藤子・F・不二雄的な未来SF世界観が楽しい!スマホ操作の球型ロボット『Sphero 2.0』(スフィロ)で遊んだ!

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床の上に置いてみる。フローリングの上をまずは転がしてみよう。ゴゴゴゴーとけっこうな騒音で走りだし、ビビる。これはマンション的にまずいでしょう、というレベル。

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そこで別売品の「ヌビーカバー(Nubby Cover)」(Amazon実勢価格1,625円)を装着。

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ボコボコしたシリコン製のカバーで、路面をグリップして走破性を高めたり、スフィロ本体を小キズから守るものだが、走行音の低減も期待できるはず。それでもそこそこうるさいので、夜間走行はできないかな。あとシリコンなので落ちている髪の毛を絡めとるのでコロコロクリーナー的な使い方も有りかなと思ったり。

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アプリがチュートリアル代わりにミッションを提示してくるので、大人しく従う。これをクリアすることによって機能が増えていくシステムになっている模様。さっさと自由にいじらせてくれという気持ちを呑み込んで、クリアしていく。

その段階でけっこうなスペースが必要なことに気づいて、外に移動。できれば広めの公園、少なくとも大きめの駐車場(クルマがとまってない)が必要。記者は近所の舗装された空地で試すことにした。

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自由に動き回れるスペースを得て、くるくる音楽に合わせて回転したり、踊るように跳ねたりさまざまな表情を見せてくれるスフィロ。軽快に転がり、これは楽しい! スピードはうさぎとカメのアイコンで操作したりする、英語圏の製品ながら直感的な操作が可能(アプリも日本語化されている)。

実際の操作性は、慣れの問題もあるけれどおおむね良好。円を描いたり左右に方向転換したりは、それなりに出来る。ただお手本動画のように自由自在に、というのとは少々違って追従は半拍遅れる感じ。そのタイミングを体に染み込ませて操作すればだんだん慣れてくる。面白いのはボールがぶつかった時にピンボールのように音が鳴るところか。

と、ここで残念ながらバッテリーの持続時間が尽きてきた。いろいろ慣れてきたところで1時間駆動なので終了、3時間待ちとなってしまうのだ。もう少し早く充電できないものかな。

ラジコンマスターな人ならともかく、トリック的走行はそれなりに鍛錬を積まないと素人には無理。あと通信距離に関して、最大30mとの記載があるが、記者の環境では20m地点辺りでけっこうな確率で接続が途切れてしまった。何か妨害電波でも飛んでいたのだろうか。

 

 

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最初にダウンロードした基本アプリさえあれば、スフィロ本体のイルミネーション・カラーの変更を含め様々な遊び方ができるが、各種の拡張アプリやアクセサリー購入によって 遊びの幅が広がり、深い魅力を感じさせてくれるのは間違いない。

たとえば「Draw N’ Drive」というアプリを使うと、画面に自由に描いた軌跡通りにスフィロが動いてくれるのが意外と面白い。指示されたとおりに動く姿は何となく「愛(う)いヤツめ」感はある。まん丸な外観、目玉に見えないこともないロゴマーク、『Sphero 2.0』がなんだかペットのような愛着を感じさせてくれるのである。さらに「Macrolab」というアプリを使うと、スピンなど複雑で激しい動きもプログラミングでき、可能性は無限大だ。

世代によっては「機動戦士ガンダム」のハロを連想させるはずなので、機能性云々よりもそうしたテクノロジーと友だちになるファンタジー感覚がいちばんの楽しみ方なのではないかと感じてしまった。

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またそうした走行用途以外にゲームのジョイスティック代わりに使える(※対応ソフトのみ)というのもあるのだが、これは空中に浮いたトラックボールとでも言うべきものなので新味はない。

もう一つAR機能を使って遊ぶこともできるのだが、これはスマホのカメラを通して見ると『Sphero 2.0』がキャラクターとなって見えるというもの。子どもだったら喜ぶかもしれない。
すでに対応アプリは20種類以上あり、今後もっと増えていくことが予想される。

対応アプリ一覧 : http://www.sphero.jp/games-2

公式動画では犬猫のおもちゃにどうぞ的なものもあるけれど、ネット上で評判を調べた限りでは犬も猫もスフィロを警戒してしまってあまり役立っているようではないので注意が必要。一方で幼児に関しては、面白がることが多いようだ。

店頭入手はTeNQ 宇宙ストア、Apple Store 、ソフトバンクショップ、バラエティショップ、家電量販店など。オンライン入手はAmazon、Apple Store(※限定モデル有)、SoftBank SELECTIONなどで可能だ。

 

『Sphero』の雰囲気がパッと見で気に入ったのならば購入してOK。期待を裏切らない性能を備えたアイテムだと感じた。これだけ完成度の高いパッケージで15,000円は安い。

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【仕様】
本体:防水・耐衝撃ポリカーボネート
サイズ:直径74mm 重量:168g
最高速度:秒速2m
バッテリー:3時間充電で1時間動作(非接触充電)
通信(Bluetooth)可能距離:最大30メートル
対応OS:IOS/Android
パッケージ内容(Sphero 本体/ジャンプ台x2/非接触式充電ベース/ACアダプタ/クイックスタートガイド)
対象年齢:9歳以上
※Apple Store限定特別バージョン有

オススメ度:(買っても損はない)
公式サイト:Sphero 2.0

記者

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清水 りょういち

食レポからタバコ・コーヒーなどの体に悪い系、果てはIT、経済分野までフォローする新しもの好きライター。「わかりにくいをわかりやすく」がモットー。元「月刊歌謡曲/ゲッカヨ」編集長

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