『箸置 栗』見て触って、使って癒される2つと同じデザインのない箸置き

道に落ちていたら100人中99人は、「あ、栗が落ちてる。」と思うはず。色、形、大きさ、全て自然の栗のようだけど、実はこのNPO法人アジアクラフトリンクによる『箸置 栗』は、天然の木をそのまま加工して作られた風合い/手触りが何とも心地よい、ナチュラル・オーガニック製品だ。

木材資源が豊富で木工が盛んなミャンマーの地からやってきました

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実際に持ってみると中に栗の実が入っている感覚はないので、やっと何か別のものだと感じ取ることができる。『箸置 栗』(4.5×3.8cm・希望小売価格税込432円)、栗のように見えるのは、実は木目だ。木の模様が変わる部分を選んで作られている木工品。用途は箸置きである。素材は黒っぽくみえる方が鉄刀木、ブラウンの方がローズ・紫檀の木でできている。

 

 

この和風な佇まいにてっきり日本製だと思ってしまうが、遠い異国の地・ミャンマーで作られたもの。決して経済的に豊かな国ではないミャンマーの人達の自立を支援するNPO法人アジアクラフトリンクによる木工品開発プロジェクトの一環で生まれた製品。そもそもミャンマーは木材資源の豊かな国で、昔から木工芸は伝統産業。なのでこうした高品質な製品が生まれたというわけ。

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したがってよく見ると栗のように見えて、木目だということがわかる。栗の下の部分の色が変わっているのは、現地の職人がひとつひとつ木材を判別して栗の色に合うよう2色の色を持つ木材をわざわざ選んで加工しているという。接着剤は一切使用していないというから驚きだ。

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手に持つと、木材特有の暖かみと手触りを感じるとともに、ほんのり天然木の香りがするのも素敵だ。

ミャンマーの地域自立、人材教育を目指す

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実際に使ってみると、食生活自体が変わってきそうな予感がする

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一見小ぶりに見えるかもしれないが、実際に箸を置くとちょうど良くくぼみに収まるので使い心地もいい。表面は食品衛生法に合格した最低限のポリウレタン塗装が施されているが、長く使うと水分が染み込むこともあるのでたまには乾燥させなくてはならないが、それもまたスローライフ感覚で逆に良いのかも。

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添える料理はやはりフレンチやイタリアンではなく、和食にしたい。シンプルでナチュラルなこの雰囲気を感じると、自然と玄米や味噌汁などのオーガニックな食卓を目指したくなるから不思議なもの。箸置きだけれど、ひょっとしたらこれで健康になってしまうかも。そう思わせる何かがこの『箸置 栗』にはあるのである。そもそも最近は箸置き自体使わない人も多くなっている世の中だが、今一度こうした手工芸品を使うことによって、食事をもっと大切な時間に感じることができるのではないだろうか。

 

 

自然の恵みを頂いて、食事の途中に箸を置いてゆったりと味わう。たかが箸置きではあるけれど、ライフスタイル自体が変化しそうな、そんな予感さえしてくる不思議な一品だった。

 

 

ちなみに他に同じ手法で作られた『箸置 豆』というのも存在する。こちらも風合いはたまらなくオーガニックだ。2種類の木を組み合わせて作られている。その日の料理や気分に合わせて選ぶことによって日常がもっと楽しくなりそう。

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これら各『箸置』はAmazon、Yahoo!ショッピングなどのネットショップで入手可能。ちなみに近年カカオや珈琲豆などで注目を集めている生産者を搾取しないフェアトレード製品としての展開だ。

 

 

入手は公式サイト及びAmazonなどで可能だ。

オススメ度:(買っても損はない)
公式サイトはこちら

記者

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清水 りょういち

食レポからタバコ・コーヒーなどの体に悪い系、果てはIT、経済分野までフォローする新しもの好きライター。「わかりにくいをわかりやすく」がモットー。元「月刊歌謡曲/ゲッカヨ」編集長

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