【1ヶ月連用レポート】手軽で安価なAlexa端末としても使える7インチ液晶タブレット『Amazon Fire 7』を使ってみて楽しかったこと

必要最低限の投資で「アレクサ!」ができる

 

6,000円を切る低価格ながら、ハンズフリーでAlexa(アレクサ)が使用できる手軽な7インチ液晶タブレット『Amazon Fire 7』。据え置きタイプのものとは違い、別室に気軽に持ち運べて、いろいろなところで「アレクサ!」と呼びかけて楽しめる究極のお手軽機種を1ヶ月みっちり試してみた。

 

普段は眠っていても、「アレクサ!」と呼べばパッと目覚める、その反応がうれしい!

いわゆるスマートスピーカー(スマートディスプレイ)は、大したことはできないと言われがちだ。確かにAIを使って、電気を点けたり消したり、テレビのチャンネルを変えたり、代わりに計算してもらったり、今日の天気を教えてもらったり、タイマーをかけることなど、手でもできるではないかと言われることは多い。音声入力している間にキーボードを打つよという人も。

手のひらサイズ

ところがこれ、実に快適なのだ。1つ1つをとれば大したことではないが、日常のストレスというのはそうした小さな行為にこそ潜んでいる。実際にAlexaと共存するようになってから、家電のリモコンを探すのが非常におっくうになってしまったから、人間の面倒くささ心というのはすごい。

 

 

Amazon.co.jp『Amazon Fire 7』(7インチ/16GB・192 x 115 x 9.6mm/286g・希望小売価格 税込5,980円・発売中)は、通常のタブレットとして利用できつつ、そんなAlexaパワーを安価に手軽に体験できるデバイスである。けっして高機能とはいえないが、必要最低限なミニマルな魅力のある端末だ。

Alexa端末として使用する場合は、設定で「ハンズフリーモード」を選択すると使いやすい。この機能は、普段画面がスリープしていても、呼びかけるだけでパッと目を覚ましてAlexaが返事してくれるもの。

タブレットとしての基本機能は十分。(写真左)ホーム画面に必要なアプリはインストール済み。「アプリストア」で追加もできる。(写真中央)プライム会員ならもちろん映画などは見放題。(写真右)付属の「Silkブラウザ」でWebサイトも普通に表示可能

 

そこらへんにポンと『Amazon Fire 7』を置いておいて、話しかけるとパッと起動するのはなかなか楽しい。

ボタン類を上部に集中させたシンプルな作り。ほぼ悩むところはない

 

セットアップは簡単

『Amazon Fire 7』でAlexaを使うためにはすでにトップ画面に「Alexaアプリ」が入っているので、そこからさまざまな機器を使うための拡張機能「スキル」をインストールして使うことになる。

たとえば最近追加になって、記者の音楽ライフを充実させてくれた「Apple Music」のスキルを導入すれば、Alexaが自身のApple Musicから音楽をかけてくれる。直接Alexaと接続できる家電でなくとも、別途各メーカーから出ている「家電コントローラ」を介すると操作できることが多い。その家電コントローラを使うためのスキルも追加する必要がある。くわしくは以下の記事を。

 

あわせて読みたい:Amazon『Echo Show (エコーショー) 』でアレクサと暮らした2ヶ月

 

ただタブレットという性質上、このままでは面と向かって置くことができず、Alexa端末としてはいささか使いにくい。そのためのケースやスタンドは多数出ているが、部屋内の移動が中心で、あまり外に持ち歩かないことを考えつつ、日常的に落としても壊れないという目的から、今回はキッズ用のスタンドカバーを購入してしまった。

これはほぼスイミングのビート板のような材質で、以前カフェで幼い子が荒っぽくタブレットを使っていても大丈夫な感じがすごく魅力的に見えたから、今回入手した。

手が滑っても安心

これならテーブルの上に置いておいて、いつでも話しかけられるし、別室やトイレなど、どこにでも持ち運びやすい。非常に便利だ。

 

 

フレキシブルなタブレット用アームを使うと省スペース!

もちろんこのようにテレビの前に据え付けることはない

そうしたスタンドも便利だが、もう1つやってみたかったのが、タブレット用のアームスタンド。テーブルの上などに置いておくのもスペースを使うので、いっそのこと空中に浮かせたら使いやすいのではないかと思ったのだ。

 

 

実際にやってみるとこれが便利。仕事中のデスクサイドに据え付ければ、ちょっとしたAI秘書である。調べ物もしてくれるし、計算もしてくれるし、テレビもチャンネル変えてくれるしで非常に便利だ。

 

 

気軽な音声操作リモコン端末として、読書端末として大活躍。ただ音楽鑑賞には向いていない

いろいろと便利に使える『Amazon Fire 7』、程よい大きさでAmazonで電子書籍を購入している場合は、読書端末としてもかなり優秀だ。

マンガももちろん美しく表示してくれる。ただひとたびゲームとなると、非力なマシンパワーなので、スピードが要求されるものには向いていない。

さらに音楽鑑賞もモノラルスピーカーなので、現実的ではない。往年のAMラジオ的な聴き方はできるけれど、単独では本格的なリスニングには向いていない。

 

 

必要最低限でAlexa機能を堪能するには最適か

計算機いらず! あとカップ麺で手が離せないときのタイマーとしてもとても便利

タブレットとしては、シャキシャキ動くような性能のものではないが、「アレクサ!」と呼びかけて家電を操作したり、調べ物をしたりするには必要十分な性能を持っている『Amazon Fire 7』。同様にAlexa機能を搭載している「Fire HD 8 タブレット」などとの違いは、「Showモード」があるかどうかがポイントだ。

非常によく使う「アレクサ!今日の天気は?」。ちなみに呼びかけて一拍おかずに続けて指示したほうが認識率が良い気がする

このShowモードというのは、何もしないでも画面を表示し続け、日々の予定などをディスプレイに表示してくれる「Echo Show」などのようなスマートディスプレイ機能である。記者などはカレンダーに締め切り予定などを入れているので、常に表示されている「Echo Show」には、なかなかのプレッシャーを与えられている気分になるときもあるので(便利だが)、この普段はスリープしていて必要な時に目覚めるという形態はむしろ素敵に感じてしまった。

 

【スペック】
ディスプレイサイズ/解像度:7インチ/1024 x 600 (171ppi)
プロセッサ:クアッドコア1.3GHz、1GB RAM
Alexa搭載:ハンズフリーモード対応※Showモード非対応
オーディオ:モノラルスピーカー マイク
ストレージ:16/32GB※容量で価格変動
バッテリー:最大7時間
microSDカードスロット/2メガピクセルフロントカメラ +2メガピクセルリアカメラ
+720HDビデオレコーディング/デュアルバンドWi-Fi a/b/g/n

 

入手はAmazon.co.jpにて可能だ。

 

 

公式サイトはこちら

記者

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清水 りょういち

食レポからタバコ・コーヒーなどの体に悪い系、果てはIT、経済分野までフォローする新しもの好きライター。「わかりにくいをわかりやすく」がモットー。元「月刊歌謡曲/ゲッカヨ」編集長

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photo by 清水 葉子

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