口の中でファストフード店とコンビニが合体!? 『カップヌードル ポテナゲ ビッグ』が意外に美味しかった!

カップヌードルの、これこそ王道路線の極み

ファストフード店でフライドポテトやチキンナゲットを楽しみ、帰りがけにコンビニで「カップヌードル」を買って帰る人も多いだろう。この『カップヌードル ポテナゲ ビッグ』はそんなフライドポテト+チキンナゲット+カップヌードルというお楽しみをいっぺんに味わえる効率的(?)な味わいの製品だ。

香ばしいフライドポテトと、ジューシーなチキンナゲットとつるみのあるカップヌードル麺を一緒に口の中に入れると?

日清食品『カップヌードル ポテナゲ ビッグ』(94gうち麺80g・希望小売価格 税抜205円・2018年2月12日発売)は、おなじみのプラックペッパーしょうゆ味のスープで仕上げたビッグサイズのカップヌードルに、フライドポテトとチキンナゲットを具材として放り込んだてんこ盛りカップ麺。

何でも一緒にすればいいというものではないと思うが、せっかくなので食べてみたい。果たしてどんな仕上がりと感動を与えてくれるのか。

具材(かやく)にはチキンナゲットとフライドポテトが明記されている…!

熱湯を入れるためにフタをめくると、中にはゴロゴロと小さく白いポテトらしきものとチキンナゲットらしきものが散乱。この状態ではあまりその存在感は強くない。

湯入れして3分待ち。かやくはそれらの他に、レギュラーメンバーのネギとふわふわ味付け卵が加わる。

完成した面構えは、あまり不自然さを感じさせない。では食べてみよう。まずはフライドポテト。食べると湿気が回って来てフニャッとした段階のポテトの味わいそのものなのにびっくり。フライドポテトならではの甘みと塩気のある独特の旨味は、かなりの再現度。

ではナゲットはどうか。これもまた小さいのはともかくとして、普通にチキンナゲットだ。衣感もきちっとあるし、油っぽい表面と中のジューシーな感じは、まさにナゲットのミニチュア。

それら単独で感心していても始まらないので、スープを一口味わった後、ポテトとナゲットと麺を一気に味わう。アメリカンテイストのヌードル味がパワーアップして美味! これはやはり「カップヌードル」ならではの美味しさを見事に強調する良い組み合わせだ。

出自として、そもそものカップヌードル自体がラーメン的な立ち位置ではないところに勝機があったのだろう。中華なテイストというより、カップヌードルは洋風麺メニューというコンセプト。だから麺もつるつるしているが中華麺のような太さを追求せずに、頑固なまでに胡椒と呼ぶよりブラックペッパーなテイストをしょうゆ味で仕上げた麺にこだわり続けて来た。

それらの海外に軸足を置き、日本のラーメン文化とは一線を画しているところが持ち味なので、こうした洋物メニューがことのほか馴染んだのだろう。実際にカップヌードル・シリーズで定着するものは、カレーであり、シーフードであり、チリトマトなどの洋風テイストが多く、中華テイストは意外と現れては消えるパターンなのも頷けるではないか。

ということで独自のカップヌードル文化の結晶ともいうべき『カップヌードル ポテナゲ ビッグ』なので、カップヌードル・ファンならぜひ食べてみて欲しい。

 

 

オススメ度:(買っても損はない)
公式サイトはこちら

記者

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清水 りょういち

食レポからタバコ・コーヒーなどの体に悪い系、果てはIT、経済分野までフォローする新しもの好きライター。「わかりにくいをわかりやすく」がモットー。元「月刊歌謡曲/ゲッカヨ」編集長

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photo by 尹 哲郎

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