ポテトチップス界の異端児ヤマヨシの新しい“変化球”は  女子に人気沸騰中の『エッグベネディクト味』だ!

テトチップスの世界は、何といっても巨人「カルビー」がダントツのシェアを持ち、昨今では圧倒的な販促費や価格競争力で、なかなか他社の追随を許さない。しかしその同じ土俵には上がらず、あえて“異端児”戦略ともいうべき、曲者ぶりを発揮しているのが、ポテトチップスの名品「わさビーフ」で有名な、山芳製菓(東京・板橋区)である。

今日は、その山芳製菓が5月5日に発売した新商品、『ポテトチップス エッグベネディクト味』をご紹介する。

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ポテトチップス以前に、そもそも「エッグベネディクトって何?」という人も、まだまだ少なくないのではないだろうか。

イングリッシュマフィンの半分に、ベーコンやポーチドエッグなどを乗せ、オランデーズソースで仕上げたもので、お菓子というよりもモーニングのメニューとして親しまれている。卵とバター、それにレモン汁を使ったトロリとまろやかなオランデーズソースの味が、このエッグベネディクトには欠かせない。

そんなエッグベネディクトが、今、若い女性を中心に大はやり。都内の有名店では、行列ができるほどらしい。そこに目を付け、すかさず、ポテトチップスにしてしまうあたりに、“変化球”で勝負するヤマヨシのカンの鋭さを感じずにはいられない。

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パッケージは、ポテトチップスとは思えないような上品なデザイン。商品名の文字も控えめで、他のメーカーのポテトチップスとは明らかに一線を画す。

さっそく中を見ると、少し油分が少なめに見える、多少白っぽいくらいの、いわゆる普通のポテトチップスが入っている。しかし見た目とは裏腹に、食べてみると、これは普通じゃない。卵とベーコンとマフィンを思いっきり思い出させる味と香り、そして控えめにブッラックペパーが効いていて、これは確かに、エッグベネディクト味である。

もう一枚口に入れる。やはりエッグベネディクトの味がして、これはなかなかイケる。食べるまでは、「こんなの、話題性だけのキワモノ商品」だと思っていたが、いやいや、そんなものじゃない。これはかなり美味しい。

記者には、ちょっと味が濃いのが気になるが、このポテトチップス、オシャレ感もあって、ターゲットであろう若い女性には、人気が出そうな雰囲気もある。

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塩味やしょうゆ味のポテトチップスに食傷気味の方、ぜひ一度、ヤマヨシの変化球『ポテトチップス エッグベネディクト味』を試してみてはいかがだろうか。話題性とともに、この一風変わった味に、きっと新鮮な驚きをおぼえるはず。

コンビニでは、カルビーやコイケヤに棚を奪われて、あまりヤマヨシのポテトチップスは目にしないかもしれないが、同社のサイトを見ると、結構たくさんの変化球を持っていて、思わずニヤリとしてしまう。

We always produce POTATO CHIPS for all customer’s smiles.(私たちは、すべてのお客様の笑顔のためにポテトチップスを作る)と、袋に書いてあるが、これには頷ける。

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さて、このヤマヨシ『ポテトチップス エッグベネディクト味』は、標準小売価格150円で、全国のコンビニ限定販売の商品である。あなたの街のコンビニで、もし見かけたら、ぜひ一度おためしあれ!

記者

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渡辺 穣

複数の雑誌のデスク・編集長等を経てフリーライター/エディター。主にビジネス/経済系の著書・記事多数。一橋大学法学部卒。八ヶ岳山麓に移住して20年以上。趣味は、スキー、ゴルフ、ピアノ、焚き火、ドライブ。山と海と酒とモーツァルトを愛する。札幌生まれ。

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