文豪・志賀直哉も日記に書き残した昭和初期からロングセラーの薬用入浴剤『ノボピン松の精』のお風呂に入った!

 

入浴は今も昔も安らぎのひととき。香りを主体に選ぶのもいいが、やはり日頃から腰痛や疲労感に悩まされている人ならば、薬用入浴剤を選ぶのではないだろうか。そこで紹介したいのが、文豪・志賀直哉も愛した昭和初期からロングセラーとなっている『ノボピン松の精』。新処方とレトロパッケージでリニューアルしたので試してみたい。

 

煉瓦色の粉末が湯に溶けると一気に蛍光グリーンに輝き出し、和風アロマが満ちていく…

文豪ならではの持病となると、やはり腰痛。昔も今も手書きからワープロ、パソコンに変わったとしても、座り仕事であることは違いない。だから自然と腰は痛くなる。代表作に「暗夜行路」などを持つ名文家として知られた志賀直哉も、腰痛に悩まされていた一人。当時を偲ぶことのできる日記にはこう記されている。

朝から風呂を涌かし ノボピンを入れ入浴
朝、薄寒い日、 ノボピンの湯に入る
「志賀直哉全集 第11巻」 昭和 13 年の記述より引用

Naoya Shiga cropped

出典:不明 Unknown author [Public domain], ウィキメディア・コモンズ経由で

今年は平成から新元号への切り替えの年となるが、昭和初期からずっと日本人に愛され続けてきたのが、ドイツから輸入されたことが発祥となる「ノボピン」。作り続けているのは昭和初期より入浴剤を開発し続けること1世紀を超える老舗メーカーで、蚊取り線香製造などでも知られる、紀陽除虫菊株式会社(和歌山県海南市)。

当時を偲ぶことのできる年季の入った昭和30年代に実際に使用されていた看板

昭和から平成を超え、新しい元号へと向かうこの2019年を迎えるにあたって、薬用入浴剤『ノボピン松の精』(500gプラ・希望小売価格 税抜1,800円・2019年1月10日発売)を新処方&レトロな新パッケージにリニューアルさせたという。

写真左のプラボトルタイプの他に、写真右の手軽に購入できる分包タイプの『ノボピン松の精』(25g※1回分・希望小売価格 税抜200円・同時発売)もあり

そもそもの『ノボピン』の有効成分は、ドイツ由来の炭酸水素ナトリウム(重曹)、硫酸ナトリウム(芒硝〜ぼうしょう〜※皮膚修復作用があると言われている)、塩化ナトリウム(塩)の3種類で、無機塩類系入浴剤という分類になる。入浴後の湯冷めを防ぎ、ぽかぽかになるというのが基本だ。

 

 

今回はそこに和漢生薬系の保湿成分、当帰(トウキ)・橙皮(トウヒ)・人参(ニンジン)・生姜(しょうが)エキスを配合したという。ただ香りは”松の精”というだけあって、変わらぬ松の葉イメージの森の香りで仕上げてあるという。

 

では実際に入浴してみよう!

まず驚くのは、その粉末の色。なんというか、レンガを砕いたような、火山から取れたかのようなオレンジ色の粉末がインパクト大。そこからフワッと香りたつのは清涼感あふれる松林のような香り。そこに和漢生薬由来の複雑な香りが加わって、いかにも効きそうな香りとなる。

浴槽に一回分の25g程度を溶かす。ひとボトルで20回使用できる計算になる。1回約72円。湯に溶かすと広がるライムグリーン。蛍光色といってもいいほど鮮やかな色合いだ。それでは浸かろう。

これは……、非常に面白い感覚。普段から入浴剤には凝る方なのだが、くすり湯タイプの入浴剤というのは当たり外れが大きい。実際に腰痛などに効きそうでも、あまりにもニオイがきつくて諦めることも多い。

 

 

しかしこの『ノボピン松の精』は和漢生薬系の香りではあるのだけれど、松の香り方向へのまとめ方が実に見事。それにより、効きそうでありながら臭くならない絶妙なポイントを攻めてくる。

さらに入浴していると、冷涼感と熱々感が同時にやってくるから不思議。熱いがスースーするというこの感覚は、「アンメルツ」などの外用消炎鎮痛剤のクールタイプを塗った後に温浴した時に近い。これは下手な温泉系入浴剤よりも楽しい。

 

 

数々の昭和の先人たちが愛し続けてきた入浴剤というのもよくわかる。なかなか現状ドラッグストアなどで手に入る薬用入浴剤とは使用感がかなり違うから。これはちょっとくせになりそうな使用感。少しお高めではあるけれど、湯上りの爽快感も含めて考えれば、そんなに高価に感じないと思う。

ちなみに効能書きは、疲労回復、肩のこり、腰痛、神経痛、リウマチ、 冷え症、荒れ性、あせも、しっしん、しもやけ、打ち身、 くじき、痔、ひび、あかぎれ、にきび、産前産後の冷え症だ。

 

 

入手は全国のドラッグストアなどで可能。

 

 

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記者

清水 りょういち

清水 りょういち

食レポからタバコ・コーヒーなどの体に悪い系、果てはIT、経済分野までフォローする新しもの好きライター。「わかりにくいをわかりやすく」がモットー。元「月刊歌謡曲/ゲッカヨ」編集長

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