
新型コロナで幕を開けた2020年も、はや年の瀬を迎えた。昨年10月の消費増税による消費の冷え込みにコロナ禍が拍車をかけ、飲食店での支出が落ち込む一方で、酒類の販売金額は増加し、その好調傾向は持続しそうな勢いである。外での飲食が減った分、いわゆる“家飲み”需要が確実に増加しているのである。
年末年始シーズンの酒の消費の主役といえば「ワイン」。この傾向は総務省統計局の家計調査からも明白に見て取れる。同統計資料で、ワインの月別支出金額を見ると、11月と12月の支出金額が1年の中で突出しているのだ。
そこで、今月からスタートする当サイトの新連載『日経POSランキング』、第1回は、12月にふさわしく「今、日本で一番売れているワインはコレ!~ベスト10の半分を占める大人気!チリワインの舞台裏~」と題し、『日経POS EYES』のデータから日本で拡大するチリワインの市場とその背景を探ってみた。