【新旧飲み比べ】20周年記念で新しくなった「キリン 生茶」はどう変わったか

左:新『キリン 生茶』、右:旧「キリン 生茶」

 

今年で発売20周年を迎えるキリンビバレッジ『キリン 生茶』が中身もパッケージもリニューアル! より美味しい緑茶を目指し、従来のまろやかなコクはそのままに爽やかさと茶葉本来の甘みと香りを感じられるように進化した。今回は新旧飲み比べをして、リニューアルした味の検証を行いたい。

 

成長が鈍い緑茶カテゴリーに期待を与えるべく進化した生茶

『キリン生茶』は2000年3月に発売し、今年で20周年を迎える。“生茶葉が生み出す「濃くて爽やかなおいしさ」で、ココロとカラダをおいしく満たす緑茶ブランド”として誕生し、他メーカーと競いながら緑茶の美味しさを広めた先導者だ。

健康志向の高まりにより無糖茶市場は拡大※1しつつあるのだが、その一方で近年緑茶カテゴリーの成長は鈍くなりつつある※2。品質が高くなりすぎた分、ユーザーに対して新たな期待を提供しづらくなったのも要因のひとつだろう。正統派なのでネタに走ることも難しい。
※1 食品マーケティング研究所調べ 2014年対2018年
※2 インテージSCI調べ 2011年1月~2019年7月 100人あたり平均購入本数

そんな背景もあってか毎年リニューアルを繰り返しており、今年も品質やパッケージデザインをブラッシュアップして『キリン 生茶』(525ml PET・希望小売価格 税抜140円・2020年3月3日リニューアル発売)が登場したというわけだ。

文字が大きくポップな印象になった

変わったのはまず見た目。以前よりも明るめの緑色になっている。おそらく新茶の爽やかさをイメージしたのだろう。深緑の帯もなくなり、和の落ち着いたデザインからポップな印象に変わった印象を受ける。文字も大きくなり視認性もアップした。

原材料名表示、栄養成分表示は変更なし

よく振ったあと蓋を開けて香りを確認。深みのある茶葉の香りがなんとも心地よい。これがペットボトル飲料だとは信じられないくらいだ。だが、新旧何度比較しても記者の鼻では残念ながらその違いは判らなかった。

1本あたりのエネルギー、糖質ともに0g

コップに注ぎ色も比較。こちらもほとんど見た目の違いはない。どちらも最新テクノロジーによって超微粉砕されたミクロン茶葉が漂い、美味しそうな濁りを出している。

まずは新しい生茶をひと口。爽やかな味わいへと進化した印象は確かに受ける。舌触りが軽く、少しきゅっと引き締まった味わいだ。この秘密は従来の「まる搾り生茶葉抽出物」に加えて生茶葉の働きを活かした新製法によるもの。ここが従来と大きく違う味わいだ。

新『キリン 生茶』

ただし、その分緑茶らしさというか深みが少し薄れたような気がする。渋み、苦味などが少なくなった感覚だ。茶葉本来の甘みと香りが進化したとのことだが、こちらの変化はいまいち分かりづらい。

旧「キリン 生茶」

一方従来品では、やはり渋みや苦味をしっかりと感じる。緑茶らしさでいえばこちらの方が上だろう。そのためか、甘味はあまり感じにくかった。つまり、新しい『キリン 生茶』は渋みや苦みを抑えた分、甘味を感じやすくなったということかもしれない。

とはいえ、この甘味に関してはひたすら飲み比べをして探り続けた上での結論。スッと飲んでわかるほど大きな違いはなかった。爽やかな口当たりになったのが新しい『キリン 生茶』である、これは間違いないだろう。

全国のスーパー、コンビニで発売中。

 

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記者

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森脇 学

20代男性。工学系出身ライター。食品・工学・アニメ・漫画と幅広い知識を活かして執筆中。関東住まい。

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photo by 尹 哲郎

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