大人気のシャープ『ヘルシオ お茶プレッソ』新色登場!これは本当に買いか? 徹底検証してみた!

 

 

 

気になって調べてみると、『ヘルシオ お茶プレッソ』はカテキンなどの栄養素を抽出するために80~90度(沸かしたてのお湯)で淹れているのだ。つまり、あくまで茶葉の栄養をフルに摂取することにこだわるものであり、美味しさを引き出す淹れ方にこだわったものではない。その為、急須で淹れた時のような緑茶の風味や甘みが出ていないのである。急須の場合、70度くらいのお湯で淹れれば、苦味などが出ず、緑茶の風味を引き出してくれる。緑茶というのは、やや低温で淹れるのが美味しさを引き出すポイントなのだ。それが念頭にあると、残念ながらこのお茶は高温で一気に淹れたことで、香りも弱い感じがした。茶葉を粉末にした時の高い香りも、湯呑みの中では活きていない印象である。

 

ただ、これは好みの問題でもある。お茶プレッソで淹れたお茶は、茶葉をそのまま摂取しているはずなのに苦味もなくまろやか。スッキリした味わいである。また、高温で淹れても風味が壊れにくいほうじ茶などであれば、美味しく仕上がるかもしれない。

 

 

 

次にその他のお茶を作ってみよう。
お湯を使わないで作る冷たいお茶やラテの場合は、「ラテ(混ぜる)」ボタンを押して混ぜるだけで良い。
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冷茶の場合は、お茶容器に冷水、粉末茶の順に入れてから本体に取り付ける。「ラテ」モードを選び、スタートを押す。混ぜが完了したら、給茶レバーを下げれば冷茶が出てくる。
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冷茶の場合は、湯の温度に左右されないので、粉末茶のまろやかさが際立つ! 飲みやすくて、これは良い。

なお、粉末茶は溶けているわけではないので、しばらくするとカップの下に沈殿してしまう。ゆっくり飲んでいると、上の方は味が薄く、下の方が濃いという具合になってしまう点は注意。これは温かいお茶でも同じである。

 

 

 

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緑茶ラテも作ってみよう。あらかじめ温めた牛乳と粉末茶をお茶容器に入れる。本体をセットして「ラテ」モードをスタートするだけ。泡立ててくれるのでふんわりとした仕上がりになる!

 

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「ラテ」モードがあるということは、インスタントコーヒーでカフェラテも作ることが出来る。温めた牛乳、インスタントコーヒーを容器に入れて、スタートすれば良い。

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緑茶とコーヒーの性質の違いなのか、コーヒーの場合は容器の中にクリーミーな泡が出来ており、スプーンでこれをすくって、フォームミルクをカフェラテにのせることも出来た!

 

 

 

ただ……シビアなことを言うようだが、昨今はラテなども、家庭で簡単に作ることが出来るのも事実。牛乳を泡立てるための小さな泡だて器は100円SHOPなどでも売っており、そういうものでも早い回転でしっかりと泡立てることが出来たりする。それを思うと、ラテを飲むために『ヘルシア お茶プレッソ』を購入するというのは、現実的ではないとも思う。

やはりお茶プレッソは、あくまで「茶葉を粉末にできる」「茶葉の栄養を100%摂取できる」という機能を軸に考えるべき製品なのだろう。そこに簡易的な湯沸かしポットと撹拌機能がドッキングしている。それを「楽しむ」ことができるかどうかが、購入のポイントになるはずだ。

 

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さて、使った後はお手入れの時間である。使うたびに洗浄が必要なのは、水タンク、お茶容器、置き台など。お茶容器の回転はねもはずして洗う。