『ガツン、とみかん(棒)』と『ガツン、とみかん(マルチ)』、同名異味の2種を食べ比べてみた!

国民的人気アイスキャンディー「ガリガリ君」で有名な赤城乳業なので、氷菓製造の腕前はもちろん保証つき。そんなAKAGIのもう一つの人気氷菓が今回リニューアルした『ガツン、とみかん(棒)』『ガツン、とみかん(マルチ)』。同じ名前で全然違う味とのことなので、食べ比べてみた。

果てしなく本格派のみかん味を追求するか、エンタメ的な楽しいみかん味を求めるかの二者択一!

赤城乳業の「ガツン、とみかん」は、前身である「みかんチョ」(1977年発売)をリニューアルして生まれた1999年発売のアイス。当時の売りは”みかん果肉がみかん1個の半分入ってます”とのことで、当時は果汁さえ入っていない棒アイスが主流だったから、相当なインパクトがあった。

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現在その「ガツン、とみかん」は路線を分け、箱入りの『ガツン、とみかん(マルチ)』と『ガツン、とみかん(棒)』の2種で発売されている。度重なるマイナーチェンジやリニューアルを繰り返しつつ、40年近く商店のアイスボックスの中に居続けるというのは相当に凄いことではないだろうか。

そして注目すべきは今回、同じ「ガツン、とみかん」という名前でありながら、2つの味での展開となったこと。紛らわしいけれど、箱に入ると味が変わる。混乱しながらも、実際に食べてみよう。

 

『ガツン、とみかん(棒)』
(85ml・希望小売価格 税抜130円・発売中)

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みかん果汁・果肉40%、国産みかんストレート果汁使用という本格的なプロフィール。見た目ではよくわからないが、みかんカラーは色濃く、かなり正統派に仕上げている模様。

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袋を開けるとジューシーなみかんの香りが漂う。オレンジじゃなくて、みかん。フルーツ好きにはたまらないだろう。そしてパクリといく。表面はガリガリしているのだが、中はみかん果肉でいっぱいだ。そして襲いかかる濃厚な味わい。これは強力だ。

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見た目的にも価格的にも高級アイスを予想しなかっただけに、このみかん感の強さには驚く。棒から外して形を崩してソッと高級イタリア料理店でデザートとして出してもバレないんじゃないかという域。フレッシュジュース付けにしたみかんとでも言うべきか…。果肉の感触をたっぷり味わえて100円台というコスパがすごすぎる。

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『ガツン、とみかん(マルチ)』
(58ml × 5本・希望小売価格 税抜330円・発売中)

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一方こちらはみかん果汁・果肉30%。見た目のカラーも少々ライトなみかんカラーのお手軽バージョンということらしい。1箱に5本入りというお得感、1本につき70円弱。なので気軽に食べてみる。

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確かにみかん感は薄め。ガリガリした表面は同じでも、中に入っているのは果肉と呼ぶよりもみかんのシロップづけ缶詰に入っているアレに近いフレンドリーな感触と味わい。うん、これはこれでとても美味しい。なんとなく愛おしく感じてしまう美味しさで、子供と童心を忘れない大人が喜びそうな素敵な美味しさ。

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さながら冷凍みかんのようなB級グルメ的な味わいをアイスに求めるなら、こちらの方がハートに刺さるだろう。正直記者は貧乏舌なのだろうか、こちらの方が美味しく感じてしまった…。また毎日食べても飽きないのはこちらの方な気もする。

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まとめ:背伸びしたいなら棒タイプ、日常的に楽しみたいなら箱タイプ

これはもう用途が違うと感じた。比べるものではない。同じ名前というのもどうかと思うくらい別物だった。気取ったデザート感覚で楽しめる『ガツン、とみかん(棒)』に、ちびっこ大喜びの『ガツン、とみかん(マルチ)』は、タイミングもシチュエーションも食べたくなる時が違うだろう。なので冷凍庫には両方用意して、気分で食べわけすることをおすすめする。棒タイプが気に入ったからといって、お得な箱タイプの購入とはいかないことに注意したい。

 

オススメ度:(買っても損はない)
公式サイトはこちら

記者

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清水 りょういち

食レポからタバコ・コーヒーなどの体に悪い系、果てはIT、経済分野までフォローする新しもの好きライター。「わかりにくいをわかりやすく」がモットー。元「月刊歌謡曲/ゲッカヨ」編集長

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