今あるテレビをスマートTVに変身させる魔法のスティックが4K Ultra HDと「アレクサ!」に対応!! 『Amazon Fire TV Stick 4K』使用1ヶ月レポート

あふれるほどのコンテンツにまみれよう

 

記者がストリーミングメディア端末「Fire TV」を使用するようになって、はや4台目。テレビという名がついているけれど、インターネットラジオ端末としてBGMを常に流しているので、我が家の様々な家電の中で最も起動時間が長いものとなっている。今回登場した『Amazon Fire TV Stick 4K』はスティック型としては初の4K対応。さらにAlexa(アレクサ)による操作を可能にしたリモコンが特徴のパワーアップ版である。

 

「Fire TV」機器が、もはや我が家で一番稼働している家電になった理由

まず大前提として、Amazonプライム会員でないと、このAmazon『Amazon Fire TV Stick 4K』(希望小売価格 税込6,980円・2018年12月12日発売)の魅力は半減すると思う。逆にプライム会員でありながら「Fire TV」を利用しないのはいささか損な気がする、というのが記者の実感だ。何しろ見られるコンテンツが格段に減ってしまうからだ。当初、すでに通販のためにプライム会員だった記者は、機器さえ購入すれば映画が見放題、それはお得じゃないか! とまさに術中にハマった感じでポチッとしたものである。

おなじみのFire TVオレンジの箱

 

なので利用したい場合は事前にAmazonプライム会員になっておくのがベスト。普段のお急ぎ便が無料になるだけでなく、「プライムビデオ」という膨大なコンテンツが追加料金なしで見られる事になる。感覚としてはちょっとしたビデオレンタル店が家庭内に併設されたようなもの。かつてレンタルビデオ店で借りるかどうか悩んだものも、実際に見られるというのは、映画ファンだったら夢のような状況だ。

リモコン頭部分。今回はこちらの使い勝手がキモかも

新作などでは別料金もかかることがあるが、無料のものだけでも一生かけても観られないんだろうなという遠い気分にさせてくれるほどのボリュームがある。

上の目立つほうが「Alexa対応音声認識リモコン」で、下の地味なのが本体

 

さらに最近ではこの「Fire TV」の中に別途有料契約が必要だが、「Hulu」「Netflix」などの人気チャンネルも見られるようになった。その数は常に増え続けていて、寄席から演劇、鉄道、アジアドラマ、極道などマニアックな取り揃えられていて、もはや沼の様相。時間がいくらあっても足りない。

映画でも見るかといろいろ探しているうちに、探す行為だけで疲れてしまい、実際に見るまで至らないのがあるある

 

とはいえ記者が一番使用しているのは、在宅作業が主なので、インターネットラジオアプリ「TuneIn」を使用してのBGM。PCで重い作業をするときに同時に他のアプリを立ち上げたくないので、そこを担当してもらえるのが何よりありがたい。

 

 

また家族間でスマホで面白動画を見せ合うのもいいが、テレビの大画面に送信して見るミラーリングも、アプリを導入すれば簡単。これもよく使う。

 

 

「Fire TV」普及の追い風になったのは、圧倒的なセットアップの簡単さ

必要なものは全部入り

こうしたストリーミングメディア端末を導入するとなったときにありがちなのが、身の回りにPCやAVに詳しい人材がいない問題。「Fire TV」が普及した要因は、ここを徹底的に簡素化したところにあると思う。

電源は付属ケーブルと付属ACアダプターを使う

セキュリティー的にどうなのかという議論はあるが、あらかじめAmazonにID及びWi-Fiパスワードなどを保存する設定にしてあれば、届いたときにはそれらの設定が済んでいるという親切さ。HDMI端子さえ見つけられれば、あとはそこに届いた「Fire TV」の電源を入れて差し込めば全ては瞬時に使えるようになる。

テレビの裏にあるHDMI端子にそのまま差すか、このように付属の延長ケーブルを使って接続

 

この単純明快さは、高齢化社会を迎えた日本にうってつけだと思う。記者は仕事柄比較的PC知識もAV知識もある方だが、マニュアルを読み込んで設定作業をするのは正直面倒なので避けたい。

 

 

『Amazon Fire TV Stick 4K』を起動! いつもながらサクサクとした操作感に驚くのは何でなのだろう?

我が家で4代目に就任した『Amazon Fire TV Stick 4K』。すでに『Amazon Fire TV(2017年モデル)』を使用していたので、4K対応体験は済んでいるので、差といえばそんなに多くはない。もちろん『Amazon Fire TV Stick』からの乗り換えなら、初4K。ただこれは対応テレビが必須なのはもちろんだが、コンテンツ自体も4K対応していないと意味がない。今後増えていくと思うが、まだ大量にあるという段階ではないので、念のため。

今回は『Amazon Fire TV(2017年モデル)』から『Amazon Fire TV Stick 4K』への乗り換えとなるので、いわばモデルとしては格落ち。性能面ではそんなに驚きはないかなと、半ば諦めモードでセットアップ。

家族使用の際にも安心な機能制限機能

リモコン用の電池も付属しているのがありがたい。あとはHDMI端子に『Amazon Fire TV Stick 4K』を差し込むだけ。付属のケーブルとACアダプターを使ってMicro USB経由で電源確保。HDMI端子周りに邪魔なものがあって干渉して差しにくい場合でも、同梱のHDMI延長ケーブルを使えばいい。

 

 

あとはテレビの入力を、HDMI端子の差した番号と同じHDMI1、2、3などに切り替える。するとしばらくしてAmazonのロゴが浮かび上がり、必要ならアップデートが行われ、「Fire TV」のトップ画面が表れる。

 

 

このトップ画面に全てが集約されているので、あとは見たいコンテンツを探せばいい。すでに「Fire TV」ユーザーなら、設定したウオッチリストなども移行できているはずだ。

 

ただおすすめの映画やテレビ番組の中には「Hulu」「Netflix」などの人気チャンネルのコンテンツも含まれているので、全て無料で見られるわけではないのに注意。逆にそれらチャンネルと契約すれば、ほぼ数十年かかっても見切れないコンテンツが我がものとなる。記者も一時期面白がって「Hulu」「Netflix」など契約したこともあるが、とても日常的に仕事をしている人間が見られる量じゃないことに気づいたので、やめてしまったことがある。それでも見たい場合は、無料試用期間があることが多いので、その間に試そう。

 

 

セットアップの最中から思っていたことだが、リモコンによる操作がサクサク度MAX。いつも機種を変えると思うのだが、本当、元の状態には戻れなくなるスピーディーな反応に感動する。

 

 

リモコンにアレクサがやってきた!

特筆すべきはAlexa。今までも音声認識機能はあったのだが、今ひとつ賢くない気がしていたが、今回堂々のAlexa導入である(ただ音声認識リモコン搭載機種ならファームウェアのバージョンアップで他機種でもAlexaは使えるようになる)。しかもいちいち「アレクサ!」と声がけしなくても、リモコンのマイクボタンを押せば認識してくれる。

ブラウザ(Firefoxなど)経由でYouTubeも大画面で見られる。複数人数でも快適

認識精度は映画やテレビのタイトルだとかなり高い。マニアックな「寺山修司の映画」というフレーズでも、ずらりと瞬時にリストアップしてくれたのは驚いた。また「ブラウザを開いて」でインターネット接続、「YouTubeを見せて」で、声だけで操作できるのは楽しい。Alexaとのやりとりは言い方を考え、滑舌よくしないといけないが、目的通りに動くと結構な快感だ。そのぎこちない対話を楽しめる心の余裕があるといい。

 

 

日進月歩する「Fire TV」の世界に追いつくための着実で小回りの効いた進化

『Amazon Fire TV(2017年モデル)』を持っている人なら、画質の問題だけ考えれば乗り換えの必要はあまりないかもしれない。ただそうした人でも「Alexa(アレクサ)対応音声認識リモコン」を使うと、少し気持ちが動くかもしれない。

急な電話が来てもささっとミュートできる

もちろん2017年モデルをはじめとして音声認識対応機種でもAlexaは動くのだが、実はこのリモコン、以前より少し進化している部分がある。それが対応テレビのオンオフ、ボリューム、ミュート機能である。地味だとは思うのだけれど、記者のようにテレビをオフにするだけのために今までテレビのリモコンを探していた人にとっては、この使い勝手の進化がたまらなく快適。テーブルの上にあまりリモコンを散らばせたくないと考えている人ならば、十分気持ちが動くはずだ。

 

【スペック】
(本体)サイズ/重量:99 x 30 x14 mm (HDMI端子含まず)/53.6g
プロセッサ/GPU:クアッドコア 1.7GHz/IMG GE8300
ストレージ:8 GB
クラウドストレージ:Amazonのコンテンツはすべて無料でクラウドに保存可能
オーディオ:Dolby Atmos、 7.1 サラウンド対応、最大5.1ch
Wi-Fi:デュアルバンド、デュアルアンテナWi-Fi (MIMO): 802.11a/b/g/n/ac対応。
入出力端子:HDMI出力、Micro USB(電源用)
4K対応:4K対応テレビが必要
出力:2160p、1080p、720p、最大60fps
対応フォーマット:ビデオ Dolby Vision、HDR-10、HLG、H.265、H.264、VP9/ オーディオ: AAC-LC、AC3、eAC3 (ドルビーデジタルプラス)、FLAC、MP3、PCM/Wave、Vorbis、Dolby Atmos(EC3_JOC)  写真: JPEG、PNG、GIF、BMP
Bluetooth:Bluetooth 4.2/5.0 BLE
システム要件:HDMI端子対応HDテレビ、Wi-Fiインターネット
保証:1年間限定保証
(Alexa対応音声認識リモコン)サイズ/重量:37 mm x 142 mm x 16 mm/43.4g
電池:単4 x 2(同梱)
コントロール方式:Bluetooth接続、赤外線(IR)
同梱:USBケーブル、HDMI延長ケーブル、電源アダプタ、単4電池2本、スタートガイド

 

購入はAmazon.co.jpにて可能だ。

 

また、新たに旧モデル「Amazon Fire TV Stick」(4K非対応)に、今回紹介した「Amazon Fire TV Stick 4K」付属の「Alexa対応音声認識リモコン」を付属したセット『Fire TV Stick – Alexa対応音声認識リモコン付属』も1月16日から予約開始されている。

価格は従来のFire TV Stickと同じ税込4,980円(2019年1月29日までは半額セール価格1,490円)。高スペックや4K対応は不要だが、テレビなどの電源・ボリュームなどを操作したい人にはこれでもいいかもしれない。

 

 

公式サイトはこちら

記者

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清水 りょういち

食レポからタバコ・コーヒーなどの体に悪い系、果てはIT、経済分野までフォローする新しもの好きライター。「わかりにくいをわかりやすく」がモットー。元「月刊歌謡曲/ゲッカヨ」編集長

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photo by 尹 哲郎

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