グリコ『ALMOND PEAK(アーモンドピーク)』夏季限定キャンペーンは初音ミクと鳴らせるコラボ!

江崎グリコと初音ミクが“音とお菓子のコラボ”で競演だ!『ALMOND PEAK(アーモンドピーク)』で「冷やして鳴らそう♪お菓子でいい音(ね)」と題し、バーチャル・シンガー“初音ミク”とコラボした夏季限定パッケージを発売した。いったい、どんなコラボレーションなのだろうか。

チョコレートは冷やしてカリッが美味しいのだ!

夏季限定パッケージ『アーモンドピーク』『アーモンドピーク<クリアクリスプ>』(12粒60g・実勢価格税抜約150円・発売中)。同社の定番であるアーモンドチョコ製品だが、今夏はバーチャル・シンガーの初音ミクとコラボ。パッケージに初音ミクのイラストが掲載されている。

 

それだけでなく、初音ミクの“生みの親”であるクリプトン・フューチャー・メディア株式会社(札幌市)と共同で音響測定器を開発、チョコ菓子の温度や食べる口の形による音響の違いを研究したという力の入れよう。その結果、この『アーモンドピーク』と、同社の『ポッキー』に関しては冷やして食べると美味しく、しかも“カリッ”“ポキッ”といった軽快や食音(食べるときに発生する音)が楽しめるということを発見。これを活かした動画をユーザーに投稿して楽しんでもらう「冷やして鳴らそう♪お菓子のいい音(ね)」キャンペーンを展開している。

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『アーモンドピーク』自体は従来商品と何ら変わったところはない。砂糖が主原料という甘いアーモンドチョコである。なお、同キャンペーンは『アーモンドピーク<クリアクリスプ>』も対象で、こちらはシュガークランチのザクッとした食感が味わえる。

 

『アーモンドピーク』自体は定番商品であるため、販売戦略として何を考えるかが課題となりそうだが、普通は「期間限定の味」を開発するところだろう。ところがグリコは“攻める”会社。今年3月には人気スマホゲームアプリ「白猫プロジェクト」のコラボを行なったり、「双子の魔法使い リコ×グリ」という萌え系イメージキャラを作ったりと、積極的に若い(若くなくても)オタク層を取り込もうという姿勢が見受けられる。その流れとして、今夏のイメージキャラクターに“初音ミク”を起用したようだ。

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パッケージに印刷されてある「冷やして鳴らそう♪お菓子のいい音(ね)」キャンペーンサイトのQRコードを読み取ると、すでに投稿された「みんなのいい音(ね)」を観ることができる。また、同サイトには音符が掲載されており、冷やして音符を参考にしながら食音を出して動画を撮影、出来上がった動画はハッシュタグ(#お菓子のいい音)付きでTwitterに投稿してくださいという呼びかけがなされている。2016年7月15日18時までに投稿された動画の中から、優秀な作品はグリコビジョン渋谷で紹介されるかもしれない。さらに抽選でオリジナルスピーカーや初音ミク オリジナルタンブラーが当たるといったキャンペーンだ。

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また、夏季限定パッケージ商品には、初音ミクのイラストが描かれた限定の「夏の音(ね)ARカード」が全7種類の中から1枚、封入されている。そして、そのカードをスマホアプリ「COCOAR2」で読み取ると、カードと同じ絵柄の初音ミクが画面に飛び出し、キャンペーンソングを歌ってくれるオマケ付き。なお、このキャンペーンソングはキャンペーンサイトにもアップされているので、PCからでも閲覧可能。音楽は有名ボカロPのひとしずく氏とやま△(やまさんかっけー)氏、動画は加速サトウ氏が担当。これも必見だ。

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まとめ:やや時期を逸した感もあるが初音ミクは可愛い

初音ミク、クリプトン社とのコラボを全面に打ち出した『アーモンドピーク』。もちろん、食音という着眼点は面白いし、初音ミクとのコラボは数年前なら大きな話題となっていたことだろう。ただ、少しブームが落ち着いた感のあるボーカロイドとのコラボをメインに打ち出すのは少し弱い印象があるし、チョコでいい音を鳴らして音楽を奏でて動画を撮影し投稿するというハードルの高いキャンペーンが、果たして一般的なのかどうかという疑問が残る。むしろ、定番のアーモンドチョコである『アーモンドピーク』は安定した美味しさではあるので、お菓子を楽しむだけでも十分ではないだろうか。

 

 

オススメ度:(面白い)
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記者

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タック二階堂

40代男性。東京都出身。本業である取材ライターの傍ら“ボカロP”としても活動。著書に『「ボカロP」になる本』(工学社)がある。

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