疑惑の渦中にある”うどんが主食”氏監修『縦型ビッグ うどんが主食 讃岐風うどん』をあえて味わう!

グルメレビューサイト「食べログ」を中心にカリスマレビュアーとして人気だった”うどんが主食”氏が、「赤いきつね」のマルちゃん(東洋水産)とコラボということで話題となった『縦型ビッグ うどんが主食 讃岐風うどん』。しかし「週刊文春」による過剰接待疑惑が報じられるや、全レビュー削除にまで事は拡大。不遇な製品となってしまった…。

レビュアーの花道ともいうべき立場に登りつめながら文春砲で信用を失墜させたいわく付きのカップうどんの味わいはいかに!?

 

いち投稿者が、カリスマレビュアーとして人気を博し、芸能界のグルメ王・アンジャッシュの渡部建に影響を与え、著書出版、テレビ出演まで果たし、名門・東洋水産で監修カップうどんが発売される…。そんな絵に描いたようなネット発のサクセスストーリーを描きかけていた”うどんが主食”氏。しかし「週刊文春」(2017年6月15日号)にて過剰接待疑惑が報じられると、状況は一変。現在同氏の全レビューは一旦削除され、読む事はできない(2017年6月13日現在)。

従って同氏が監修したこの東洋水産『縦型ビッグ うどんが主食 讃岐風うどん』(92gうち麺70g・希望小売価格 税抜205円・2017年6月5日発売)も、華々しくコンビニ店頭などの棚に並んだはいいものの、何とも微妙な存在感を放ってしまっているのが現状。

とはいえ未だに購入可能である事は確かなので、このいわく付きの『縦型ビッグ うどんが主食 讃岐風うどん』を食べてみることにした。元々はうどん好きが高じてのハンドルネーム。さて、どのような仕上がりになっているのか。

 

 

題材として取り上げたのは、うどんが主食氏が最も愛する香川県発祥の讃岐うどん。東洋水産といえばマルちゃんであり、「赤いきつね」を擁するカップうどん界の名門中の名門。そのコラボで出来上がったのは、カツオ、昆布をベースに煮干しダシを強くきかせたつゆが特徴の一品。

蓋には後入れの醤油だれが付属する。麺は「赤いきつね」でお馴染みの畳まれた白い油揚げ麺。かやくは小えび天ぷら、たまご、かまぼこ、ねぎで、中でもえび天はたっぷり。

湯入れ時間は5分だが、蒸らしている間にも香ばしいえび天の香りが広がってくる。

蒸らし時間を終了したら、一通りかき混ぜて、後入れ醤油だれを投入。強めの煮干しというが、ふんわりとした香り立ちはあっさり系の雰囲気。そのままつゆを口に含むと、優しい味わいで薄めの色合いとともにうどんが主役なのだと感じる薄味。

問題のうどんを食べると、これはもう「赤いきつね」ライクな美味しいうどん麺。ただ平たさの強調されたうどんはさほど讃岐感はない。つゆとうどんを同時に味わうと、何ともほんのりとした味わいの薄口なうどんの味がした。

本場の讃岐うどんの麺を使用すれば、もちろんこれでいいのかもしれないが、濃い味になれたコンビニ・ユーザーだとおそらく物足りなく感じてしまうのではないか。これが美食系の味わいと言われればそうなのかもしれないが、パンチには欠ける味わいだ。

縦型ビッグシリーズなので、量的にはしっかり。疑惑問題が解決しない限り、今後は食べられなくなるかもしれない確率が高いと思うので、薄味うどんが好きな人は早めに購入したい。

 

 

オススメ度:(面白い)
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記者

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清水 りょういち

食レポからタバコ・コーヒーなどの体に悪い系、果てはIT、経済分野までフォローする新しもの好きライター。「わかりにくいをわかりやすく」がモットー。元「月刊歌謡曲/ゲッカヨ」編集長

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photo by 尹 哲郎

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