『GOAT STORY ゴートマグ』ヤギの角の形で携帯できるクラウドファンディング生まれのコーヒータンブラー

その昔、ヨーロッパではヤギの角にコーヒーを持ち歩いていた…、などという歴史は全くないので注意したいヤギの角形コーヒータンブラー『GOAT STORY ゴートマグ』。小粋にショルダーがけしたくなるこの得意なフォルムが非常に気になるので、おためししてみた。

9世紀のエチオピアでヤギが赤い実を食べて興奮しているのをヤギ飼い少年が発見、それがコーヒーの実だったという説から…

一応、ヤギとコーヒーは全くの無関係ではない。というのもコーヒー発祥は諸説あるのだが、9世紀エチオピアでヤギが赤い実を食べて興奮しているのをヤギ飼い少年が発見、それがコーヒーの実だったという説があるからだ。


とはいえその後エチオピアでヤギの角でコーヒーを持ち歩いていたという事実はないし、世界中のどの地域でもないはず。なのでこの『GOAT STORY ゴートマグ』は、あくまでそんなヤギに対するリスペクトだけで作られた。もちろんヤギ成分は1ミリたりとも含まれていない。


とはいえこの株式会社ウェルリッチ(東京都豊島区)による『GOAT STORY ゴートマグ』(350ml/470ml ・希望小売価格 税抜5,500円/5,800円・2017年1月発売)は、ルックスと肩やカバンにつけてぶら下げて携帯できるなどの機能性は充分に魅力的。


しかも中欧スロベニア生まれの製品で、クラウドファンディング(ネットを介しての一般からの資金集め)の元祖ともいうべき「Kickstarter(キックスターター)」によって製品化されたというから、潜在需要は大いにあったことも証明済みだ。

 

マイタンブラー持ち歩き派にオススメ! ヤギの角でコーヒーを持ち歩いて楽しむ新しい楽しみ!?


この角に見える本体は有害とされているBPAを使用していないポリプロピレン樹脂製。なので本体自体は軽い。

だがデザインのアクセントとなるホルダーが本革製でガッチリしており、同じく本革のストラップと合わせると総重量は330g(470mlサイズ※実測値)。さらにそこになみなみコーヒーを注ぐと750gと結構な重さになることに注意。今回試用できなかったが、革の代わりにヘンプ布製のモデルもあるので、そちらはもう少し軽くなるかもしれない。


革ホルダー付き470mlサイズを実際に持ってみると結構直径が実測で最太部87mmあり、ホルダー最細部でも60mmあるので、女子や手の小さい人だと片手では持ちにくいかも。


構造も本体パーツは全てポリプロピレンでパッキンなども備わっていないので、過度な信頼は禁物だ。飲み口部分も使用を重ねればロックが甘くなってくることも予想されるし、本体のフタもねじ込むだけなので、ヘビーデューティーに使用しても漏れないというわけでもない。実際にコーヒーを注いで勢いよくテーブルに転がすと、多少なりとも液体が漏れ出した。


とはいえ、ストラップをつけて持ち運んだとしても、真横にならなければ漏れない程度の信頼性があるので、実用にはそんなに妨げにはならないと思う。ポリプロピレン製特有の匂いも多少あるが、繰り返し使用すれば薄れると思う。ちなみに革製部分を取り外せば食洗機使用も可能。


ただ革製ストラップを付けるところが下部先端とフタというのは少々微妙。本体の開閉をする際にストラップが邪魔になるし、常にフタが引っ張られているということは、漏れの危険を増大しているように感じる。


そうした多少の問題点はありつつも、それでもやはり使っていて楽しいのは確か。角の形状ではテーブルにも置けないじゃないかと思うかもしれないが、革製ホルダーを外してひっくり返すとホルダーになるというところが何とも小粋。


最近ではマイタンブラーを持ち歩き、スターバックスコーヒーなどで店のカップを使わずに、そこに入れてもらうというスタイルもしっかり定着した感もある。

そんな時、サッとヤギの角を差し出すのは、シャイな人間には勇気がいるが、目立ちたい人には最適だろう。

オススメ度:(買っても損はない)
公式サイトはこちら

記者

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清水 りょういち

食レポからタバコ・コーヒーなどの体に悪い系、果てはIT、経済分野までフォローする新しもの好きライター。「わかりにくいをわかりやすく」がモットー。元「月刊歌謡曲/ゲッカヨ」編集長

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