『サッポロ一番 焼肉屋の裏メニュー ネギ塩牛カルビ味らーめん』は量よりも質!こってりよりも深くすっきりした味わいを求める大人向けカップ麺!
タテ型ビッグサイズで焼肉系牛テールの風味を詰め込んだカップ麺が、サンヨー食品株式会社(東京都港区)による『サッポロ一番 焼肉屋の裏メニュー ネギ塩牛カルビ味らーめん』(90g/うち麺70g・希望小売価格(税抜)190円・2014年8月発売)である。
あえて言うなら牛骨らーめん。牛タン店や焼肉店で出される透明感のある白濁したスープが特徴の牛テール(しっぽ)部位を使用し、じっくりことこと煮込まないと出てこない家庭で再現するのは難しい味わい。
この部分が「裏メニュー」を標榜する所なのだろう。
タテ型カップ麺特有のフタを開けたらお湯を注ぐだけという3分間シンプル調理で出来上がるこの製品。確かに仕上がりはニンニクとコショウと炭火焼牛肉の香りがツンと鼻をつくスタミナ的な印象。
しかし実際に食べてみると、スープは実に淡麗辛口ともいうべきストイックで上品な牛テールの風味が鮮やかな塩味で、スタミナというよりグルメな味わい。
油揚げ麺を使用した中太の麺はコシがあるがぷりぷりとした歯触りがまた上品だし、多めに投入された具材のネギとごまがすっきりとした牛の風味にアクセントを与える。
チャーシューはほとんどその姿を見かけないのだが、後半になって下の方に沈んでいる破片タイプのものを発見。少量だけど味が濃く、とても美味。
全体的に少なくない量だが、ライトにササッと完食できる印象。もちろんニンニク使用なので、昼食にするにはためらってしまうけれど、決して強力ではないので「ブレスケア」などの口臭除去製品で十分対応できる範囲ではないだろうか。
「サッポロ一番」ブランドということでインスタント色の強い味わいを予想するかも知れないが実際は違う。
こってりガツーン派の人にはあまり向かないが、「牛角」で大食するよりも「叙々苑」で少量でいいからおいしいものを食べたいと思うようになった大人には非常にうれしい上品な一杯と言えるだろう。
公式サイト:サッポロ一番 焼肉屋の裏メニュー ネギ塩牛カルビ味らーめん