米国生まれ世界32カ国で使われる『ベリーブリーズ』はオゾンで冷蔵庫内の食品の鮮度維持と消臭を実現する!

蔵庫内の空気を清潔・無臭にし、それにより食品の鮮度を長く保ち、しかも安全で、ランニングコストが安いとなれば、誰でも興味がある商品ではなかろうか。『ベリーブリーズ』は、そんな効果が期待できる、冷蔵庫専用のエアーリフレッシャーである。

アメリカの新興企業・BerryBreeze社が開発したもので、すでに世界32カ国での販売実績を持つという、その『ベリーブリーズ』を、さっそく“おためし”してみた。

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『ベリーブリーズ』の消臭・殺菌の原理はオゾン(O3)。つまり、この装置は、冷蔵庫専用のオゾン発生器なのである。

オゾン(O3)が、殺菌、消毒、消臭などに効果があることは、すでによく知られていることで、産業用や業務用で長く使われているのも事実。ただ、オゾンは、自然界にも存在し、すぐに分解して酸素として安定するため安全だと言われる一方で、密閉した空間で使用する場合、ある一定の濃度以上になるようだと、身体に悪影響があるともいわれる“両刃の剣”でもある。オゾン発生器を使用するときは、消費者としては、そこのところだけは、頭の片隅に入れて置いて欲しい(詳しく知りたい方は、例えば、こちらを参照)。

 

というわけで、この『ベリーブリーズ』も、冷蔵庫内で、オゾンを発生させ、冷蔵庫内のバクテリアや細菌の繁殖を抑え、食品の鮮度を2~3倍も長くし、しかもイヤな匂いも抑え、清潔でフレッシュな空気を冷蔵庫に満たしてくれる、そんなエアー・リフレッシャーである。

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オゾンを発生させる仕組みは、特許技術らしいが、単一乾電池4本で約半年間、駆動するという。

気になるオゾンの濃度については、BerryBreeze社のWEBサイトにも軽く解説があるが、要するに、「アメリカ食品医薬品局(FDA)の許容濃度基準である0.05ppmを超えるような数値は計測されず、食品にも人体にも安全である」と書いてある。ちなみに、このFDAの定めるオゾン濃度の基準は、日本の業務用機器の基準よりも厳しく、日本の家電製品の基準と同等である。

初めて、この『ベリーブリーズ』を使用するときは、60分連続で駆動し、その後170分の待機となるが、その後、日常的には、10分駆動、230分待機のサイクルを繰り返す。つまり、初めて使うときだけ、ちょっと連続的にオゾンを発生させるので、多少、冷蔵庫内が、オゾン特有の臭気に包まれるが、その後は、特に何も匂わない状態になる。

日常的には、4時間のうち10分だけ駆動しているということは、1日に1時間だけ駆動しているということで、それなら、乾電池4本で半年駆動するのも理解できる。

 

 

さて、記者は、この『ベリーブリーズ』を今日まで10日間、冷蔵庫に入れてみた。

やはり最初だけ、ちょっとオゾンの匂いがしたが、確かに、その後は、全く無臭となった。明らかに、ちょっと匂っていた冷蔵庫内も、この『ベリーブリーズ』を入れて、すぐに匂いがなくなった。明らかな効果を感じることが出来る。

また、食品の鮮度の維持については、上の動画のように、比較実験はできないので、確定的なことは言えないが、野菜室で使用してみて、野菜の劣化が、普段よりも感覚的に遅い印象を受けたのも事実である。切ったキャベツが茶色く変色するのが遅かったし、いつもならカビるような日数を置いた輪切りのレモンがカビなかった。

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『ベリーブリーズ』をより効果的に使うには、野菜などの食品を、ラップやビニール袋などで包まない方がいい。そのまま、何も被せず冷蔵庫に入れ、多少乾燥するようなら、ときどき霧吹きなどで水分を補給する、そうすれば、食品の鮮度維持がより効果的になるらしい。

また、オゾンは、空気よりも比重が重いので、『ベリーブリーズ』は、冷蔵庫のなるべく上の方に設置して、オゾンが上から下がってくる状態にした方がいいということだ。

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さて、実際の使用で、消臭も、食品の鮮度維持も実感できて、しかも半年に電池4本のコストしかかからないというのは、なかなか魅力的だと思う。ただ、この商品、高さが14cmあって、記者の家の冷蔵庫の上段には、置けなかったのが残念だった。

また肉や魚用のチルド室や、野菜室など、最近の冷蔵庫は、食品の種類によって入れる場所が専用に分かれているので、そうした冷蔵庫には、ちょっと使いにくい気もするが、あなたなら、この『ベリーブリーズ』、どう使うだろうか。

この手の、冷蔵庫用のオゾン発生器は、他にも商品はあるが、まだまだ数や種類は少ない。購入時は、冒頭に書いた、オゾンの安全性についてのことも、ぜひ念頭に置いて選んで欲しい。

『ベリーブリーズ』は、amazonでは、6520円で販売されている。参考までに、BerryBreeze社のサイトストアでは、49.95USドルで販売されている。

記者

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渡辺 穣

複数の雑誌のデスク・編集長等を経てフリーライター/エディター。主にビジネス/経済系の著書・記事多数。一橋大学法学部卒。八ヶ岳山麓に移住して20年以上。趣味は、スキー、ゴルフ、ピアノ、焚き火、ドライブ。山と海と酒とモーツァルトを愛する。札幌生まれ。

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