優勝者は高校3年生!延期されていた『ぷよぷよチャンピオンシップ』大会が開催!

 

新型コロナウィルスの影響によって延期されていたセガゲームス公式プロ大会 『ぷよぷよチャンピオンシップ SEASON2 3月大会』が、6月20日に開催された。いまだ予断を許さぬ状況下で、これまでの大会運営形式をベースにしつつも、感染拡大防止に向けた最善の対策とともに行われた大会の模様をお届けしよう。

 

いつもの大会とは異なる緊張感の中で光った速攻プレー!

セガゲームス公式プロ大会 『ぷよぷよチャンピオンシップ SEASON2 3月大会』の会場となったのは東京・大崎のセガサミーグループ本社。これまでの大会は観客を入れての盛り上がりを見せていたが、選手・関係者・報道陣の最低限の人員による無観客試合にて運営されることに。

試合が行われるブースには、対戦相手との間に透明のパネルが置かれていた。選手たちも密にならないように距離が離れた座席にて行方を見守るという、独特の緊張感に包まれるなか、試合は順調に進行していく。

大会のMCは橘ゆりかさんが担当し、解説はプロ選手の方々が交代で行なっていた。無観客試合とはいえ、大会の模様はYouTubeをはじめネット上で配信が行われており、多くの視聴者の注目を集めることに。

『ぷよぷよ』といえば、同じ色のぷよを4つ繋げることで消滅させて、うまく連鎖させて相手のエリアをいっぱいにしたら勝ち、というのが基本ルール。

プロ選手同士の対戦では、どのタイミングで連鎖を発動させて攻撃するか、はたまたそれをどう防ぐのかといったスピーディーかつ知的な対戦が楽しめる。ゲームが上手くなくても、見事に連鎖されていく様は爽快感抜群なので、見るだけでも面白いはずだ。

各試合後にはマスクとフェイスガードを着用したスタッフにより、パネルやコントローラーの入念な消毒が行われることに。このような対策が今後しばらくは必須となりそうだが、それでも大会がオフラインで再び行えるようになったことを喜びたい。

『ぷよぷよチャンピオンシップ SEASON2 3月大会』の決勝戦に駒を進めたのは、『ぷよぷよ』界のレジェンドプレイヤーであるKamestry選手とプロ選手最年少の現役高校生・ともくん選手。ベテランと若手が同じ土俵で腕を競い合えるのも、ゲームならではの魅力だ。

試合前の意気込みを語るKamestry選手は、「ともくん選手は自粛期間中のオンライン大会で結果を残しており、非常に波に乗っているプレイヤーだと思います。ですが、今日は自分も調子がいいのでぶっ倒す勢いでいきたいです!」とコメント。

対するともくん選手は「今日のKamestry選手は仕上がってきていますが、(自分は)あまり緊張していないので本来のプレイを出せるように頑張ります」と回答し、お互いに敬意を表して決勝戦がスタートした。

決勝戦は、ともくん選手が冷静かつ着実なプレイングでベテランのKamestry選手を圧倒! 見事なまでの速攻プレイを前に、星を落としてしまったKamestry選手から、思わず笑みが浮かんでしまうほど。

対するともくん選手は、勝利決定後にわずかに表情が緩んだものの、試合中表情を全く変えない強心臓ぶりを発揮。『ぷよぷよチャンピオンシップ SEASON2 3月大会』を制して、見事に公式戦初優勝および賞金100万円を獲得した。

試合後には、ファンにもおなじみの「ぷよぷよ」シリーズプロデューサー ・細山田水紀さんによる授賞式も行われた。通常は賞金目録やトロフィーなどを直接手渡すものの、今回はソーシャルディスタンスということで掲出のみ行われ、あとから贈呈される運びに。

授賞式のあとにはトロフィーを掲げて笑みを見せてくれたともくん選手。一定の距離を保っての取材に対して「落ち着いたプレイができて、初めて優勝できたので嬉しかったです」と回答され、通常とは違った雰囲気の大会に関しては「(目の前に)観客がいなかったので、応援に応えなくちゃという緊張がなく、試合に集中できたと思います」と話してくれた。

 

ともくん選手は翌日行われたSEASON2の総決算となる大会「ぷよぷよファイナルズSEASON2」でも優勝を決め、合計200万円の賞金を獲得。eスポーツ界に現れた新しい若い選手の今後の活躍にも注目してほしい!

 

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記者

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加藤 真大

神奈川県在住。“何でもためしてみる”が信条。出版社勤務時代から仕事のお供はカップラーメン&コーヒー。ゲーム&アニメにも造詣が深い。

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