チンするゴハン最新作『日清シーフードカレーメシ』が、やけどしそうに熱い!(ほんとに)

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肝心の中身は?

それでも肝心なのは味。フタを外したその中身は茶色一色のあまりエキサイティングではない光景。シーフードといえば、エビの桜色、あさりのベージュ色、ホタテの白さなどを連想してしまうのだが、それは何も見えない。

おもむろにかき混ぜてみるけれど、ルーが濃いので、ほとんど判別がつかない。かやくはたまに人参のオレンジが垣間見えるが、イカであろうものは見当たらない。そもそもシーフードって、あさりがエビの次にメインじゃなかったっけ?

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ていねいにかき混ぜてひと口、「あつッ!」。これまたやけど寸前になった。ルーの濃さゆえか、あんかけ級の熱さなのでくれぐれもスプーンでザクッとすくってひと口でいく、などというカレーのCM的男らしさは捨てるべき。情けなくても極限までフーフーと息をかけて食べるべし。

 

結局のところ、どうなのか?

味はつまり、スパイシーなカレードリアであった。きちんとチーズも入っているので、カレーライスを期待すると少々がっかりするかもしれない。記者はカレードリアも好きなので、とてもおいしいと感じた。そう、なんのかんの言ったが、これはこれで実にウマいのである。

ねっとりとしたルーに完全に埋没しているインスタントライス、食べ始めは硬めだが、熱くて食べるのに時間がかかるゆえに、だんだん柔らかくちょうどよくなってくる。弾力があって食感が楽しいタイプのお米である。

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しかしそれでもイカらしきものはイカの味がしない(というか消されているのだろう)、他にこれと言ってシーフードで盛り上がるための具材が存在しない、というのはいかがなものか。単なるカレードリアと言ってくれれば期待せずに済み、素直にもっと楽しめたのに……。パッケージに大きくイカの絵が描かれているだけに、もっとイカの食感を楽しみたいと思うのは当然。カレードリアとしてはとても美味しいだけに残念。テレビやDVDなど見ながら漫然と食べるのにはぴったりだと思う。量もけっこう多く、お腹にはたまる。

 

「あと一歩」を、どう補うか

もうひとつ、マイナスなことを書いてしまうが、途中で飽きる。とくに熱々の段階で食べ進めると、やけどをしないように工夫しながら食べていくのに徒労感を感じてしまうのだ。ずっと同じ味が続いてくるから、労力ばかりが目立ってしまい……。これも、イカなりエビなりが5~6個入っているだけで解消できそうなのだが。

めんばかりで飽きた、というインスタント食品のヘヴィーユーザーにとっては嬉しいバリエーションであるだけに、更なる改良を期待したいところだ。

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ちなみにこってりとしたこのカレールウはサラダの付け合せのディップにでもなりそうなほど濃い。成分を見てみると、チーズの他にピーナッツバターまで入っている。どうりで濃厚なはずだ。

 

もう少しイカの存在感があれば、他にあとのせで何かしら食感を変えられるものを用意してあれば……などなど、ベースは至っておいしいカレードリアだけに、インスタント食品ファンにとっては、余計なお世話のアイデアが止まらなくなってしまう。めんに飽きたという人にはぜひ、一度は食べてみてもらいたい。きっと自分なりに何を入れたらもっと美味しくなるだろうという妄想に耽ることができるはずだ。なお、シーフードカレーメシはフライパンで調理することもできる。

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レンジ調理と比べて特段味が変わることはなく、こちらも実に美味しく仕上がった。今回はチャレンジしなかったが、煮込みの段階で冷凍のシーフードミックスをぶち込めば、記者の感じた不満点はかなり解消されそうだ! 洗い物が面倒でなければ、アレンジレシピにはフライパン調理がおすすめだ。

公式サイト:日清シーフードカレーメシ

記者

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清水 りょういち

食レポからタバコ・コーヒーなどの体に悪い系、果てはIT、経済分野までフォローする新しもの好きライター。「わかりにくいをわかりやすく」がモットー。元「月刊歌謡曲/ゲッカヨ」編集長

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