【2週間徹底検証】『Herb & fish X』熱帯魚と植物を1システムで育成できる次世代アクアリウム=アクアポニックス使用レポート!

生きている照明?

 

部屋に熱帯魚の水槽を置きたいと思っても、魚の世話は手間がかかるというイメージが強い。でも、そんな熱帯魚と観葉植物をセットで、しかも手軽なメンテナンスで育成できるキットがあるとしたら……? そんな夢のような商品『Herb & fish X(ハーブ&フィッシュ エックス)』を、株式会社SOLIDクラウドファンディングを利用して資金調達を成功させ、販売を開始した。アクアリウムの一歩先を行く、アクアポニックスという、魚と植物を1つのシステムで同時に生育できる循環システム。いったい、どのような水槽? 植木鉢? なのか。実際に熱帯魚とハーブを2週間育てて検証してみた。

 

まずは『Herb & fish X(ハーブ&フィッシュ エックス)』と熱帯魚、観葉植物などを用意

部屋のインテリアとして水槽や観葉植物の鉢植えを置きたいと思う人は少なくない。しかし、水槽には観賞魚という生き物が入っているため、世話をしなければならない。たとえば定期的な水換えや水槽の汚れを掃除するといったメンテナンスだ。それに、魚はどうしても臭うのではないかというイメージが付きまとう。

また、観葉植物の鉢植えも定期的な水やりや栄養剤を与えるといったメンテナンスが必要となるし、土に潜んでいた害虫が湧いてくるといった心配がある。これら水槽と鉢植えの面倒を考えると、手を出しづらいと考えてしまうのもやむを得ないことだろう。

「Herb & fish X」のパッケージ。環境にやさしく手間がかからない自動循環構造を採用したアクアポニックスだ

株式会社SOLID(大阪府枚方市)が販売を開始した『Herb & fish X(ハーブ&フィッシュ エックス)』(参考価格 税込13,800円・要問合せ)は、クラウドファンディングサイト「Makuake」で出資者を募り、なんと200万円以上を集めて販売が実現したプロジェクト。前モデルに改良を加え、より快適なアクアリウムガーデンに進化したという。ちなみに、同商品のMakuakeサイトでは「魚と植物を一緒に生育できる、自然の癒しを集めた間接照明です」とある。つまり、あくまで「Herb & fish X」は照明器具という扱いのようだ。

 

まずは「Herb & fish X」の紹介動画をご覧いただこう。

動画でわかるように、女性でも簡単に持ち運びができ、しかもLEDの間接照明が美しいエレガントでロマンチックな空間演出が可能。しかも電源はUSBによって供給されるため、モバイルバッテリーでも作動する。電源が取りにくい場所でも設置できるため、好きな場所に置くことができる。

パッケージには「Herb & fish X」キット一式にUSBケーブルと取扱説明書が同梱されている

「Herb & fish X」の組み立て自体は非常に簡単。それはパーツの少なさを見れば想像がつくだろう。取扱説明書どおりに進めていけば、すぐにセッティング可能だ。

あっという間に組み立て完了。あとは魚と植物を用意するだけ

当たり前だが「Herb & fish X」だけではアクアポニックスを楽しむことはできない。そこで、観賞魚と観葉植物を用意した。まずは植物から。「シェフレラ」という鉢植えで楽しめるメジャーな観葉植物を購入。なお「Herb & fish X」では土を使わず、レンガのような焼き物の粒であるハイドロボールという人工の土を使用する。そのため、ホームセンターやフラワーショップなどでは、必ず「ハイドロカルチャー」で育てられている苗を購入しよう。また、合わせてハイドロボールも購入しておこう。必要なだけのハイドロボールは300~500円程度で購入できる。

ハイドロカルチャーで育てられたシェフレの苗とハイドロボールを購入

そして、次は魚。観賞魚ショップでベタを購入した。なぜベタかというと、小さい水槽で飼育でき、エラの上皮が変形発達した「ラビリンス器官」を持っていて低酸素状態でも飼育できる特性があるからだ。さらに単独飼育が基本で、比較的丈夫な魚というのも「Herb & fish X」での飼育に適している。そして、なによりヒラヒラとしたヒレが美しいので、インテリアとして映える魚だというところもおすすめだ。

さまざまなカラーバリエーションがあるベタの中で、シンプルで美しい「トラディショナル・ベタ(青)」を選んだ

さあ、これで準備OK。水槽は透光性が高く、精巧で耐久性のあるPC素材を採用。厚さ2mmで軽くて丈夫なのが特徴。定期的に掃除をしても、クリアさをキープして快適にベタを鑑賞できる。

水槽はPC素材を採用しており、2mmの薄さながら強度は十分

観葉植物を入れる部分は、より多くの植物品種に対応できるよう2層式のプランターを採用している。今回は上層にハイドロボールを敷いて、シェフレラを植える方法を採ったが、上層にアクアソイルやペレットの鉱石などを敷き、下層底面に排水口を設けて完全な水耕栽培を行うこともできる。

清潔で安全な構造の2層式プランター

水槽とプランターのレイアウトが完成。水槽内には白い砂利を敷き、ベタの隠れ場所となる人工水草を入れることにした

 

これですべての準備が整った。あとは電源の取れる好きな場所に設置すればいい

「Herb & fish X」の上部LEDライトはスペクトルが400nm~770nmの6500KホワイトLEDを採用しており、室内の植物栽培に十分な光源となっている。また、水槽内を照らすためのLEDライトも2灯あり、ベタを鑑賞するために十分な明るさを確保している。

ベタは熱帯魚なので、加温のためにマットタイプのヒーターを用意した

なお、ベタは東南アジアなどが原産の熱帯魚。当然、日本の冬を耐えることはできない。水温は最低でも20℃。できれば22~28℃をキープしなければならないため、ヒーターは必需品だ。「Herb & fish X」の形状から、水中に沈めるタイプのヒーターではなく、底面に敷くマットタイプのヒーターをおすすめする。

 

それでは、この状態で2週間、ベタとシェフレラにあまり手をかけず生育してみよう。

 

2週間後も大きな問題なくアクアポニックスが成立している

カウンターキッチンに「Herb & fish X」を設置したので生活感のある背景なのはご愛嬌

カウンターキッチンに「Herb & fish X」を設置して2週間。特に問題なく自動循環システムは機能している。この間、水槽内を掃除することなく、自然に蒸発などで減った水を追加するぐらいのメンテナンス。これは水槽で観賞魚の飼育をしたことがあるなら、驚きの状態と言っていい。普通、こんな小さな水槽で魚を飼っていれば、フンやらエサの食べ残しやらで水が汚れて濁ってしまう。

ベタもすっかり記者に慣れて、呼べばすぐに寄ってくるほど元気

もちろん観葉植物のシェフレラも元気。青々とした葉を茂らせている。こちらは文字どおり「メンテナンスフリー」。2週間、いっさい何も手をかけていない。

シェフレラは室内とはいえ、冬場の寒さや乾燥も物ともしない

ハイドロカルチャーは根腐れ防止で、ホームセンターなどでは常に流水にさらしている。さすがに、そこまでのことはできないものの、「Herb & fish X」は6分に1回、水槽内の水を吸い上げ、プランターへと水を流している。

水槽内の水を吸い上げて、ハイドロカルチャーに水がじんわりとにじみ出てくるのがわかる

アクアポニックスは魚のフンなど排泄物を微生物が分解し、植物に与えることで養分として吸収。浄化された水が水槽へ戻るという理想的なサイクルができあがる。だから、メンテナンスが手軽で最低限でいいのだ。

 

なお、「Herb & fish X」で生育できる観葉植物はバジルやペパーミントといったハーブ、ポトスなどショップで販売されているハイドロカルチャーの苗であれば何でもOK。また、観賞魚はベタ以外にもメダカや小さなエビ、遊泳力の高くないらんちゅうのような金魚、ザリガニなども飼育できる。ただ、水槽のサイズも考えて多数の観賞魚を入れるのは避けたほうがいいだろう。

Herb & fish X」は、観葉植物と熱帯魚水槽という2つのインテリアを1システムで実現させた画期的なアイテム。部屋の場所を選ばず設置できるので、パソコンデスクの横に置くのもおしゃれ。もちろん、生き物を生育するのに抵抗のある人は、天然石やビー玉などを入れてオリジナルアートとしてライトアップさせるのもよし。お気に入りのフィギュアやジオラマなど趣味の空間づくりに活用するのもいい。

 

なお、購入は公式Facebookに問い合わせていただきたい。

 

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公式サイトはこちら

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記者

タック二階堂

タック二階堂

40代男性。東京都出身。本業である取材ライターの傍ら“ボカロP”としても活動。著書に『「ボカロP」になる本』(工学社)がある。

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