指先ひとつで水がみるみる氷る!?『一瞬で氷る水』 は夏休みの自由研究にうってつけの実験セット

「水がつかめる」という不思議な実験セットとして昨夏話題を呼んだ『触れる図鑑』シリーズ。昨年の同時期に本コラムでもレポートし、今だに人気ページとなっている。そんな「不思議な水」が今年も帰ってきた! 今度は水が一瞬で氷るという。ホントにそんなことがあるのか。さっそく『一瞬で氷る さわった瞬間水が氷る!』を入手したので、実験してみた。

酢酸ナトリウムの凝固点を利用した安全で楽しい実験キット

雑貨やコスメ、天然石ヒーリング商品などを取り扱う株式会社ライブエンタープライズ(東京都豊島区)の『触れる図鑑コレクション』の新刊が『一瞬で氷る さわった瞬間水が氷る!』(希望小売価格税込 1,080円・2017年5月下旬より発売開始)だ。これは、同社雑貨事業部が展開している子ども向け実験セットシリーズの雑貨で、クワガタやザリガニの採集キットなども販売されている。

 

そして昨年、インターネット上で話題を集めた「つかめる水」作成キットも大好評で、小学生が夏休みの自由研究に簡単で楽しく活用できるキットだった。

 

あわせて読みたい:『つかめる水』夏休みの自由研究にピッタリな実験キットでつかめる水を作ってみた!

 

その「水」シリーズとして今年また発売されるのが、指先で触れただけで水が氷るという実験セット。では、実際に氷らせてみよう!

パッケージを開けると、酢酸ナトリウム2袋とフタ付きトレイ2個、計量スプーン、「一瞬で氷る水」作りの解説つき小冊子が封入されている。

解説つき小冊子はイラストと写真を効果的に使い、非常にわかりやすく構成されている。これをしっかりと見ながら、一瞬で氷る水作りを行なおう。

 

フタ付きトレイに酢酸ナトリウムを入れる。ただし、あとで使うために2つまみ程度の酢酸ナトリウムは袋に残しておく。

次に計量スプーンにすりきり1杯の水を入れ、トレイに注いだらフタをして電子レンジで温めて酢酸ナトリウムを溶かす。電子レンジは500wで50秒ぐらいでOK。もし、家に電子レンジがない場合は湯せんを利用することも可能だ。

電子レンジから取り出してフタを取り、さい箸などでかき混ぜて完全に酢酸ナトリウムが溶けているか確認。完全に溶けていなければ、さらに30秒ほど電子レンジで温めるようにしよう。そして、溶けきったことを確認したら、約20分ほど室温でゆっくり冷まし、その後静かに冷蔵庫へ入れて、さらに10分程度冷やす。

 

冷えたトレイを冷蔵庫から取り出したら準備完了だ!

さて、それでは水を氷らせてみる。

少し残しておいた酢酸ナトリウムを指先にちょっと付け、準備できた酢酸ナトリウム水溶液の表面を触ってみよう。

ん?

んん?

おおおおおおおおっ!!

 

指先で触れたところから、みるみる氷っていくではないか!

 

イメージとしては、指先から霜柱がニョキニョキ生えていくような感じ。実際に水が氷点に達し、凝固していく現象を疑似体験できるのだ。ただ、違いとしては純粋に水の氷点(0℃)ではないので、指先が冷たいということは当然ながらない。そこがまた不思議で、温かい水なのに氷るのだ。これは、酢酸ナトリウム水溶液の凝固点が58℃だから。この性質を利用した実験セットなのだ。

まとめ:なぜ氷るのか。その謎は自分の目と指で確かめよう!

『一瞬で氷る さわった瞬間水が氷る!』は、酢酸ナトリウムと水があれば、誰でも簡単にできるのが大きな特徴。ちなみに酢酸とは、穀物酢などに含まれる酸味の主成分で、匂いを嗅いでみるとお酢のようにツンとした匂いがする。これに水酸化ナトリウムを合わせた化合物が酢酸ナトリウムだ。食品添加物にも利用されている成分であり、人体にも環境にも無害で安全な面でも子どもの自由研究にピッタリ。

 

では、なぜ酢酸ナトリウムを付けた指先で触れただけで氷るのか? 詳しい解説はネタバレになるので明記しない。この実験セットを購入し、実際に実験を行なって理解してみてほしい。解説つき小冊子を見ながら、実験してレポートを作れば、夏休みの自由研究の課題は高評価をもらえること間違いないだろう。

 

入手は一部量販店にて可能。また、Amazonでの販売も予定している。

 

 

オススメ度:(良い商品です)
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記者

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タック二階堂

40代男性。東京都出身。本業である取材ライターの傍ら“ボカロP”としても活動。著書に『「ボカロP」になる本』(工学社)がある。

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