氷に直ドリ、だから美味しい! 『サーモス アイスコーヒーメーカー ECI-660』は絶品冷珈琲のための専用機

しっかり濃くて、水色の透き通った絶品のアイスコーヒーを淹れるための技術が結集!

本体自体はそこそこ大きめなのだが、ドリッパーは小さい。使用するフィルターは102サイズを使用する。ただ本来アイスコーヒーは濃いめにドリップするものなので、これでグラス5杯ぶん作れる。蓋を開けたその奥にまた蓋があり、給水タンクがあるのだが、これは取り外しがきかない。水量計は見やすいが、メンテナンス性は低い。コーヒー抽出時に跳ね返りを浴びるドリップ口も取り外しがきかない。蒸気は上部から噴出。


構造のポイントは、サーバー収納部の奥にドリップレバーが存在するということ。密閉されたサーバーを押し込むと、このレバーによってサーバーを開口するという仕組み。空気に触れることで起こる酸化による味の劣化をこれで防いでくれる。


コーヒーフィルターをセットしたら、付属の計量スプーンで一杯につき7gのコーヒー粉を入れる。5杯ぶんまで入れられる。ただコーヒーの粉はアイスコーヒー用となっているものか、深煎りのものを使用するのが原則。粗挽き・中挽きは使用可能だが、細挽きは不適格。おそらく雑味が出やすく、微粉が混じり、アイスコーヒーが透き通らないからと思われる。


そして給水タンクに水を入れたら、サーバーの準備。

蓋をひねって外し、氷をたっぷり指示線まで入れる。あまり大きい氷を使うと隙間が多く空いてしまい、氷の量が減ってしまうのに注意。


蓋をキチッと閉めて本体にサーバーをセットする。そしてスイッチをオン。ちなみにオフスイッチはないので、中止はできない(どうしても中止したい場合はコンセントを引き抜く)。スタートするとランプが点灯、蒸らし中は点滅し、ドリップ中は点灯。完了すると消灯し、ブザーが鳴る。3杯で約5分、5杯でも約7分で仕上がるのはかなり早い部類。


出来上がったらサーバーを軽く振って内部のコーヒーをよく冷やし、グラスに注げばいい。透明感のある極上のアイスコーヒーが出来上がる。あとは使用するコーヒー豆の味わいの問題だ。きっちり蒸らし工程を経た仕上がりで、苦味もしっかり出てボディ感のある生々しいコーヒーが出来上がる。


豆は何種類か試したが、コーヒー豆の実力を存分に発揮した仕上がり。深煎り系の豆ならば、大抵美味しく飲める。コーヒー専門店の味に近い高いレベルのアイスコーヒーが、自宅で楽しめるのだから、これは素晴らしい。


もちろんホット/アイス兼用コーヒーメーカーに比べると、使用可能なのは5月〜9月くらいまでだろうから、最大でも約半年程度と考えると割高に感じるかもしれない。しかし1万円程度の投資で、極上のアイスコーヒーを楽しめることを考えると、アイスコーヒー・ファンなら決して高い買い物だとは思わないだろう。


使用後は本体が冷めてからドリッパーを取り外し、サーバーとともに洗浄する。サーバーは二重構造なので、万が一水が隙間に入った時でも水抜き穴があるのが気が利いている。連続使用は最低10分間の間隔を開けないとスイッチがオンにならない仕様。

購入は家電量販店やAmazonなどのネットショップで可能。

 

 

■スペック
品番 ECI-660
カラバリ バニラホワイト(VWH)/ミントブルー(MBL)
給水タンク容量 0.31L
サーバー容量 0.66L
消費電力 400W
本体寸法 18×28.5(サーバーハンドル部含む)×32.5cm
本体重量 約2.1kg(サーバー含む)

 

 

オススメ度:(絶対におすすめ)
公式サイトはこちら

記者

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清水 りょういち

食レポからタバコ・コーヒーなどの体に悪い系、果てはIT、経済分野までフォローする新しもの好きライター。「わかりにくいをわかりやすく」がモットー。元「月刊歌謡曲/ゲッカヨ」編集長

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