「○○ケーキ仕立て」のネーミングが意味不明だが ロッテ『大人のトッポ』から新たに春限定2種類登場

月11日発売のロッテ『大人のトッポ』は、春限定販売で2種類のフレーバー。1つは、「焦がしキャラメルとチョコレートのケーキ仕立て」、もう1つは「紅ほっぺ苺のパンケーキ仕立て」と、やたらと名前が長い。

しかも、食べてみると、この長い名前の意味がよくわからない、何とも不思議な「大人のトッポ」なのである。ターゲットは大人の女性。何だか、パッケージの写真とネーミングだけの“イメージ”で大人にアピールしようと試みたお菓子のように思える。

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プレスリリースにも、「上質なデザートをイメージしたチョコレート」とか、

「ほんのりビターな焦がしキャラメルをアクセントして加えたチョコレートケーキをイメージしたチョコレート」とか、さらには

「春を先取りした紅ほっぺ苺をアクセントとして加えた、人気のパンケーキをイメージしたチョコレート」といった、どこまでが修飾語で、それがどこにかかっているのか、とてもわかりにくい日本語が並ぶ。しかも、どれも最後は「イメージしたチョコレート」で終わる。

要するに、この2種類、かたや、チョコレートケーキをイメージして作り、かたや苺のパンケーキをイメージして作ったというトッポなのだが、あくまでもケーキのイメージのチョコが入っているだけなので、当然のことながら、チョコケーキやパンケーキの味などはしないのである。

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パッケージにも、ご丁寧に、イメージしやすいように、チョコレートケーキと紅ほっぺが乗ったパンケーキの写真が使われる。どちらもただのイメージ写真である。

そして、パッケージの裏には、これも意味不明だが、トッポを持って「旅に出よう」ということで、全国の旅の名所の写真が掲載されている。

『大人のトッポ』は、普通のトッポより太く長い。そして中身のチョコレートがたっぷりと入っていて、味わい濃く、食べごたえもある。これをデザートのイメージで、イメージ写真を大きく使い、旅先の写真を入れ、デザートのケーキのイメージで売る意味が、想像力に乏しい記者には、残念ながらよくわからなかった。

味も質も、「大人のトッポ」として上質に仕上がっているのに、先入観としてのイメージ作りがトッポ、いや突飛すぎて、違和感を感じてしまうのだ。

『大人のトッポ』のこの2種類、春限定発売で、2月11日から発売開始。想定小売価格、税込で198円前後となっている。

 

記者

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渡辺 穣

複数の雑誌のデスク・編集長等を経てフリーライター/エディター。主にビジネス/経済系の著書・記事多数。一橋大学法学部卒。八ヶ岳山麓に移住して20年以上。趣味は、スキー、ゴルフ、ピアノ、焚き火、ドライブ。山と海と酒とモーツァルトを愛する。札幌生まれ。

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