『HUAWEI P9』これはもうスマホ機能付高画質カメラ。Instagram時代ならではの撮影重視な実力を検証!

スマホカメラとしては群を抜く高画質の写真が撮れる!

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まあ、普通にスマホのカメラで撮ると、このように写ることが多いだろう。難しい説明は省くが、要するにスマホのカメラは構造上、たとえ絞り値を小さくしても大きくボケさせることは難しいのだ。それを『HUAWEI P9』は、あとからアプリで以下の写真のように変更できるのだ。ちなみに、専門用語でF0.95の絞りに変更となるのだが、人間の目の絞り能力をF1としているのが写真の世界なので、これは驚異的な数値なのだ。

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もちろん、これはレンズの高性能があってこそ。確かにメーカーが「プロ並みの写真」と言うだけのことはあると感心した。そこで、ちょいと意地悪な比較を。プロカメラマンが使うデジタル一眼レフカメラ(ニコンD500)&レンズと、ほぼ焦点距離やISO感度などを同じ条件にして撮影をしてみた。

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さすがに、この条件では比べものにならない。ただ、HUAWEI P9の写真を単体で見れば、スマホのカメラで撮ったとは思えないレベルの高画質さだということは間違いない。

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驚いたのは、LEDライティングで人物を撮影した写真。センサーの画像処理に違いはあるものの、プロ向けデジタル一眼レフと遜色のない仕上がり。ニコンの画像処理エンジンの傾向が、より忠実な色再現ということもあって、人肌の色味はむしろ『HUAWEI P9』のほうが健康的で自然に見える。手で持っているガラス球が少し歪んでいるのは、レンズの周辺に収差が発生しているためで、これはある程度やむを得ない部分もある。むしろ、60,000円前後のカメラとレンズであることを考えれば上出来だろう。

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ちなみに、他のスマホカメラおよびカメラアプリにもある「フィルター効果」だが、元の画質が優れているため、フィルター効果でグッと雰囲気のある写真に仕上げることも可能だ。

 

これらの機能を駆使すれば、SNSでの注目度もアップするに違いない。ちなみに、『HUAWEI P9』で撮影した写真はパソコン上に取り込んだり、簡易的に編集したり、整理・保存も可能となる「HuSuite」というソフトをインストールする必要がある。

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まとめ:これがあればデジカメはいらないなと思わせるほどのカメラ性能

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やはりというか、ほとんどカメラ機能の説明に終始してしまった。スマホとしての基本性能は高く、バッテリーは3000mAhで通常利用としては1日充電しなくても問題ないレベル。さらに「指紋センサー2.0」が採用されており、本体背面のセンサーに指を触れるだけで、即ロック解除される。iPhone6を使っている記者だが、こちらの指紋認証のほうが遥かに精度、速度ともに上位だと感じた。

 

気になるカメラ機能だが、自分の望むレベルがどこにあるかによって評価は変わってくるだろう。当然ながら、デジタル一眼レフの最新機種と比較するのはナンセンスだし、そもそも販売価格がまったく違うからガチンコ勝負は気の毒だろう。ただ、これまで手にしたスマホのどれよりも高画質だと記者は感じた。どうしてもiPhoneじゃなければ嫌だという人以外は、特に写真が趣味だという人なら買い替えをオススメする。スマホのカメラもここまで来たかと驚かされるレビューとなった。

オススメ度:(買っても損はない)
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タック二階堂

40代男性。東京都出身。本業である取材ライターの傍ら“ボカロP”としても活動。著書に『「ボカロP」になる本』(工学社)がある。

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