君のボールペン、ブレてない!? ストレスフリーな書き心地を実現した『ブレン』を使ってみた!

2018年12月発売以来、約3か月で累計販売本数100万本突破

 

ゼブラの調査によると、ボールペンを使用する女性の過半数が購入する際にストレスなく書けることを重視していることが分かった。従来のボールペンは筆記時に微妙なブレが生じ、指先にストレスを与えているのだという。これを解消し、ストレスフリーな書き心地を実現したのが『ブレン』である。ブレなくなったことで、一体どれほど快適になったのか。サラッと書いて試してみた。

 

ブレないやつがやっぱり強い! 狙った線がきれいに書ける、ストレスフリーで趣味も仕事も捗る

鉛筆やサインペン、蛍光ペンや万年筆など、ペン先が固定されている筆記用具が多い中、ノック式のボールペンは、数ある筆記用具の中でも数少ない可動式のペン。ペン先を手軽に収納できる利便性の反面、ノック式特有のデメリットが存在する。

ペン先が固定されたキャップ式のボールペンが使いやすい、と感じるのはこのあたりに起因するのだろうか

それが、紙とペン先が接触した時に生じる微細な振動(ブレ)だ。ゼブラが調査を行った結果、この微細なブレがペンを持つ指に伝わり、気がつかないうちにストレスを与えていることが判明した。

佐藤オオキ氏率いるデザインオフィス nendoと協業でデザイン。同氏は、「プロフェッショナル 仕事の流儀」(NHK)、「アナザースカイ」(日本テレビ系)などでも取り上げられた有名デザイナー

そこでこのストレスを解消すべく解決されたのが、同社が発売した『ブレン』(0.5mm/0.7mm・インク色:黒/赤/青・希望小売価格 税抜150円・発売中)だ。2019年版全国文具店に勤める文具のプロが優れた商品を選ぶ「文房具屋さん大賞」のボールペン部門で見事1位に輝く今注目の商品である。

『ブレン』は、筆記がブレないからくる造語

では、なぜブレは生じるのだろうか

1つ目はペン先の隙間の問題。スムーズな出し入れを可能にするためにペン先と中芯との間に隙間があるのが主な原因だ。2つ目は重心の問題。重心が高いと安定しにくく、ブレてしまう。3つ目はノイズの問題。ペン先を出した後も内部でカタカタと揺れて小さな振動を手に伝わりストレスを引き起こしているのだ。

(a)中芯をホールドしペン先のブレを防止。(b)重心を下げ筆記のブレを防止。(c)各パーツの隙間を無くし内部のブレを防止

これらの問題を解決するために同社が取り入れたのが、従来のボールペンにはない新たな機構「ブレンシステム」である。

ペン先のブレは、ノック後に中芯の先端をホールドする部品を搭載して解決(a)。もちろんいつも通りスムーズに出し入れできるので、ストレスなく使用できる。

記者の手持ちのZEBRAのボールペンと比べると1mmほど太かった

また、ブレの問題は中芯にダイレクトに力が加わることで起きるしなりも原因の1つ。こちらは従来よりも中芯を太めに設計することで解決している。しなる、といってもごく微細な問題だが、ここまで徹底しているのはさすがと言わざるを得ない。

内部に金属のおもりが入っている

重心の問題は、金属製の重りをグリップ内部に挿入(b)。軽いプラスチックの本体に対し、比重の大きい金属をペン先近くに入れることで安定して書けるようになった。実際に手に取ってみると、ちょうど親指の付け根近くに重心があることがわかる。

ノイズの問題は、各パーツの隙間を無くして解決(c)。執筆中はもちろん、思いっきり振ってもカタカタという音はほぼ聞こえてこない。これなら気持ちよく書くことができそうだ。

さらに、インクはエマルジョンインクと呼ばれる濃くなめらかなものが使用されているのもストレスを取り除く工夫の1つ。引っかかりがなく、軽い力で擦れずに書けるためストレスフリーに一役買っているのだ。記者もこの情報を知る前に試し書きをしたのだが、すぐにわかるほどの書き心地。これが150円のボールペンとはとても思えない。

デザインも非常にシンプルで、シームレスかつ手に馴染みやすいマットな触感。滑りにくく、程よく持ちやすい太さだ。インクカラーに合わせて内側(ノック部分)が色分けされており、3色そろえても統一感があるのが嬉しい。(ペン軸は全5色。インク色は黒が3色、赤/青が各1色)

軸色は全5色。 左3つが黒インク、右から2つ目が青インク、一番右が赤インク

そのデザイン性の高さから、従来のボールペンとは一線を画す文房具としても好評を得ている。どんなデザインとも馴染みやすいことから、インスタ映えのアイテムとしても人気のようだ。

 

全国の文具店ほかで発売中。

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記者

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森脇 学

20代男性。工学系出身ライター。食品・工学・アニメ・漫画と幅広い知識を活かして執筆中。関東住まい。

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photo by 尹 哲郎

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