別袋「辛さ10倍パウダー」で、なぜかむせる?美味しさ!ガーリック味ひき立つ東ハト『暴君ハバネロ・ハバ盛』

袋の「辛さ10倍パウダー」をふりかけて、このスナックを食べると、どうしても面白いように必ずむせてしまう。慎重に息を静かに吐きながら食べると、ようやく何とかむせないで食べられる。唐辛子入りのパウダーが、きっと“むせるセンサー”を刺激してしまうのだ。しかし、むせながらも、これは旨いスナックで、やめられなくなりそうな記者である。

東ハトの新商品『暴君ハバネロ・ハバ盛』は、同社の大ヒット商品であるウマ辛ポテトスナック「暴君ハバネロ」に、別袋入りの「辛さ10倍パウダー」を付けたもので、これを全部ふりかけ、袋をよく振って食べるという、冒険心やチャレンジ精神をくすぐる面白さと美味しさがある。

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もともと、「暴君ハバネロ」自体、結構な辛さと旨みを兼ね備えた、少し小ぶりなポテトリングスナックで、10年以上前になる発売当時は、「激辛」という言葉とともに大ヒットした商品である。最近では、「激辛」が市民権を得ることで、以前ほど大騒ぎをせずに、味のバリエーションの1つとして認められたような気がする。

パウダーを別袋にすることで、自分の好みで辛さを調整しながらスマートに味わえるというのが魅力だが、この「辛さ10倍パウダー」は、ただ辛いだけの粉ではない。赤唐辛子のほかに、ガーリックパウダーやオニオンパウダー、さらにチキンパウダーなども入っていて、全部ふりかけた方が、旨みもしっかりと主張して、スナックのいい味を引き出してくれる。

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パウダーを小皿に出してみると、このとおり、「真っ赤」というわけではなく、どちらかというと白みがかったオレンジ色で、そのまま舐めてみても、さほど激辛ではない。むしろガーリック味が強い。

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このパウダーをスナック袋にすべて注ぎ込んで、シャカシャカシャカシャカ、しっかり振って、袋の上からのぞき込むと、いきなりむせた。あまりに無防備に、袋をのぞき込んだために、袋の中に浮遊していた唐辛子成分が、鼻とのどに入って貼り付いたのだ。

パッケージにも、「パウダーを目や鼻にいれないように!」という趣旨の注意書きがある。入ったからといって、暴君に命を奪われることはないが、やはり注意するに越したことはない。

1枚目の写真の、左側に写っている5つのリングは、パウダーをふりかけていないもので、それ以外の右側に写っているリングはすべてパウダーをまぶした後のもの。多少色が濃くなっているのがわかるだろう。

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リングの表面は、パウダーがしっかりと絡むように、ギザギザに加工してある。そこに大量の「辛さ10倍パウダー」が付着し、それを普通に食べると、なぜか記者は面白いようにむせてしまう。ゲホッゲホッと2~3回咳込んで、再び食べると、また咳込む。

ものすごく辛いというのではなく、むしろガーリック味などの旨みがしっかりしていて、美味しいと感じながら、それでもやはりむせる。妻と中学生の子供にも食べさせてみたら、やはり2人ともむせていた。暴君ハバネロの注意を無視した報いなのか・・・。

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そんなわけで、むせながら1袋完食したが、記者の率直な感想は、「これは辛いというより、旨い!」。パウダーをふりかけることで、辛さが増すのではなく、むしろ辛さの中の「旨さ」がより濃厚になった感じである。しかも、辛いものが苦手の息子でも食べられるのだから、見た目から想像するほど、そんなには辛くないスナックなのだと思う。

この『暴君ハバネロ・ハバ盛』は、5月12日から全国のコンビニだけの限定販売で、想定販売価格150円前後。パッケージに描かれた「暴君ハバネロ」の顔は、確かにちょっと怖いが、所詮、「暴君ネロ」のダジャレから誕生したキャラ。きっと見た目以上に味わい深いヤツなのかもしれない。本当に怖いのは、誰とは言わないが、実社会に存在する“暴君“の方である。

記者

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渡辺 穣

複数の雑誌のデスク・編集長等を経てフリーライター/エディター。主にビジネス/経済系の著書・記事多数。一橋大学法学部卒。八ヶ岳山麓に移住して20年以上。趣味は、スキー、ゴルフ、ピアノ、焚き火、ドライブ。山と海と酒とモーツァルトを愛する。札幌生まれ。

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