『キングサイズカップ ベジトン』はライク・ア・学生街の中華料理店! 量で勝負の究極ガッツリ系!

腹を満たしたいというレベルの空腹でチャレンジすると後悔するのが、日清食品株式会社(東京・新宿区)による『キングサイズカップ ベジトン』(132g/うち麺105g・希望小売価格 税抜215円・発売中)。 とにかくでかい。タテ型カップ麺でありながら、ちょっとした小腹で手を出すのは絶対避けた方がいいレヴェル。通常70g程度の麺が、105gなんだから、まさにキングサイズは嘘じゃない。578kcalのエネルギーがあるから、一食としてカウントするのが適正だろう。 IMG_6001 そしていつもと違うとはじめに心構えをしておいた方がいいのが、お湯の量。510ml使用する。日清カップヌードルの標準湯量が290mlだから、約1.7倍。いかに多い熱湯が必要かわかるだろう。二人で食べようとすれば1Lオーバーのお湯が必要となる。コンパクトな湯沸しケトルだといっぺんに対応できない量だ。 IMG_6063 これだけ多いと通常の紙製カップでは危険と感じたのか、スチロール製のカップを紙で巻くという二重の熱対策が取られているのは安心。持っても熱くない(重いけど)。食後に切り取り線で分解できて分別できる構造はエコである。 肝心の中身だが、調理は熱湯を注ぐだけと簡単。普通の油揚げめんを採用している。調理完了でフタを開けると、なかなかに迫力。ドロっとしたスープが泡立つように、かやくのキャベツとともに浮き出ている。そしてパワフルな麺量がドヤ顔で一面に盛り上がる。 IMG_6072 空腹時には魅力的な光景だが、ちょっと小腹程度だと後悔必至。麺をかき回すのも重いし、コンビニで配られる丈の短い割り箸だと7割以上が湯に埋まり、それだけでも一苦労。それでもかき回して、まずはスープを飲んでみる。おや? 意外とあっさりしているのは、かやくにたくさん含まれているキャベツのせいだろうか。 ガーリックもほどほどに効いており、どちらかと言えばラーメンというよりタンメンのあじわい。「豚コク醤油」とうたうスープも味は濃くなく、学生街によくある、量で勝負の中華料理店で出される野菜をメガ盛りにした分、味が薄くなっているタイプの一品を連想させる……。「ガツンとうまい食べ応え」のキャッチフレーズは量に対してのみのことらしい。風味もキャベツと豚を合わせたタンメンの香り。 IMG_6073 野菜マシというが、入っているのはキャベツのみ。他に野菜は無い。申し訳程度にいわゆる謎肉と卵がある(あと唐辛子がチラチラ)。そして学生街の中華料理店でもそうだけれど、かなりのスピードで食べ進めないと、麺がどんどんのびていってしまうのも同じ。 これはサークルKサンクス限定商品。だからというわけじゃないだろうが、味が単調になってしまいがちなので、ちょっとしたお惣菜が欲しくなる。作戦だとしたらすごい。 IMG_6080 それでも215円で満腹を得られるのはコストパフォーマンスは良いかもしれない。あらゆる意味で”学生さん”向け商品だと感じてしまった。 IMG_6088

オススメ度:(面白い)
公式サイト:キングサイズカップ ベジトン

記者

清水 りょういち

食レポからタバコ・コーヒーなどの体に悪い系、果てはIT、経済分野までフォローする新しもの好きライター。「わかりにくいをわかりやすく」がモットー。元「月刊歌謡曲/ゲッカヨ」編集長

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