一般的な辛さの100倍!? 250倍!? 防毒マスクで作る『地獄柿の種 毒辛・毒辛Ω』とは一体どんな辛さなのか実際に食べてみた!

この本気の激辛にあなたは挑めるか?

 

世の中には激辛に挑む人たちがいる。「通常よりも〇倍辛い」と言われると食べずにはいられない人もいるだろう。そんな激辛を愛する人達にぜひ食べてもらいたいのが、通常の100倍の辛さという『地獄柿の種 毒辛』と通常の250倍の『超地獄柿の種 毒辛Ω(オメガ)』だ。どんな辛さなのか…衝撃の辛さを記者が実際に体験してみた! 美味しく食べられるアレンジレシピもご紹介。

 

防毒マスクを着用しないと作れない激辛の柿の種とは!?

阿部幸製菓株式会社(新潟県小千谷市)は、主に柿の種などの米菓を作っている会社。「柿の種のオイル漬け」など、様々な柿の種の商品を手掛けている。 そんな柿の種を作る会社が『地獄柿の種』と称して作った『毒辛』という商品。

キャッチコピーは「防毒マスクで作る、激辛柿の種」。なんと一般的な柿の種の100倍の辛さなのだとか!

公式サイトをチェックしてみると、とにかくその辛さのレベルや、販売されるまでのエピソードが凄すぎて普通の人ならそれだけで怖気づいてしまうだろう。

辛み成分の刺激により、製造時に防毒マスク(防塵レベルではだめ)をつけないと生産できないほど…!

たっぷり辛みを絡ませるためには、機械ではむらが出てしまうため人の目でチェックしながら手元で少しずつ味付けをしなければいけないのだ。味付けの方法は実に繊細な作業なので、1日の生産量には限界があるという。

 

また、あまりに辛すぎて当初は会社から発売許可が下りなかったほど。

そんな『地獄柿の種 毒辛』(4袋・希望小売価格 税込1,000円)を入手してみた。

ジョロキア・ハバネロ・辛富士(日本一辛い国産唐辛子)といったブランド唐辛子の他に、花椒・黒胡椒を使用。20種類以上の香辛料から選定し、辛いだけでなく、食べたときのうま味や香りも楽しめるように複数の香辛料が使われている。

1袋20g入り

商品にも「辛味に絶対の自信がある人以外、口にしないでください。辛味に起因する体調不良や事故等について、弊社では一切責任を負いません」と書かれている…。

不安と恐怖が募るが、早速食べてみることにしよう。

封を開けて、中身をお皿に出してみると赤ではなく黒っぽい茶色をしている。度が過ぎた辛さを追求したところ、激辛=赤い色ではなくこの色になったのだとか。

 

恐る恐る香りをそっと嗅いでみたが、この段階では辛味の刺激はそれほど感じない。(強く吸い込まないように注意。)見た目は美味しそうな柿の種そのもの。

指でつまんで食べると刺激の強いパウダーが手につくので、その手で絶対に目や鼻に触れないように注意して!

 

また、辛さに自信のある人でも、はじめは一粒ずつ食べるようにと書いてある。

早速1粒食べてみると、か、辛い!!

刺激が強くて、口の中がビリビリとする。しかし、ちゃんと旨辛さもある。思ったよりは平気かなと思い、もう1粒、さらにもう1粒と食べ進めてみた。しかし、食べ進めていくと、もう口の中が辛くて痛い。記者は5粒でギブアップ。

 

一般的な激辛と言われるものは、割と食べられることが多い記者だったが、さすがにここまで振り切れている辛さは無理だった。実食する時は、何か辛さを和らげておく対策(乳製品など他のもので中和する)をしておくことをおすすめする。

 

さて、この『地獄柿の種 毒辛』ここで終わりではない。実はさらなる辛さが用意されているのだ。

 

『毒辛』を制したものだけが購入できる『超地獄柿の種 毒辛Ω』

それが『超地獄柿の種 毒辛Ω(オメガ)』(4袋・希望小売価格 税込1,500円)

「毒辛」を購入した際に、付属している「毒辛Ω」の購入案内カード

この『毒辛Ω』は通常には販売されていない。先ほどの『地獄柿の種 毒辛』を食べてみて大丈夫だった人だけが購入案内カードを入手でき、さらに辛い「毒辛Ω」を購入できるようになっている。

非常に危険な辛さのため、段階を経ての購入となる…こんな柿の種、今までにあっただろうか。

そんな普通は手に入れることが出来ない『超地獄柿の種 毒辛Ω』を特別に入手!

こちらにも『毒辛』と同じく注意事項が添えられている。

1袋20g入り

さらに辛いというのに、パッケージが天使のデザインなのがより恐怖をあおる。

原材料は「毒辛」とほぼ同じ。

「一般的な柿の種の250倍の辛さ」と書いてある。

ちなみにΩ(オメガ)とは、ギリシャ語のアルファベット最終文字にあたる。最後のもの、最終のものと言った意味があり、この場合は最終的な辛さ、究極の辛さといった意味合いになるだろう。

それでは意を決して、封を開けてみよう。

案外、見た目は普通。

『毒辛』に慣れてしまっていたのか、それほど驚かないから不思議だ。香りもそんなに辛いようには感じない。

左:毒辛Ω 右:毒辛

先ほどの『毒辛』と比べてみると、より黒っぽい色をしている。

『毒辛』もかなり辛かったので、『毒辛Ω』では身の危険を感じて、食品用手袋を着用。皮膚や粘膜につかないように注意しながら食べてみることにした。

恐る恐る『毒辛Ω』を1粒、口の中へ…。

 

正直、辛すぎて『毒辛』よりどれだけ辛いかなんて分からないくらい辛い。食べ比べもしてみたが、口の中も麻痺してしまってどっちがどれだけ辛いかなんてもう分からなかった。

 

こちらは2粒でギブアップ。辛さというより、刺激が強いかも。口の中だけでなく、のど、食道、胃の中までカッとした刺激があるので本当に注意が必要。

食べるときは、まぶしてある激辛パウダーが周囲に飛ばないように注意も必要だ。

子供や高齢者などの周りで開封するのは、まずやめた方がいい。また、早食いや大食いと言った食べ方も危険。辛さを十分に確認した上で、食べ進めていこう。

 

この辛さを生かして『毒辛』でアレンジレシピを作ってみよう!

そのまま食べるのはかなり辛かったが、トッピングや調味料の代わりとして使うのもおすすめ。分量を加減すれば、ピリ辛で美味しい料理が作れる。今回はアレンジレシピとして『毒辛』を使った炒飯を作ってみた。

レシピは記者オリジナル

『地獄柿の種 毒辛』を10粒~15粒ほど砕いて粉末状にして、味付けに使ってみよう。

ラップなどに包んで、麺棒で砕くと粉や破片が飛び散らずにうまくいく。

長ネギや焼豚を使った王道の炒飯の味付けに、『毒辛』を少量加えてみた。

砕いた『毒辛』を加えて作った炒飯

あっという間に炒飯の完成! 

炒飯の味付けは大成功!

色んな辛さのスパイスがきいており旨辛でお米と相性抜群。『毒辛』の量を加減すれば、丁度よい辛みで美味しく頂ける。

また、辛味が苦手な人は和らげる方法として、マヨネーズを加えるといい。

この炒飯にもマヨネーズを少し加えている。マヨネーズが辛味をコーティングしてくれるので、マイルドで食べやすくなり、仕上がりもパラパラになるのだ。

そのままで『毒辛・毒辛Ω』を食べるのがつらい人は、砕いて辛味調味料にしたり、トッピングで辛さをプラスしてみたりすると食べやすくなるはず。

とは言え、もちろん入れすぎには注意だ。ほんの少しでかなり辛くなるのは間違いない。

食べる上で注意すべきことは確かに多いが、激辛好きさんには満足のいく商品となるはず。「どれだけ辛いのか」というドキドキ感を楽しむ要素もあるので、心して食べてみよう。『地獄柿の種 毒辛』はオンラインショップから購入可能。

 

『地獄柿の種 毒辛Ω』にチャレンジしたい人もまずは『毒辛』から試してみて!

公式サイトはこちら

記者

蘭 よう子

デザイン/マーケティング専攻。商品開発やレシピ開発に携わる。雑誌やWebメディアでの執筆・連載多数。調理、アートワーク制作から撮影まで、すべてをこなすマルチクリエイター。文具やアートの分野にて講師経験あり。

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