【レンチン麵】新スープでレンジでも麺かために! セブン-イレブン限定『一風堂監修 博多とんこつラーメン』の味は?

博多ラーメンの麺はやっぱり固い方がいいという人に

 

海外でも店舗を展開する豚骨ラーメンの名店「一風堂」が、セブン-イレブン限定のレンジ麺となって新登場する。それが『一風堂監修 博多とんこつラーメン』だ。「レンジ麺は麺が伸びてしまう」という従来の課題も、昨年10月に開発されたストレートスープを採用したことで見事に解決。最新技術を駆使して作られた名店の味を早速味わってみよう。

 

「レンジ麺は麺が伸びやすい」という定説を覆す、一風堂の代表メニューを再現したチルド食品

一風堂は1985年に福岡県福岡市で創業した豚骨ラーメン店。90年後半~00年前半に「TVチャンピオンラーメン職人選手権」や「史上最大のラーメン王座決定戦」などで優勝し、一躍その名を日本中に知らしめた。2008年にはニューヨーク、2011年には香港など海外にも展開しており日本を代表するラーメン店にまで成長した。

代表メニューである「白丸元味」は創業当時から続く原点の味。豚骨ラーメンの特徴でもあった豚の臭みを取り除きながらも、旨味と香りのあるシルキーなスープに仕上げたことで女性でも食べやすい人気の味へと作り上げられている。

この度セブン―イレブン限定で発売される『一風堂監修 博多とんこつラーメン』(504gうち麺150g・希望小売価格 税抜460円・2020年1月15日発売)は、その名の通り一風堂が監修したレンジ麺。スープや具材などからも「白丸元味」の味わいが期待できる一品だ。

 

進化したレンジ麺だからこそできる麺かため

レンジ麺とは、レンジで温めるだけで食べられるチルド食品のこと。昨年発売されたものだと、「とみ田監修 豚ラーメン」などがネットでも話題となり記憶に新しい。この商品は器にゼラチンで固めたスープとその上に麺が入っており、レンジで温めることで麺が柔らかくなり、スープは液状になるという仕組みだ。

コンビニで麺かための文字を見られるとは感動

だが、この方式は麺がスープによって温められしまいのびてしまうという欠点があった。これを解決すべく同社は昨年10月にレンジ麺を一新。スープと麺を別の容器に分け、個別に温める方式を開発した。

1杯あたりのエネルギーは536kcal、糖質は43.9g

これによりスープはゼラチンを使わないストレートスープとなり味が向上。麺はのびにくくなった。細麺ながらもコシのある食感を重要視する博多ラーメンにはぴったりのリニューアルといえるだろう。

中皿は蒸気だけを通す設計となっており、スープがこぼれにくくなっている

 

レンジで温めてスープに入れるだけ。お店の味が自宅でも!

それでは早速調理しよう。具体的な作り方は書いていないのでおそらくそのまま電子レンジに入れて温めてOKだろう。少し怖いので、念のため外装をはがして蓋の上に乗っている「特製スパイス」を外しておく。

電子レンジは500Wで5分30秒、1500Wで1分50秒。麺とスープを別にしたことで温める時間が短くなっているのも新方式のメリットだ。ひと足早くストレートスープになった「すみれ監修 札幌濃厚味噌ラーメン」は6分30秒から5分30秒になった。早く食べたいときの1分はかなり大きい。

中皿のつまみを引きながら麺をスープに投下する

温め終わったらやけどをしないように取り出し、中皿を引き抜きながら麺をスープに投入する。まるで店舗のラーメン作りのようなシステム。

汁はね、こぼれに注意

麺をほぐし、最後に香辛料を振りかけて完成。香りは豚骨ラーメンだが臭みなどは全く感じない。一風堂のコンセプトをきちんと受け継いでいる。

スープを一口。かなり本格的に仕上がっており、王道というか基本というかこれぞ現代の豚骨ラーメンといったシルキーな味わい。当然嫌な臭いはないが、濃厚な豚のうまみはしっかりと含まれている。

複雑なパンチはないが一風堂といえばこの味!と期待に答えてくれるスープだろう。ただし、具材のきくらげがピリ辛なのでスープも少し辛めになっている。思いのほかピリピリするので辛いのは一切ダメ、という人は注意してほしい。

スープと分離された麺だが、こちらはかなり評価が分かれそうな仕上がり。確かにのびていないし噛めばぶちっと切れる歯ごたえもある。

ゆで中華麺。一風堂では丸麺だが、こちらは角麺

だが、舌触りがざらざらとしていてあまりよくない。つるつるとしておらず、ラーメンならではのすする行為ができないのだ。豚骨ラーメンなら粉っぽいのも有りだが、こちらは表面が荒れているという表現が近いだろう。スープが絡むのはありがたいが舌触りと食感の残念感は否めない。

具材は本家と同じラインナップの、豚バラチャーシュー、青ねぎ、きくらげのごま唐辛子和え、もやし。先ほども少し触れたが、きくらげはピリ辛味となっていて味のアクセントになっている。もやしと併せて歯ごたえのある食感もおいしい。

チャーシューは1枚。味はついているのだが、薄切りのためかあまりインパクトはなかった。せめてカップ麺についているレベルであってほしかったが、この値段だと流石に要求しすぎだろうか。

ともあれ、麺の仕上がりについてはひっかかりがあるものの、全体の味やお手軽さなどを踏まえると十分に有りな一品。あくまで一風堂監修なので本店の味とは明確な差があるが博多豚骨ラーメンを楽しむには十分すぎる出来だ。飲み会終わりのラーメンに活躍してくれそう。

一部地域を除く全国のセブン-イレブンで発売中。

 

 

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記者

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森脇 学

20代男性。工学系出身ライター。食品・工学・アニメ・漫画と幅広い知識を活かして執筆中。関東住まい。

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photo by 尹 哲郎

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