『カップとり野菜みそらーめん』石川県民熱愛の味が、お湯を入れてすぐ楽しめるカップ麺になりました!

石川県のソウルフード(調味料)として県民家庭の必需品なのが、「とり野菜みそ」。昭和感溢れるママ・イラストもインパクト絶大な同商品を使用した『カップとり野菜みそらーめん』を味わってみた!

石川県民ならずとも、懐かしの家庭の味噌テイストを堪能できる穏やか麺!

石川県に古くから伝わる大豆と米麹を使った味噌に、香辛料を加えて生まれたまつや(石川県かほく市)の「とり野菜みそ」。商品名とさほど変わらない大きさで明記されている”みそ鍋家族”のフレーズから分かる通り、そもそもは鍋料理に使うための味噌として生まれたもの。


その誕生は古く江戸時代、まつや初代当主・松屋和平が北前船の廻船問屋を営んでいたのだが、過酷な船上生活で体を壊す船乗りが続出。そこで船上でも栄養たっぷりの鍋料理を食べられるようにと開発したのが始まりなんだとか。なのでチキンエキスは入っているものの、とり野菜の”とり”は栄養をとる方の”とり”とのこと。


最近は石川県だけでなく首都圏でもママ・イラストを見かけることが多くなり、記者も何度か鍋のために購入して味わっていた。野菜の風味と甘みのある味噌味は、何とも郷愁あふれる仕上がりで、まさに家庭の味、ひとん家の味だなあと思っていた。

 

そんな石川県発昭和家庭の味が、何と昭和カラフルな黄色いパッケージでおなじみの即席麺ブランド「チャンポンめん」と合体。ダブル昭和で生み出されたのがイトメン株式会社(兵庫県たつの市)の『カップとり野菜みそらーめん』(109gうち麺65g・希望小売価格 税抜250円・発売中)である。究極のアナクロ。

 

では実際に食べてみることにしよう。パッケージは「とり野菜みそ」の袋写真入りだけれど、小さいので「チャンポンめん」率の方が高めのデザイン。それでも基本的にカラーリングのバリエーションが同じなので、恐ろしいほど違和感のないコラボが実現している。


使用しているのは味噌スープに絡みやすい太麺・油揚げ麺。かやくは白菜、キャベツ、豚肉、卵、にんじん、ねぎと野菜率が高く、”わが子に野菜をちゃんと食べさせようとする母”的なアプローチが光る。


ずっしりとした後入れ液体スープは「とり野菜みそ」率50パーセント。3分の湯入れを経て完成したそこに、ふたの上で温めておいた(じゃないと量が多くスープ温度が下がってしまうので注意)それを投入。野菜と味噌のハーモニーは、ラーメンというより味噌汁の香りに近い。とはいえ近年流行のどろどろした味噌味ではなく、あくまで体に優しいタイプのとろっと味噌味。


ずずっと太麺をすすると、やはり野菜テイストが前面に押し出されたタイプ。カップ麺ながら、栄養が豊富な気がしてしまうくらい。ギトギトこってりになれた人にとっては物足りないかもしれない。


そうか、この味で石川県民は心も体もあっためるのかと理解しながら食べ進むと、順調に完食。そんなに入っていないのだが、たっぷり野菜をとった気になるから不思議だ。


石川県民ならずとも、優しい味噌味が好きな人ならおすすめ。記者は家に「とり野菜みそ」をキープしてあったので、その味と比べてみたが、確かに同じ味が基本にある。それを常備しているとり野菜みそファンなら、さらに追いみそ追加でさらに楽しめる!

 

 

オススメ度:(良い商品です)
公式サイトはこちら

記者

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清水 りょういち

食レポからタバコ・コーヒーなどの体に悪い系、果てはIT、経済分野までフォローする新しもの好きライター。「わかりにくいをわかりやすく」がモットー。元「月刊歌謡曲/ゲッカヨ」編集長

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