350ml缶飲料の温度を保つステンレス製真空断熱構造!魔法瓶の世界ブランドTHERMOSの『保冷缶ホルダー』

れは350ml缶専用のホルダーである。しかし、ただのホルダーではない。ステンレス製の薄くて軽いホルダー本体は、二重構造になっていて、中は真空なのである。つまり“魔法瓶”の構造を持った350ml缶専用のホルダーなのだ。

このホルダーを作ったサーモス株式会社(東京・港区)は、今から実に110年前に世界で初めて魔法瓶を製品化したドイツ生まれの魔法瓶ブランド「THERMOS(サーモス)」を受け継ぎ、ステンレス製魔法瓶等の家庭用品を製造・販売するメーカーである。

というわけで、平たく言うと、ちゃんとしたメーカーの、ちゃんとしたブランドの、『保冷缶ホルダー』なのである。

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ホルダーの中を見ると、まさに魔法瓶と同じで、ステンレスの銀色が鈍い光を放っている。

実はサーモスは、以前にも、これと同じ商品を製造販売していたが、それは外見も中身同様のステンレス色をしているものだった。それが製造終了となり、今年4月1日から、かなり派手なカラーリングで登場したのが、この商品なのだ。

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魔法瓶の真空二重構造について、今更、説明するのもおこがましいが、要するに、真空層があるために、そこから先に熱が伝わらないし、逃げていかない。その構造を缶のホルダーに使うことで、我々消費者にとってのメリットは、

1、『保冷缶ホルダー』というネーミングではあるが、必ずしも冷たい飲料の保冷だけでなく、温かい飲料の“保温”もできるということ。

2、ホルダーに熱が伝わらないので、ホルダーの外側が結露せず、テーブルやデスク、手などを濡らすことがないこと。

 

保冷効果については、メーカーの実験データがパッケージにグラフで載っている。それを見ると、30℃の室内で、4℃の水を缶に入れ、このホルダーを使った場合と使わない場合の比較した場合、1時間経過後、ホルダー使用が約8℃、缶のみは約23℃、2時間経過後、ホルダー使用が約13℃、缶のみは28℃と、その差は歴然としている。

1時間経って、8℃の飲料なら美味しくいただけるが、23℃の飲料は、ちょっと飲む気がしないだろう。それくらいの効果が確認できるということだ。<次ページへつづく>