『茹でたて名人 さのまるの佐野ラーメン』 本格手打ち麺そのものの食感&鶏油と醤油の香り高いハーモニー!

ぎやはぎのCMで有名なエースコック株式会社(大阪・吹田市)の多加水麺使用が特徴の「茹でたて名人」シリーズ。そこからゆるキャラ”さのまる”とコラボした『茹でたて名人 さのまるの佐野ラーメン』(84gうち麺60g・希望小売価格 税抜190円・2014年11月10日全国発売)が発売された。

佐野らーめんと言えば、東京ラーメンにほど近い醤油ベースの透き通ったスープに、青竹を使用して手打ちされたちぢれ平麺が特徴。この『茹でたて名人 さのまるの佐野ラーメン』もまた、その特徴をしっかりと継承しており、鶏ガラをベースに魚介を合わせた澄んだスープが魅力。

問題は麺だが、この「茹でたて名人」シリーズは、通常のラーメン店で使用されている、製造が難しいけれど水分を多く含むところから味・食感が良いとされる「多加水麺」を使用しているのが特徴。

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作り方はかやく(チャーシュー/ねぎ/メンマ)を麺の上にあけ、熱湯を注いで5分間待つというスタイル。調理が済んでフタを開けてみると下の方に沈んでいてあまり様相の変わっていない麺の姿に不安を感じるが、後入れスープを入れてかき混ぜるととたんにほろほろとほぐれて、さらに鶏油と醤油の香ばしい香りが立ってきて、俄然テンションが上がる。

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まずスープを飲んでみるとスッキリとした醤油味。まさにらーめんの神様が生み出したような基本中の基本の味わいに顔がほころぶ。ネギも若干多めなのが香ばしさを高めていてうれしい。

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そして問題の麺であるが、これが見た目はまさしく手打ち麺。斜め横に縮れるタイプの外見は思わず見とれてしまうほど美しい。味わってみると唇からの侵入時点で感触が違う。CMでもっちもちとうたっているのは嘘ではなかった。水分量の多さはこんなにも食感を変えるのか…。

つるつるっと入り込んでくる麺は、手打ち風のちぢれ麺のおかげでスープの絡まりも上等。カップ麺にここまで求めていいのだろうかと思うくらい、良質なラーメン店の味を再現している。特別なことはこれといってないのだけれど、シンプル・イズ・ベストなラーメンの条件を見事にクリアしているからすごい。特に香りでここまで幸せになれるのはまさにラーメンマジック。矢野顕子が歌ったり、昭和のアニメ「天才バカボン」で想定されている日本人の愛するラーメンの香りは、まさにこれではないだろうか。

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量的には空腹時には物足りないくらいだが、小腹タイミングではベストな選択(267kcal)。ちょっとだけ夜食に罪深くない程度に食したいという時にうってつけだ。チャーシューが意外と本格的な焼豚風味というのも小技が効いている。

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瞬間芸のようにあっという間に食べ終わってしまった。これは実にラーメンらしいラーメン。栃木県佐野市の2013年にゆるキャラ・グランプリをゲットした”さのまる”が前面にフィーチャリングされているが、これは子ども騙しではない本格的な佐野ラーメンといっていいのではないだろうか。

オススメ度:(買っても損はない)
公式サイト:茹でたて名人 さのまるの佐野ラーメン

記者

清水 りょういち

食レポからタバコ・コーヒーなどの体に悪い系、果てはIT、経済分野までフォローする新しもの好きライター。「わかりにくいをわかりやすく」がモットー。元「月刊歌謡曲/ゲッカヨ」編集長

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