逆転の発想でお腹と心を「満たす」! 半調理レトルト「mitasu」(ミタス)の新商品発表会&試食会に参加した。

レトルト食品の製造加工を行うサンフーズジャパンが手掛ける新ブランド「ヨリトコ」から、7月19日(木)に新発売となった‟半調理レトルト食品”『mitasu」(ミタス)』。「半調理レトルト食品とは何ぞや?」という疑問を抱えたまま、発売日前日の7月18日に都内で開催されたプレス向け新商品発表会に潜入。『mitasu』完成までの経緯と、驚きに満ちた試食会の模様をレポートする。

 

お腹と心を“満たす”時短商品『mitasu』

 

イベントに登壇したのは、株式会社サンフーズジャパン(京都府宇治市)代表取締役社長である吉田武史氏と、「mitasu」シリーズの開発も手掛けた商品開発課の櫻井由子氏のお二人。

普段は主に大手外食チェーン店等の希望の商品をOEM生産している同社だが、今後の「EC市場」と「半調理レトルト食品市場」の成長を見越して、ついに自社製品の開発に着手。企業の求める「味」をつくること、そこで培った「開発力」で“できあい”のイメージが強いレトルト食品の概念を覆すことを目指し、新ブランド「ヨリトコ」を設立したというわけだ。

その中でも『mitasu』は、働くママや、一人暮らしの若い世代、料理好きだけど時間がない人などの生活スタイルに焦点を当てた、短時間で簡単に本格的な料理を作ることができる「半調理レトルト食品」だ。「半調理レトルト」とはあまり耳馴染みのない言葉だが、素材に合わせたスープをベースに、予め下ごしらえされた食材をパッケージ販売したもの。1鍋1回の使い切りタイプで、2~3人前の450g入りと900g入りの2サイズが用意されている。

簡単な調理で家族や自分好みの味に出来るだけでなく、たったひと手間加えるだけで、あっというまにカフェやレストランの味へと展開できる汎用性の高さが特長だ。ベースとなるのは、牛、豚、鶏、野菜の4種類。普段使っているカレーやシチューのルーやスパイスで、本格料理が楽しめる。

ほとんど跡形もない市販のレトルト商品に比べ、食べ応えのある柔らかなお肉やゴロゴロ野菜がたっぷり入っているのが『mitasu』のこだわりポイントだ。しかも4種類のベースには全て化学調味料と保存料を使用しておらず、健康志向の人でも安心して取り入れることができるのも嬉しい限り。

 

「ママの役に立つ商品」を女性開発チームが考案!

 

開発メンバーは、櫻井氏を始め全員が20代~40代の女性なのだそう。担当者の実体験をもとに「子育てと家事の両立で悩む働く女性」の目線で開発された商品なのだ。パッケージには、ペロリと舌を覗かせているようにも見える『mitasu』のロゴと、調味料をパラパラと落として料理に加える手をモチーフにしたイラストがあしらわれ、パステルカラーでオシャレな装い。キッチンのインテリアにもこだわりたい女性ならではの発想ともいえるだろう。

なんといっても一番驚きだったのは、「半調理レトルト商品」誕生のきっかけだ。普段スーパーなどで目にするレトルト食品は、すべて調理済のものか、スープや鍋のみ、というものが多い。味付けは決まっているものの、野菜や肉などのメインの食材は買い足す必要があり、調理の前に洗って切ったり、煮込んだりする手間が意外とかかる上に、どこか手抜き感が出てしまうから悩ましい。せっかく時短を目指したはずなのに、気付いたら全部手作りするのと大して変わらなかった、という苦い経験のある人も結構いるはずだ。

その点『mitasu』は、実は一番面倒な「下ごしらえ」が終わった状態から調理を開始できるので、独自の味付けやおしゃれな盛り付け、テーブルセッティングなどにも時間をたっぷりかけられる。いつもより美味しく仕上がる上に、手抜き感まで一掃してくれる、新発想の「時短商品」ともいえるのだ。「忙しくても我が家の味を子どもたちにしっかり伝えていきたい」と考えるママにもピッタリの、お役立ちアイテムとなること請け合いだ。

 

『mitasu』を用いたアレンジレシピの実演

 

というわけで、続いてはお待ちかねの『mitasu』を用いたアレンジレシピの実演へ。

まずはお馴染みの『カレーライス』から。『ポーク』ベースを鍋に入れて温め、一旦沸騰したら火を止め、好みのカレールウを2~3カケラ入れ、適度なとろみがつくまで加熱する。トマトをベースに使用しており、梅酒の爽やかな甘みが隠し味になっている。カレーのほかにも、ボルシチやハヤシライスにも合うという。試食してみたところ、思った以上に豚肉やにんじんに食べ応えがあり、手作りカレーといって何も問題ない。スパイスを加えて自分好みの辛さのカレーを追求するのも面白そうだ。

続いては、ビーフシチューなどの煮込み料理にピッタリの「ビーフ」ベースを使った『赤ワインの風味香る煮込みハンバーグ』。フォンドボーやデミグラスソースを使用しており、煮詰めた赤ワインが本格的な風味を醸し出している。櫻井さんによれば、ハンバーグとシチューを別々のお皿に出して2品にしたり、ミートボールにしてお弁当のおかずにするのもオススメだとか。

時間がないときは冷凍ハンバーグやミートボールを利用するのも手かもしれない。

ハンバーグに焼き目をつけてから「ビーフ」のベースを加えて温め、ルウをとかしただけで、お店顔負けの煮込みハンバーグが完成した。

続いては、野菜や昆布の旨味を活かし、魚介料理にピッタリ合うイタリア産グリル野菜がたっぷり入った「ベジタブル」ベースを使った『野菜たっぷり本格パエリア』。今回は具材にもかなりこだわった本格派だが、忙しいときは冷凍の魚介セットを使っても問題ない。

先に魚介類に軽く火を通しておき、バットにあけておく。

無洗米の上から「ベジタブル」ベースを加え、サフランを浸した湯と水、白ワイン、塩コショウをしてからサッと混ぜたら、別にしておいた魚介とトマト、ブラックオリーブなどの具材をのせ、蓋をして強火にかける。

沸騰したら弱めの中火で水分が無くなるまで加熱し、少し蒸らしたら出来上がり。

自宅でパーティーをする際などにも、華やかな見た目で大活躍してくれそうだ。

そして最後のレシピは、グラタンなどのクリーム系料理に合う「チキン」ベースを使用した『レモンクリームパスタ』。昆布やチキンブイヨンのベースと、ココナッツミルクがポイントだ。

「チキン」ベースと生クリームを鍋に入れて温め、沸騰したら一旦火を止める。パスタにソースが絡みやすくするため、具材をつぶしながら、クリームシチューのルウとレモン汁、レモンの皮を加え、好みのとろみになるまで加熱する。

塩コショウで味を整えたら茹でたパスタにかけ、レモンスライスを飾れば完成だ。

 

いずれも調理時間は5分~20分程度。わずか短時間で4品も本格的な料理が完成したことに驚いたが、何より面倒くさい下ごしらえの手間が省けるだけで、まるでお料理番組のように楽しみながら調理ができるのが印象的だった。

 

『mitasu』はサンフーズジャパンのオンラインショップにて取り扱い中。公式サイトでは、各レシピの調味料の分量や詳しい作り方も紹介されているので、気になった人は是非ともチェックしてみてほしい。

 

 

 

 

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記者

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渡邊 玲子

好奇心旺盛で新しもの好き。得意ジャンルはエンタメ、ファッション、美味しいもの。東京都在住。

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photo by 岡本千尋

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