強力に吸い付いて自動で窓拭きをする!『WINBOT』 危険な窓は“お任せ”の、窓用クリーニングロボット

もの凄い力で吸い付き、3ステップで掃除する!

窓を拭いている最中の『WINBOT』に触ってみると、本当にガッチリと窓に吸い付いていて、押しても引いても動かないほど。それを前後左右に自在に動かしているのは、どういう仕組みなのだろう。本体を裏返してみると、結構複雑な形をしていて、カブトガニみたいである。

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まず、真ん中に2重の輪になったサクションリングがあり、その中央部で空気を吸い取り、真空状態にして、本体を窓に密着させている。この2重のリングは、外側のリングの吸着力が弱まったときに、危険を察知して進路変更などの安全対策をとるため。窓拭き中の落下防止のための配慮なのである。

 

本体の前と後ろには、2枚の雑巾のようなクリーニングパッドがある。前の大きめのパッドに専用の「スーパークリーニングリキッド」を吹きつけ、それで水拭き、そのあと、ワイパーで水分と汚れをかき出し、後ろのクリーニングパッドでから拭きして仕上げる。この3ステップの窓拭きで、拭きあがった窓は、ピカピカになっている。こびりついた鳥のフンなどは仕方が無いが、通常の汚れなどは、驚くほどキレイに拭きあげてくれる。

 

真ん中のリング部で窓に吸い付き、左右のキャタピラー状の「滑り止めドライビングトレッド」で、本体は窓の上を自由自在に走り回る。窓の汚れ次第では、多少左右のグリップ力が異なり、まっすぐ走れない場面もあったが、少なくとも、室内側の窓なら、全くスリップすることなく、走ってくれた。

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クリーニングパッドは、サッとはがして、水洗い、乾燥して、再びサッと取り付けることができる。これはとても使い勝手がいい。しかも、予備のクリーニングパッドが、前後1枚ずつ付属しているので、水洗いしているときでも、予備のパッドで窓拭きを途切れず続けることが出来る。

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あれだけガッチリと強力に窓に吸い付いていると、おそらく本体が窓拭き中に落下することは、ほとんどあり得ないように思えるが、それでも、高所から万が一落ちれば危険でもあり、また本体を破損することもあるだろう。そこで、『WINBOT』には、さらなる安全対策として、“命綱”が付属している。

 

要するに、太くて丈夫なゴム製の“命綱” を、本体のコードと吸盤型の「安全ポッド」にくくりつけ、その「安全ポッド」を窓に吸着させることで、万が一、本体が落下しても、命綱で地面に落下することを防ぐのだ。

 

また、本体には、充電池が組み込まれていて、万が一、窓拭き中に停電しても、15分程度は、充電池で操作することができる。落下に対しては、まさに2重3重安全策が取られているのだ。

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リモコンは、単4電池2本で動作し、『WINBOT』を自動運転させたり、あるいは、自動運転を解除して、集中的に拭きたい場所へ、前後左右自在に操縦することもできる。

ちょっと拭き残しがあったり、汚れが酷い場所があるときは、このように、リモコンによる手動操作で窓拭きをさせれば、満足のいく窓拭きができるのだ。

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さて、この『WINBOT』の商品ラインナップだが、窓枠なしのガラスに対応しないW710タイプが、税別5万4800円、窓枠なしのガラスにも対応するハイエンド機のW730タイプが、税別5万9800円での発売となっている。

 

エコバックスの公式オンラインストアでは、これら『WINBOT』本体にくわえ、各種消耗品類なども発売している。これからの大掃除シーズン、危険な場所の窓拭きに、この『WINBOT』は大活躍しそう。また、日常生活でも、自分は何か別の用事をしながら、『WINBOT』に窓拭きをさせておけば、いつも窓は清々しい状態になっている。これはとても魅力的かもしれない。

オススメ度:(買っても損はない)

記者

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渡辺 穣

複数の雑誌のデスク・編集長等を経てフリーライター/エディター。主にビジネス/経済系の著書・記事多数。一橋大学法学部卒。八ヶ岳山麓に移住して20年以上。趣味は、スキー、ゴルフ、ピアノ、焚き火、ドライブ。山と海と酒とモーツァルトを愛する。札幌生まれ。

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