豚骨だしでカレーそば?濃厚なスープと大盛で限定版勝負!  『一平ちゃん大盛 コクとろカレーそば』新発売

サイトでは、これまで多くのカップ麺を取り上げてきたが、昨今のカップ麺の進化は、まさに日進月歩である。麺、食感、かやく、スープ、だし・・。どれを取っても、各メーカーはハイレベルの闘いを強いられている。カレーそばの分野でも、他社はかなり本格味を売りにした商品を出している中、今回、明星の「一平ちゃん」は、ちょっと斜に構えたタイプを限定版で出してきた。明星『一平ちゃん大盛り コクとろカレーそば』がそれである。

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このカレーそば、鰹だしと豚骨だしが効いていることと、とろ~りと濃厚なスープが売りらしい。麺は、油揚げ麺のストレート麺。パッケージは、限定版ということもあってが、ちょっといつもの「一平ちゃん」の雰囲気とは異なっている。

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かやくは最初から麺と一緒に入っていて、味付豚肉、味付卵、味付油揚げ。そこに粉末スープを入れ、お湯を注ぎ、食べる前に調味油を入れるようになっている。大盛というだけあって、どんぶりは深い。めんはしっかり85g入りである。

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スープの色は濃い茶色で、かやくもスープを吸って、全体的に彩りは少なく、茶色系で統一されている。さて、スープを飲んでみると、確かにカレーそばのスープの味はするが、売りである鰹だしと豚骨だしは効いているのだろうか?特に豚骨だしは、かなり弱いように思うが、いかがだろう。食べ進むにつれ、スープのとろみが強く、コクとろの濃いスープであることは間違いない。

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このカレーそばを限定版にしたのは、市場の反応を見るためなのだろうか。本格派とはやや異なる、一平ちゃんのカレーそばで、どのあたりに落としどころを作るのか。どこで差別化するのか。めんも、スープも、限定版を使って模索しているような、進化途上の印象を受けた。『一平ちゃん大盛 コクとろカレーそば』は、希望小売価格190円。限定商品だけに、このあと、さらにどのような路線の「カレーそば」を出してくるのか、先々が楽しみである。

記者

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渡辺 穣

複数の雑誌のデスク・編集長等を経てフリーライター/エディター。主にビジネス/経済系の著書・記事多数。一橋大学法学部卒。八ヶ岳山麓に移住して20年以上。趣味は、スキー、ゴルフ、ピアノ、焚き火、ドライブ。山と海と酒とモーツァルトを愛する。札幌生まれ。

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