コンビニ、スーパーで気軽に買える”アンダー1,000円ワイン”、自宅で”せんべろ”可能なおすすめ銘柄はこれだ!

「フランジア 赤」

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(720ml/PET・希望小売価格 税抜670円・2003年発売)
アルコール度数 12.5% 原産国 アメリカ・カリフォルニア

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【特徴】
21年連続でワイン販売量世界No.1を誇り、100年以上世界中で愛されているカリフォルニア・ワイン。フレッシュでフルーティな味わいを実現するため、ブドウを朝摘み、果実が冷えているうちに醸造をはじめる作り方が特徴。販売量も世界一。やや辛口で渋みは中くらい。ライトミディアム・ボディ。

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【評価】
軽快さが売りのカリフォルニア・ワインを代表する銘柄。ラズベリーやアメリカンチェリーを思わせるフルーティーさは、まさに華やかなぶどうのお酒。とはいえきちんとワインならではの深みもあるし、適度な甘みと酸味で後味もすっきり。残るのは新鮮なぶどうを皮ごと食べた時のような感覚だ。

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メーカーの推奨する通り、その日の体調によってソーダで割ってスプリッツァーとして楽しんだり、ロックで楽しんだりと肩の凝らない飲み方のしやすいワイン。にこやかになりそうな酔い心地もマル。

「プードゥ メルロー&カルメネール」

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(750ml/びん・希望小売価格 税抜610円・2016年6月21日発売)
アルコール度数 12.5% 原産国 チリ

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【特徴】
世界第2位の面積のブドウ畑を所有している1883年創業のチリで最も歴史のあるワイナリー「コンチャ・イ・トロ社」の製品。チリ・ワインが有利なのはぶどうにつく害虫がいない土地柄なので農薬を使わずに栽培できるところ。またもともとはフランスの苗木が移植されたので、基本は同じ。

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チョコレートやチェリーのような濃厚かつスパイシーで豊かな香りが特徴。カルメネールをブレンドする事でメルローの力強さに滑らかさが加わり、口当たりを良くしている。やや辛口で程よい渋味が飲みやすい。ミディアムボディ。ガラス瓶を使用している。

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【評価】
美味しいコーヒーもそうなのだけれど、美味しいと感じる飲み物は酸味のバランスが取れていて、一瞬おいしい水の味がするもの。この「プードゥ メルロー&カルメネール」も酸味が少なめで上質なミネラルウォーターのようにスッと口に入ってくる。後味はとてもさっぱり。ただまろやかさを生み出すタンニンも豊富なせいか、しっかりワイン感。ブラインドテストでこれが600円台と気づく人は相当なツワモノな気がする。

「ビストロ 赤」

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(720ml/PET・希望小売価格 税抜400円・1995年発売)
アルコール度数 11% 原産国 日本

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【特徴】
ワインの成分の中には、魚介類と合わさることで「生臭さ」を引き起こす鉄分が含まれているが、それをメルシャン独自の技術でほぼ取り除いて魚系のメニューとの相性を高めたフードマッチ製法を採用したのが「ビストロ」シリーズ。ウィンドウズ95の時代から愛され続けているデイリーワイン/テーブルワインの老舗銘柄。世界各国からぶどう果汁を入手して国内醸造。ライトボディ。

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【評価】
フードマッチ製法のおかげか、食事のお供としては抜群の性能を誇るライトなボディの「ビストロ 赤」。料理を一切邪魔しないその佇まいはまさにデイリーワインとしての定番だ。ただその穏やかな渋みとまろやかな優しい味わいは反面で没個性となる。つまりワインとしての個性は今ひとつ。あくまで料理を盛り立てる名脇役と感じた。製法ゆえに赤ワインだが魚介類にも合うという万能さはすごい。

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飲みやすいのでグイグイいってしまいがちだが、きちんと酔っ払うので立てなくなるほど飲まないように気をつけて。

「おいしい酸化防止剤無添加赤ワイン」

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(720ml/PET・希望小売価格 税抜570円・2003年発売)
アルコール度数 11% 原産国 日本

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【特徴】
海外からの輸入による品質劣化を防止するために輸入ワインなどに添加されているのが雑菌繁殖を防ぐための酸化防止剤。裏ラベルに「酸化防止剤(亜硫酸塩)」と書いてあると、その字面が恐ろしげなのでつい敬遠したくなるもの。だがそんなに悪者ではないというのがワイン業界の常識。ちなみにフランスでは入っているのが当然という意味合いでラベル表示の義務もない。ただ稀に喘息などのアレルギー反応を起こす過敏な人もいないことはないので、こうした酸化防止剤無添加を表明するワインが人気だ。

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そういった添加物を嫌う最近の風潮とコンビニエンスストアでの目立つ展開で認知度が高いのがこの「おいしい酸化防止剤無添加赤ワイン」。同様に白も存在し、これは「まろやかな味わい」の方。同じ仲間に「ふくよかな味わい」というのもあり、そちらは渋みとボディ感が強いのが特徴。甘辛で言えばまさにセンターの中口で、渋さ控えめのミディアムボディ。輸入ぶどう果汁を使用。

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【評価】
日本人の好むフルーティーさが特徴の「おいしい酸化防止剤無添加赤ワイン」。その飲みやすさといったら抜群で、今までワインがあまり好きでなかった人でもこれなら美味しく飲めるとワイン党になった人も数多いはず。「ビストロ」同様クセのなさが際立つが、こちらはもっとぶどう感があって、スイーツ好きの女子でも美味しいと感じられるぶどうの甘さがしっかり感じられるところが違い。

酸味と甘みがまるでしぼりたてのぶどう果汁のようにフルーティ。ジュース感覚で飲めるみんなに愛される味だが、やはりワインなのできっちり酔う。酸化防止剤が入っていないことで悪酔いしないと思えるところが強みか。どんな料理でも合わせてくれるはずだ。

「フロンテラ カベルネ・ソーヴィニヨン」

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(750ml/びん・希望小売価格 税抜780円・2000年発売※8月にパッケージのみリニューアル)
アルコール度数 12.5% 原産国 チリ

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【特徴】
世界で一番売れているチリ・ワインがこの「フロンテラ カベルネ・ソーヴィニヨン」。ワイン好きの間ではおなじみのカベルネ・ソーヴィニヨン種を700円台で飲めるのは単純にうれしいのでは? 世界第2位の面積のブドウ畑を所有している1883年創業のチリで最も歴史のあるワイナリー「コンチャ・イ・トロ社」の製品であるところは「プードゥ メルロー&カルメネール」と同じ。ぶどうにつく害虫がいない土地柄なので農薬を使わずに栽培できるメリットも同様。キリッとした辛口ワインで、渋みもしっかりあり、ミディアムフル・ボディでワイン感は強力。ガラス瓶入り。

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【評価】
チリ・ワインはともするとトゲがあって飲みにくいものが多いが、これは非常に飲みやすい上、味わいも豊か。黒っぽい果実感とミントのアロマという組み合わせで生み出した清々しい香りも最高。個人的には若干血がにじんでいるイタリアンの肉料理にうってつけだと思った。メーカー推奨も濃厚な味付けの肉料理。水色もグラスに注ぐと美しい。豊かな渋みが本物感をにじみ出す。ツンとする熟成不足な不自然な味もしない。一番飲み飽きない味と言えるかもしれない。

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それでは今回の飲み比べを総括してみよう。