良いのか? ひとことで言えば傷つきにくくなることである。「一般的なテフロンやダイヤモンドコートと比べてコーティングで得られる恩恵が増し、長持ちします」とはメーカーの弁。「また膜厚を厚くすることで遠赤外線も出やすくなります。一般的な鍋は2~3層の物が多く『HRCセラミックコーティング鍋』の6層コーティングは技術的にも高度なものです」とのこと。

そういえば一般的なコーティング鍋は、使い始めてから1年くらいで表面の加工が剥げてきてコゲつくようになってくるが、それも起きにくくなるということか。 だが我々消費者にとって重要なのは技術的な説明よりも日々の使い心地。一体どんなものか、今回そのあたりはきちんと検証したい。

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『HRCセラミックコーティング鍋』のスペック

『HRCセラミックコーティング鍋』は、片手鍋(18cm)と両手鍋(24cm)の2種類があり、カラーもそれぞれピンクとグリーンの2種類がある。よく目にするフッ素樹脂加工(テフロン加工など)の鍋やフライパンの多くは芯地がステンレス製だが、この『HRCセラミックコーティング鍋』は熱伝導の良いアルミボディーに、特殊な6層のセラミックコーティングが施されている。持ってみるとすぐわかるが、それなりに重い。片手鍋の本体(フタなし)で984g、両手鍋の本体(フタなし)で1.4kgある。とはいえ、人気ブランドのティファールやル・クルーゼなどと比較して特別重たいというわけではないので、いたって許容範囲内だと思う。『HRCセラミックコーティング鍋』は、ガスコンロとIH調理器の共用可能。電子レンジでの調理や食器乾燥機の使用はNG。オーブンは両手鍋のみOK。(片手鍋は取っ手が樹脂のため、オーブンに入れると損傷するので要注意)

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『HRCセラミックコーティング鍋』で無加水調理にチャレンジ!

無加水調理鍋(通称:無加水鍋)とは、食材の水分を利用して調理することで、野菜の甘さや旨味が凝縮されておいしく仕上がる特殊なお鍋。ここ10年で多くのメーカーから続々と無加水調理鍋が比較的低価格で登場し、お料理好きはもちろん、それほどお料理好きではない人にも広がっている。『HRCセラミックコーティング鍋』も十分な厚みと重さを持ち、何よりコゲ付かないという特色から、無加水鍋としての使用ができる。まずはこれにチャレンジしてみよう。

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健康志向の高まりにより、さらに人気を呼んでいる無加水調理鍋だが、そもそも野菜は生が一番栄養価が高く、ビタミンなどは水に溶けやすく熱に弱いことがよく知られている。それが無加水調理鍋であれば、栄養素によってはほぼ生に近い状態で摂取することができて効率が良いことがメリットだ。また、食材の甘味や旨味が凝縮されることで、余分な調味料を使わずに済むので見た目の色合いも良い。成人病が気になるけれど薄味はためらいがちな高齢者にもお勧め。

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さて、鍋の中を見てみると、普通の鍋とは異なり、透明のコーティングが施されているのがすぐにわかる! 網目のような模様が透けてみえるのも不思議。このセラミックの特殊コーティングがあるから、油を使わなくてもコゲつかず、野菜は蒸し焼きのようになり、おいしく仕上がるのだという。

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さっそく調理スタート! 本日のメニューは、無加水調理での野菜炒めから、目玉焼き、焼肉(タレ味付き)の3品。どれも油なしではコゲ付きが心配なラインナップだ。まずは野菜炒めをつくるべく、鍋をコンロにセッティング。中火で火にかける。