『GREEN DA・KA・RA(グリーン ダ・カ・ラ)』ネット上で改悪の風評が飛び交うリニューアル品を検証!

CMではタイムマシーンに乗って大人になった自分がリニューアル品を飲んでいるという設定でアピールしていたサントリー『GREEN DA・KA・RA(グリーン ダ・カ・ラ)』。ただこの新グリーン ダ・カ・ラ、AmazonレビューやSNSでは改悪という意見が多く炎上気味。なので実際のところを検証してみることにする。

クリアになった水色、しかし自然素材は11種類から6種類に大幅減!

ぱっと見で変わったところはやはりその水色。『GREEN DA・KA・RA(グリーン ダ・カ・ラ)』(550ml・希望小売価格 税抜130円・2016年5月10日発売)の前バージョンではうっすらと白濁しているところが特徴だったので明らかに違う。果実マイクロ微粒子化技術の採用でこのクリアな色味は実現した模様。

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ただこれに関してファンが怒ることはありえない。やはり問題は天然成分の大幅な減少だろう。以前含まれていたのはグレープフルーツ・レモン・ゆず・はちみつ・さとうきび・トマト・果糖・食塩・キダチアロエ・海藻・黒ごまの11種類の天然素材(2013年には甘夏・文旦・シークワーサーも追加)。今回はそれがレモン果汁、温州みかん、シークワーサーピール(果皮)、グレープフルーツピール(果皮)、ドライトマトエキス、食塩の6種類におよそ半減している。

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トマト、食塩以外は実にわかりやすい柑橘系素材。水色同様味がクリアになったという触れ込みだが、確かにかつての『GREEN DA・KA・RA(グリーン ダ・カ・ラ)』にあった複雑な味わいは感じない。人によってはこれがすっきりと感じるのはわかる。だがこのスパッと割り切れるような独特のすっきりした甘みが曲者だ。

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この甘みの源はあまり体に良くないとされる清涼飲料水でおなじみの果糖ぶどう糖液糖特有の強制的な爽やか甘み。含有量が多い順に記載されなければならない原材料名では糖類(果糖、果糖ぶどう糖液糖、砂糖)として記載されている。

 

今やドリンク類から菓子類に至るまで幅広く使われている果糖ぶどう糖液糖がなぜ広まったかというと、トウモロコシ由来の異性化糖であるそれは低コストで大量生産が可能だから。少量で強い甘みが実現できることもあって片っ端から使われるようになった。

 

ただ果糖ぶどう糖液糖はあまりに甘いので、そこにわざわざ酸味料を加えて甘みを調整する。そうして清涼飲料水特有のすっきりとした甘みが生まれるのだ。もちろん思う以上に果糖ぶどう糖液糖は多く使用されているので、感じる甘み以上にそうした糖類を摂取することになる。

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これが普通の清涼飲料水なら誰も目くじら立てることはないだろう。しかしこの『GREEN DA・KA・RA(グリーン ダ・カ・ラ)』は元々のスポーツドリンク「DAKARA」の自然派バージョンとして生まれたという背景がある。天然素材と純水の力だけで生まれたアルカリイオン飲料というところがポイントなわけで、ファンもそうした自然由来という側面で愛飲してきたというのが問題なのだ。記者も実際に飲んでみると…。